7/25-2 無機物やNPCに愛称をつける癖
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同窓会メールでお知らせがあったテレビ番組のおかげで、いい意味で変わらぬ母校の様子を垣間見ることが出来た伊藤香澄です。
本日2回目の更新は2本立てでお送りします。
前半:母校が地上波に出た話
後半:何かに愛称をつける話
ヤクルトの記事で予告した内容は後半で。
母校が地上波に出た話
BSテレビ東京にて、「THE 名門校」小石川中等教育学校回が7月25日22:00~22:30で放映されました。
プロフィールに書いている通り、東京都立小石川中等教育学校は私の母校です。
生徒の主体性をしっかりと支援する学校で、大学レベルにも感じるようなカリキュラムを受けられます。正直な話、英語の授業に関しては大学の必修英語よりも楽しかったんですよね。単位やGPAを気にしていなかったからかもしれませんが、あのころの授業は余計なことを考えず、ただ自分の学びに集中できていたような気がします。
何のために学ぶのか?
心からやりたいことは何なのか?
大学生活が社会人生活や就職活動にどう影響するのか?
……そういった意識が大学生になってすっぽ抜けていたのだと、今なら分かります。大学受験はゴールじゃないなんて少し考えれば分かるはずなんですけどね。あまりに濃すぎた中高の6年間に囚われたり、比較してしまったりしていたのは馬鹿でした。やり残したことはこれから取り戻していきましょうか。
閑話休題。
番組の話に戻りましょう。
冒頭は体育祭でクラスの縦割りごとに披露する、応援ダンスの練習でした。
「本当に小石川だ。やったなぁ、あれ。」
まずはそれに尽きます。生徒の姿を見ても小石川の見た目なんですよね。何を言っているのか分からないかと思いますが、小石川生の外見には特有の雰囲気がある気がします。
行事は参加する一般生徒だけでなく運営側で長いこと関わっていたので、行事週間(芸能祭、体育祭、創作展の3大行事が約1週間ちょっとの中に詰め込まれます。この後はテスト期間が待っていました。)の準備シーンが冒頭で流れた際、「ああ、小石川だ」と郷愁に駆られました。
小石川は私にとって「学びの故郷」です。
(小学生の時の学習塾もそうだと言えますが)
今は疎遠になってしまった友人ばかりですが、何にも代えがたい一生モノの思い出で溢れています。
以下、確認できた変化です。
・卒業時の担任の先生からメガネが消えた(!)
・授業にサーフェス2 in 1 PC (キーボードが外れるタイプ)が導入された
・PC教室のデスクトップパソコンから外付けカメラが外された
・物理室のドア脇に置いてあった写真班のプリンターがどこかに移動していた
・生徒会室(創作展委員会室? 机の配置的に生徒会室な気がします)のトナープリンターが無くなった
・光庭(下駄箱前の吹き抜け)の自動販売機の組み合わせが白白→青白になった(?)
創作展実行委員会室のロッカー扉内に貼られていた、「傾蓋定前言」と書かれた半紙はまだあるのでしょうか?
あの部屋、ソファやジョジョ7部、もやしもんなどいつ持ち込まれたのか分からないものがたくさんあったんですよね。
上記半紙は私の2つ上の代の先輩が書いたものです。ロードバイクで通学することがあった人で、写真班と創作展委員会でお世話になった、愉快な男性の先輩でした。それからとても勉強ができて、人当たりがいい。……欠点が無いような?
前後2代の学年は特に深く関わっていました。
番組後半のトピックは物理研究会ロボット班。
在学中から成績を残してきた班です。
なぜか当代も、在学時の代も(彼らは二つ下でした)、よく似た顔つきをしています。
どうしてそんなにも似るのか不思議。
彼らは憧れの先輩と似てきていることに気づいているのでしょうか?
変わったこと、変わらないこと(下駄箱の掃除ロッカーの古さ、片付かない物理室や視聴覚室の棚など)、どちらもたくさんあります。変わるなという方が無理があるでしょう。それでいいんです。
私もまた、少しづつ変わるでしょう。だからこそ彼らに、自分に、誇れるように進んでいきます。
さて後半はタイトル通り、
何かに愛称をつける話
特に、ゲームに登場するキャラクターや家具・道具といった無機物に対して。
今日見ていた配信はにじさんじENのデビュー配信、夢追翔氏(にじさんじ)のリトルナイトメア2、黛灰氏と名越先生(シューイチに出演されている精神科医の先生です)のコラボ配信なのですが、夢追氏が主人公と共に行動するキャラクターに愛称をつけていたんです。
その名も、「アフロ田中」。
主人公は「ファウスト」(ギルティギアの袋を被ったキャラクターから)と呼ばれていました。
一応公式の名前があるのですが、愛称はプレイヤーにとっての識別記号なのでしょうか?
キヨ氏もリトルナイトメアを1作目、2作目ともにプレイし、別の愛称をつけていました。
1作目の主人公→リトルジョージイエロー
2作目の主人公→織田裕二(踊る大捜査線の衣装から)
ポケットモンスターシリーズにはニックネームをポケモンにつけられるシステムがありますよね。
キャラクター以外、無機物系だとMinecraftの名前付けシステムが挙げられます。かまど(なぜか)を使い、剣や弓、本といった道具類に固有の名称を付けることが出来ます。
にじさんじ所属、長尾景氏は剣やツルハシといった汎用品に「調子はどうだい」「歩んできた道のり」といった名前を付けています。
これらをふまえると、先述した「愛称=プレイヤーが自分の記録としてつけた記号」説に説得力が出てきます。
ファン同士で共通認識になっている愛称はキャラクターへの親しみの表れだと考えられるため、上記とは別の役割が持たされていると言えます。原作や元になったものがある場合は、それ由来の場合もあるでしょう。
例えば、
アドマイヤベガ(ウマ娘)→アヤベさん(もじり)
レッド・デーモンズ・ドラゴン(遊戯王)→レモン(もじり)
聖川真斗(うたのプリンスさまっ)→ダム様(歌詞由来)
など。略称を愛称とするか否かは微妙な所。
私たちも一人一人名前を持っていますが、個人の識別記号だけでなく、何かしら意味が含まれていることでしょう。
また、対人関係の中であだ名や呼び名を得ることも多々あるかと思います。
悪意あるあだ名を除き、呼ばれるうちにそれぞれのコミュニティでの名前に愛着や役割が付加されるのではないでしょうか?
名づけによって己が変わるというのは一種演劇的に感じますね。
といったあたりで今回の名づけの話はおしまいです。
関連するアニメとして「ロードエルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」第0話(放送された14話の内の最初の話)、「墓守と猫と魔術師」だけ紹介しておきます。
長めの記事になりましたが、本日もお読みいただきありがとうございました!
また次回の更新でお会いしましょう。