1
/
5

バーチャルジェットコースター開発


高専3年生のとき、学生では普通体験できないような大胆な大規模プロジェクトのリーダーを経験をしました。そのプロジェクトは、文化祭のクラスプロジェクトですが、文化祭でジェッ トコースターを作りたいという大胆な発想から始まりました。普通の高校でもジェットコースターのアトラクションを実現してい るところもありますが、人力で動かしていたりします。それでは ロマンがありません。すべてが自動で制御されて動く椅子と共に、180度のスクリーンに映し出されるジェットコースターのバーチャル映像を体験できるバーチャルジェットコースター、世界 の学生が誰もできなかったことにチャレンジしました。勿論、技術力と人手がいる開発のため、クラスの40名に加え、他クラスか らロボコンの全国大会に出場したロボコンの制御班リーダー、完璧な設計をこなす自動車部部長、プロコン競技部門全国大会4位のチーム全員、チームラボのインターン経験を持つCGのプロを引き入れ、それぞれの分野でのプロフェッショナルが勢揃いしたチームで、半年の大規模プロジェクトが始まりました。それぞれの チームに分かれて開発しました。機会班は人を揺らす椅子(モーションシュミレーター)を一から設計し、部品を発注、工場で部品を加工し組み立てます。回路班は、一から回路を設計し、基盤加工機で加工し、組み立てます。CG班はジェットコースター機体のモ デリングから風景のオブジェクトに至るまで、一から製作しレン ダリングしました。ソフトウェア班は、CG班の作った映像を180 度スクリーンにプロジェクションマッピングをします。私はリー ダー兼ソフトウェア班として役割を果たしました。 一週間に一度、それぞれの班のリーダーが集まり、ミーティング を行います。それぞれの現状報告、専門の知識をお互いに共有することで、開発は順調に進みました。途中、困難にぶつかった り、文化祭直前はやることが多く、徹夜で学校に泊まり込んだりもしました。そんなこともあり、友情も深まりながら作品は完成しました。文化祭当日、重量オーバーで動かなくなったり様々なドラマがありましたが、それを乗り越え、100人以上のお客さんを乗せ、プロジェクトを成功させました。最初はクラスの半分が無理だといった大胆なプロジェクトでしたが、プロフェッショナ ルが互いに協力し合うことで実現できるということを実感しました。