求人広告影響調査レポート
【新型コロナウイルス】求人広告影響調査レポート
20.04.22
#レポート #客ココ便利くん
方正株式会社では、【客ココ便利くん】という求人広告代理店様向けのサービスを展開している。
その客ココ便利くんを用いて、バイトル、フロムエー、マイナビ、タウンワークに掲載されている求人数、および平均時給を算出し緊急事態宣言※1前と後※2の求人動向をまとめた。
※1新型インフルエンザ等対策特別措置法による2020年4月7日の緊急事態宣言
※2前は2020年4月30~5日、後は2020年4月6~12日に掲載されていたデータ
経済活動の抑制が行われ、求人活動も停滞している印象があるが、実態はどのように動いているのか検証したい。
今回は求人掲載数の多い4つのサイト(バイトル、フロムエー、マイナビ、タウンワーク)を対象にしたところ、全体的に求人掲載数は減少傾向にあった。(下記図①)
図①(3/30比)
しかし給与区分別に求人掲載数を調べたところ、時給以外の求人掲載数は増加傾向にあった。(下記図②)
※グラフ内、【その他】は歩合制として求人が掲載されていた内容
図②(3/30比)
下記はサイト別に募集職種をグラフ化したものである。
(各グラフ3/30比)
上記グラフの中でも飲食・ドライバー・アミューズの3種類に着眼したい。(下記図③(3/30比))
図③(3/30比)
まず、外出の自粛による影響が大きく報道されている飲食系での求人では
タウンワークでは募集されている求人掲載数が20%減(月給を除く)
バイトルでは募集されている求人掲載数が15%減
マイナビバイトでは募集されている求人掲載数が13%減
フロムエーでは募集されている求人掲載数が9~10%減
という結果が見られた。
逆にタウンワークで募集されている月給での求人掲載数は50%増という結果になった。
また、緊急事態宣言下においても物流は止まらない、とされている物流業を含むドライバー系の求人は
タウンワークでは募集されている求人掲載数が20%減(月給除く)
バイトルでは募集されている求人掲載数が15%減
マイナビバイトでは時給で募集されている求人掲載数が13%減
フロムエーでは募集されている月給での求人掲載数は40%減であったが
逆に日給での求人掲載数が伸びており、
日給で募集されている求人掲載数が48%増だった
それ以外に求人数が一番顕著に表れていたのは、アミューズ(レジャー芸能イベント含む)系で
タウンワークでは月給で募集されている求人掲載数が80%減(芸能)
時給で募集されている求人掲載数は15%減(レジャー・芸能)
日給で募集されている求人掲載数は30%減(芸能)
バイトルでは募集されている求人は掲載数と掲載給与ともに15%~20%減
マイナビバイトでは募集されている求人掲載数20%減
衝撃的なのはフロムエーの募集内容で、
給与の減少も見られた。
月給で掲載されている募集給与が17%減(イベント)
時給と日給で掲載されている募集給与が8%~10%減(アミューズ・イベント)
求人掲載数においても
月給で募集されている求人掲載数は90%減(イベント)
日給で募集されている求人掲載数は90%減(アミューズ)
時給で募集されている求人掲載数は50%減(アミューズ)
という結果だった。
※〇%減は、3月30日週と4月6日週を比較した際の数字
全体的なまとめとして、賃金への影響は一部を除き微々たるものだったが求人件数に関しては全ての職種に影響が出始めており、アミューズ系の職種に関しては特に強く減少傾向がみられた。
緊急事態宣言を全国区とした16日以降の求人データについても引き続き注視していきたい。
方正株式会社 津村
2020.04.22
資料作成にあたり参照したHPは以下の通りです。
タウンワーク:https://townwork.net
フロムエー: https://www.froma.com/