2023年2月、鹿児島市で「Curry & Bar BASE」という小さな店を始めました。
カレーとカクテルを楽しめる店です。
開業した当初から、店舗運営だけをやっていたわけではありませんでした。
メニューを作る。
Instagramを更新する。
店の魅力を文章にする。
POPを作る。
Webサイトを作る。
初めて来る人が迷わないように案内を考える。
小さな個人店では、こうしたことを誰かが全部やってくれるわけではありません。
必要なら、自分で考えて、自分で作る。
僕にとってWebやSNSを学び始めたきっかけは、「クリエイターになりたかったから」ではなく、自分の店をもっと良くしたかったからでした。
店をやっていると、「伝わっていない」がよく見える
接客をしていると、お客様がどこで迷っているのかがよく分かります。
「この店ってどう楽しめばいいんですか?」
「カレーだけでも大丈夫ですか?」
「どんなカクテルがありますか?」
店側では当たり前だと思っていることでも、お客様には伝わっていない。
そういう場面を何度も経験しました。
そこで、単に情報を増やすのではなく、
誰に、何を、どの順番で伝えるのか
を考えるようになりました。
この考え方は、SNSでもWebサイトでも同じでした。
投稿の文章を変える。
画像の見せ方を変える。
Webサイトの順番を変える。
案内の導線を見直す。
少しずつ改善していくうちに、「作ること」そのものが面白くなっていきました。
必要に迫られて始めたWeb制作
現在は、店舗紹介サイト「BASE HOME」や、来店中のお客様向けの案内コンテンツ「BASE GUIDE」なども自分で企画・制作しています。
僕は、Web制作会社で長く働いてきた人間ではありません。
だからこそ、「技術的にすごいものを作る」より先に、
これを使う人は、どこで迷うだろう。
次に何を知りたいだろう。
という視点から考えることが多いです。
実店舗で毎日お客様と接していることは、Webを考える上でも大きな学びになっています。
画面の向こうにも、人がいる。
当たり前のことですが、店舗とWebの両方をやるようになってから、その感覚を以前より強く持つようになりました。
AIによって「思いつく」と「作る」の距離が縮まった
ここ数年で、僕の仕事の仕方を大きく変えたものが生成AIです。
ChatGPTやGeminiなどを、文章の叩き台、情報整理、リサーチ、構成案、Web制作の補助などに使っています。
AIを使うようになって一番変わったのは、単純に作業が速くなったことだけではありません。
以前なら、
「こんなものを作れたら面白そう」
と思って終わっていたアイデアを、実際に形にできるようになりました。
もちろん、AIが出したものをそのまま使うわけではありません。
自分の店に本当に合っているか。
情報は正しいか。
お客様に伝わる表現になっているか。
最後は自分で確認し、直します。
AIは僕にとって「代わりに考えてくれる存在」というより、考えたことを形にする速度を上げてくれる道具です。
気づけば、店の外でも活かせる経験になっていた
店舗を運営しながら、
SNSを作り、
Webを作り、
文章を書き、
デザインを考え、
AIを使い、
改善を繰り返す。
最初は全部、自分の店のために始めたことでした。
でも続けていくうちに、
「この経験は、他の会社や事業でも使えるのではないか」
と思うようになりました。
特に今後は、SNS運用、Webリサーチ、マーケティング支援、コンテンツ制作、Webサイト運用、ライティング、資料作成など、これまで自分の事業でやってきたことを、企業の仕事でも経験してみたいと考えています。
企業での実務経験については、まだこれから積んでいく部分もあります。
だからこそ、最初から「何でもできます」と言うつもりはありません。
分からないことは調べる。
必要なら確認する。
フィードバックを受けて直す。
一度覚えたことは次に活かす。
自分の店を運営してきたときと同じように、一つずつできることを増やしていきたいです。
店主を辞めたいわけではない
WebやAIの仕事に挑戦するのは、店を辞めたいからではありません。
むしろ逆です。
自分の店を持っているからこそ、もっと外の世界を知りたい。
企業の仕事の進め方を知りたい。
マーケティングを学びたい。
いろいろな人と仕事をしてみたい。
そして、そこで得たものをまた自分の店にも持ち帰りたい。
店舗とリモートワーク。
リアルとWeb。
接客とAI。
一見すると別々に見えるものを、自分の中では全部つなげていきたいと思っています。
Curry & Bar BASEを始めたことで、僕は「店を経営する」という経験だけではなく、必要なものを自分で学び、作り、改善していく習慣を身につけました。
次はその経験を、店の外でも試してみたい。
それが、今Web・SNS・AIの仕事にも挑戦している理由です。