寺崎 敏志

Interface6月号にてJulia特集を執筆

ゴマちゃんの飼い主の紹介

Qiita

MathSeminar.jl

ラズベリーパイは教育用途だけでなく産業用途に広く用いられ既に出荷されたうちの半数が産業用途として用いらてれいる．一方で ラズベリーパイはArm 32bit システムのため科学技術計算のコミュニティで利用者が少ないこと，ビルド・テストに技術的な難しさがあることからサポートが公式バイナリーを提供しない Tier3 の扱いとなっている．Pythonのように動的で記述しやすく, C またはそれ以上に高速に動作するプログラミング言語は Julia しかないことを考えるとパフォーマンスが求められるシチュエーションでJuliaが活躍すると思われる．この jlcross プロジェクトでは Raspberry Pi (ZeroWも含めた)で動作するような Julia ランタイムを構成する Dockerfile のレシピを提供している．Julia以外の言語とリンクしないようなPureJuliaで記述されたパッケージは Zero でも高速に動作することがわかっている．この活動のをきっかけに小型衛星にラズパイゼロを入れてJuliaで動かそうとする他のプロジェクトの引き金にもなっている．

Julia-Embedded/jlcross

Julia の開発ワークフローを提案している． mybinder の機能を用いて PC, スマホ，タブレット上でもJuliaを楽しめるようにしている．Juliaは JIT コンパイル方式を採用しているため，ランタイムの起動，描画パッケージの起動のオーバーヘッドが使用するデバイスでは無視できないことがわかっている．そこで PackageCompiler.jl を用いて Julia のコードをAoTでコンパイルしJuliaのユーザー体験を劇的に改善するようにしているのが特徴である．
これにより，Juliaは高速だが，描画やJupyterでの動作が遅いといった欠点を克服でき，Pythonのような快適な開発体験を提供できている．

MyWorkflow.jl

VideoIO.jl パッケージを利用しカメラから画像を撮像した後 ImageInTerminal.jl という画像をターミナルに表示させる簡易アプリケーションである． PackageCompiler.jl により Julia スクリプトを実行形式にコンパイルし他のデバイスにデプロイすることもできる．
ラズベリーパイの上ではリッチな描画系が不足しているため ImageInTerminal.jl を採用したが，一般のPCでは Makie.jl を用いてリッチな描画を可能にできる．

寺崎敏志

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