ジュニアヨット教室物語11
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生徒たち皆が協力して、艇庫の中にあったヨットは全て、横浜のマリーナの会場側にある広くなった敷地に1艇ずつ表向きに並べられていた。
「これで、ヨットは全て表に並びました」
片桐先生は、生徒たちに告げた。
「でも、ヨットなのにまだマスト、セイルが船には付いていません」
敷地に並べられたヨットを指差しながら、皆に説明した。
「まず、マストを立てて、セイルを広げましょう」
生徒たちと共に、もう一度、艇庫に戻った。
「はい。艇庫の中、天井付近にいっぱいクルクルと巻かれた状態で仕舞われているものがありますね」
片桐先生は、その中の1本を手で出すと、生徒たちに見せた。
「これがセイルとマストです」
1本を高く上に持ち上げて見せながら、先生は生徒たちに言った。
「また2人1組で1個持って自分たちのヨットのところに持って行きましょう」
生徒たちは。先生に言われた通り、2人1組でセイルとマストを持ち出す。
「ヨットの船体と違って、大きい子たちならば2人じゃなくても1人でも持って行けるかもしれないですね」
小学校高学年の子たちは、1人でマストとセイルを表に持ち出していた。
「小さい子たちは、ラダーとセンターボードを持って行きましょう」
大きい子たちがセイルとマストを1人で持って行ってしまったので、片桐先生は、手の余った小さい子たちには、四角い木製の板の形をしたラダーとセンターボードを手渡していた。
小さい子たちは、それらを表に置いてある船体のところに持って行った。
「1つの船体に対して、1つのセイルとマストのセット、それにラダー1つ、センターボード1つで1セットになります!」
先生たちの指示で、子供達は表に並べられているヨットの備品を1艇ずつ揃えていた。
「ぜんぶ揃った船から、今持ってきたものをヨットに取り付けて組み立てていきますよ」
片桐先生は、子供達に指示していた。
「これ、こっち側?」
「重くて、マストが船体の穴にはまらないよ」
先生たちは、取り付け方のわからない子供達の組み立てを手伝っていた。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など
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