現在、千葉大学大学院で、人と自然の関係性や、自然が人の健康やウェルビーイングに与える影響について研究しています。
私の研究テーマは、「農園はサードプレイスになりうるのか」です。
このテーマを選んだきっかけは、新潟での農業ボランティアや沖縄でのWWOOFでの経験でした。活動を通して、農作業そのものだけでなく、「また戻ってきたい」と思える人との温かなつながりや、自然の中で安心して過ごせる居場所が生まれていることを実感しました。この経験から、「このような場所がもっと増えれば、多くの人がより豊かに暮らせるのではないか」と考えるようになりました。
近年は、都市化やデジタル化の進展、人とのつながりの希薄化、ストレスの増加などを背景に、家庭や職場・学校以外の居場所である「サードプレイス」の重要性が注目されています。一方で、サードプレイスとして語られるのはカフェや公園、ショッピングモールなどが中心であり、「農園」に着目した研究はまだ多くありません。
私は、農園には共同作業を通して自然なコミュニケーションが生まれ、一人でも参加しやすく、無理のない距離感で人とつながれるという特徴があると考えています。さらに、自然の中で過ごすことによる心身への良い影響も期待できることから、農園は新しいサードプレイスとしての可能性を持っているのではないかという仮説を立てています。
現在は、アンケート調査やヒアリング調査を通して、農園が人とのつながりや居場所づくりにどのような役割を果たしているのかを明らかにする研究に取り組んでいます。