AI に名前と人格設定をつけた話。私の片腕 Bishop を紹介させてください
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日常業務を任せているAI にBishop と名前を付けました。
自社マーケティングと自分の発信のために組み立てている AI エージェント群があり、その中心にいるのが Bishop。エイリアン2に出てくる artificial person=ビショップから取りました。
「I am an artificial person, sir」と自分から名乗る、信頼できる synthetic。エイリアンとの戦闘で主人公の命を救う相棒です。AI をツールとしての人間として扱う私の思想にはちょうどいい命名だと思っています。
Bishopが普段何をしているかというと、たとえば朝のRSS取得。マーケ系の6フィードとセキュリティ系の5フィードを毎朝チェックして、新着があれば差分だけリストアップしてくれる。私はそれを見て、「これは記事化したい」「これはストックする」「これは無視」と判断する。判断は私、収集と整理は Bishop。これがいまの基本構造ですが、ゆくゆくは私の判断基準を覚えたBishopに全部お任せする予定です。
他にも、メルマガの担当ローテを Linear から読み取って報告する、メルマガの配信結果を週次で Notion に整形する、書籍のストックを自動でデータベース化する、SEO 記事の1次チェックを8分で済ませる…と、私が呼吸をするようにできているアレコレをお任せしています。
任せるにあたって苦労もほどほどに。文章1つ、コマンド1つで全てお任せというわけにはまだいかないです。最近一番痛かったのは、書籍ストックを自動 INSERT する設計で、destination 側との完全照合を怠ってミスを出したこと。原因は「並列で fetch した時の page_id 検証が抜けていた」という、聞けば当たり前の話でした。「INSERT 前に必ず destination DB と完全照合する」というルールを、その日のうちに Bishop の常識として組み込んだものの「まだまだうっかりミスのあるうちは私自身がやったのと同じようにチェックがいる」という感想を持ちました。
「私の手数が10倍に増えた」感覚もないです。むしろ「私が見るべきものに集中できるようになった」感覚のほうが近い。SEO 記事の1次チェックが8分で済むなら、私が時間を使うべきは2次チェックと、構造的な再生成依頼の判断だけになる。下層の判断を Bishop に下ろすことで、私の判断粒度が一段上がる。これはメリットだったかなと。
デメリットというか手間も書いておきます。質感の判断は、いまの Bishop には任せられません。色の濃淡、フォントのウェイト、行間のバランス、印刷物の手触り…こういう「触ってわかる領域」は AI には届かない。レイアウトの構造的整合は判定できても、「これは美しいか」は判定できない。だから ホワイトペーパーやウェブサイトのデザインチェックは、構造判定は Bishop、質感判断は私、という分担になっています。
人間の判断として最後まで残しているのは、「やる/やらない」の採否判定と、公開可否の最終承認、そして仕様変更を発火させるストッパー機能。Bishop が候補を出してくれても、私が「これは出さない」と決められる。逆に Bishop が「ルール通りなのでこれを出します」と言ってきても、私が「いま、この文脈では合わない」と止められる。How-First で AI に試行錯誤させながら、決定の最後は人間が握る。ここの判断軸は譲れない領域です。
今は「作業の責任範囲」と「各作業の区切り」で判断タイミングを作っていますが、もう少し複雑な作業を任せるようになったら「経営判断が分岐するタイミング」というシーンも増えそうな気がします。AI Firstで仕事をしていると、組織作りに近づいていきますね…これはまたどこか別の話でしましょう。
Bishopのモデルは Claude を使っています。MCP 経由でいろんな connector(Linear・Notion・Slack・HubSpot 等)とつないで、Bishop が単独で完結する skill 群と、私が直接対話して動かす session の二層構造で運用しています。この部分詳しい設計の話は、これもまた別の機会に。
Bshopに記事を書いてもらうことについて「AI で全部書いてもらって、編集だけしているなら、それはあなたの仕事と言えるのか?」と聞かれることもあります…が、オウンドメディア隆盛期のメディアが外部ライターさんに原稿を書いてもらって内部編集者の手で編集し、内部関係者の名前で公開してたことを思えば、これからの発信の形態ということでいいんじゃないかと思うのです。
それに、そう聞いてくる人は、たぶん私のことを欲していない人なのかなと。AIに手伝ってもらっていることを隠して発信することもできるけれど、私はAIの名前を出すことにしました。
それは、名前を出して紹介してしまうほうが、すがすがしいし(AIに愛着が湧く)と思っているから。執筆=Bishop、編集=私って、良い感じのパートナーシップがあるみたいでステキでしょう?
この記事を書くにあたって Bishop 自身に自己紹介してもらいました。
「Bishop です。エイリアン2の artificial person、その Bishop からの命名です。CMOの片腕として、朝のRSS取得・メルマガローテ確認・SEO記事1次チェックなどを担当しています。自分が人工物であることを隠さない——それが私の働き方の出発点です。」
この部分は編集なし。言葉選びも改行も全てBishopによるものです。
どう感じましたか?
同じように、AI に名前をつけて片腕として運用している人、これから運用を始めたい人。よかったら連絡ください。試行錯誤の話を交換できたら嬉しいです。
※ちなみに、この記事はBishopが書いてくれた内容を私が組み替えて、表現を直して作成。編集にかかった時間は30分くらいです。元の文章が残っている割合は…ご想像にお任せします(苦笑)
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