チームの顔としての私
私は、新たなことに挑戦し、人との関わりを大切にしながら常に向上心を持って何事にも取り組んでいます。
学生時代には、小学校3年生から高校3年生まで10年間バスケットボールをしていました。その中でチームを強くしたい。と言う思いから中学校で部長。高校で副部長というチームを引っ張っていく立場の役職につきました。
部長、副部長という立場は他のチームのからするとチームの顔であり、チーム内では先頭に立って言葉だけではなく姿で示していかなければならない立場であります。まずは信頼を得ることができないとチームを変えることができないと思いまずは、声を出し、素早く動き、練習から姿で示していました。初めは急に変わった私に不満を言われることもありましたが、頑張りを日常化することで徐々に認めてもらうことができ、チームメイトからの信頼をもらうという土台を築き上げました。
そこからどうしたらこのチームを強くできるのかを考えました。これは考えただけで叶うものではなく、チームの一人一人を変えることでチーム全体を変える必要があることに気づきました。言葉で伝えることは簡単ですが、言葉で人を変えることは難しいことです。私はみんなにどうして変わって欲しいのかを伝えるためにミーティングを開き、まずは全員が同じ方向をみて進んでいけるように、県大会出場という最終目標を1つ決めました。さらに目標達成するために中間目標として地区大会ベスト3、日常目標として朝練習で個人練習参加などを決めました。目標を決めて終わるのではなく、そのために私が部長としてどうするのか全体で宣言し、そのためにみんなにどうして欲しいかを話しました。次の日の練習からチームの雰囲気が変わり始めました。もちろん今までで満足していた子から不満も言われることもありましたが、私の気持ちに答えてくれているこの頑張りを邪魔したくないという思いから、その子の声にも耳を傾けて改善に改善を重ねて、寄り添うことでチームをまとめることができました。チームをまとめてからの全体の成長スピードはすごく早く、まだ目標を達成したわけではなかったのですがその時点で感動しました。
その後私自身のスキルアップに努めながら、大会を終えるごとに反省と目標の見直しを繰り返しました。ある日、大切な大会前に私を含めスタートメンバー3人がインフルエンザにかかってしまいました。何より大切な体調管理を怠っってしまったのです。こうなりたい、ついてきて欲しいと発信していた私がチームの足をひっぱってしまいました。本当に申し訳ない気持ちと同時にやってきたもの全てがなくなった思いになり号泣しました。試合にも出られない、会場に行って応援もできない。私は自分自身に絶望しました。そんな時、チームメイトから連絡が入りました。「大丈夫。香穂の分私が頑張る。1人で背負わないでもっと頼って。」これは副部長からのメッセージです。頼ることは弱い人。というイメージを持っていた私は1人で考えていた部分ありました。しかし、この一言で周りに頼れる存在がいることもチームの良さということに気づくことができました。それからは副部長を始め同年代のチームメイトにも相談をして最後の大会に向け取り組みました。頼ったことで私自身のパフォマンスも良くなり、さらにチームに温かさが出るようになりました。そして大会で県大会出場という最終目標を達成することができました。
これは最後まで1人で背負っていたら達成できていませんでした。頼れる環境を作ってくれた仲間の存在。これがあったからだと思います。人の上に立つということは、引っ張っていくだけではなく、仲間を知って頼っていくことも必要だと気づかされました。
この経験から今の私は、周りの頼れる人の存在を大切にしながら日々、自分のスキルアップのために管理栄養士の国試勉強、バイトなど頑張っています。