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無理やり高校を卒業。担任に「覚えとけよ」と言われる

「3回停学で退学」というのが僕の高校の鉄の掟だった。

高3の2学期も終わろうかという頃、僕はその「3回目の停学」になった。

「あんたを高校卒業させるのが私らの目標やったのに・・」と泣き崩れる中卒の母と、無言で腕を組み空を見上げる中卒の父。

僕はその姿を見て「なんてハードルの低い目標なんだ」と思いつつ、松山くんのイーグルショット(https://www.youtube.com/watch?v=fCN-d4w1aAs)ぐらい低いその目標すら叶えてやれない自分の不甲斐なさにやけ食いをしまくって太った。

その日僕は一晩中「なんとかして卒業する方法」を考え、次のにちようび(敢えてひらがな)行動に移すことに。

①まず資料室に忍び込んで(犯罪)まだ求人募集している取引企業を3社ピックアップ

②次に願書的なものを偽造し(犯罪)職員室に忍び込み(犯罪)担任の印鑑を押して(犯罪)その企業に郵送

③2日後に先生のふりをしてその企業に電話(軽犯罪)、「1人遅れての申込になりますが面接していただけますか?」とお願いし、1社面接の許しを得る

④指定の日に簡単な筆記試験と面接

⑤尋常じゃない意欲と嘘八百で見事合格。内定をもらう


そう、長い歴史を持つクソ偏差値の工業高校だった我が校は「進学率ほぼ0%、でも就職率ほぼ100%」が売りであり、今まで培った地元中小企業とのパイプが命。

「卒業見込」で送った願書に対して企業が「内定」を出しているのに、その生徒を「退学させました」ということはできない。85年築いてきたパイプにカット・・いやヒビが入るから。

かくしてほぼ退学決定だった僕は、校長の爆音歯ぎしりを聞きながら日向くんのドリブル(https://www.youtube.com/watch?v=RWQsGdND8Rk)並の強引さで卒業。

卒業式後、飾り気が足りない校門で担任が待っていた。

「お前、マジで覚えとけよ」

と、悪役がよく吐く台詞を背中に聞きながら校門を出てタバコに火を点ける僕。

「なんだかんだ、お世話になりました」

と笑顔で吐き捨て・・そんな不良マンガみたいなラストシーン。

とはいかず、当時卒業式で流行っていた「先生への報復」を見回りに来ていた警察にその場でブチギレ説教を食らったのでした。


※最低な行為であることは重々承知しております。「時効や」と言うつもりも行動力自慢でもありませんが、人間としてのレベル(低さ)ががわかるエピソードだと思い、少しでも面白おかしく書きたかった次第です怒らないで。

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