問題は「コルチゾール」欠乏?
2012年頃から原因不明の体調不良に悩まされているのですが、最近、その原因はコルチゾールの不足なのではないかと感じています。そう思い始めた原因としましては、
- 低血糖症状がある→コルチゾールは肝臓の糖新生に関わっているため、コルチゾールが不足すると肝臓が糖新生できなくなり低血糖症状を起こすようです
- 潰瘍性大腸炎→私は潰瘍性大腸炎と診断されています。コルチゾールは免疫を抑制する働きがあり、コルチゾールが減少すると自己免疫疾患になる可能性があります。また、潰瘍性大腸炎の治療薬として処方されたステロイド剤(コルチゾール)を使用すると、体調不良が改善することがわかりました
- コレステロール値の高値→2017年頃より、血液検査で総コレステロール値の高値を指摘されるようになりました。運動不足であることは間違いないのですが、潰瘍性大腸炎のため低脂質・低糖質食を徹底しているのに依然低くならず、「もしかして、コルチゾールが作られないために、その前駆物質としてのコレステロールが余ってしまっているのではないか?」と考えました。
- カリウムの高値→私は血液検査でカリウムの高値を指摘されています。コルチゾールはカリウムの排泄を増加させるため、コルチゾールが少ない場合カリウム排泄が滞る可能性があります。
そこで私はさっそく、コルチゾールが少なくなってしまう原因について調べました。私は、専門家ではないので、もっとたくさんあると思いますがとりあえず2つだけ見つけることができました。
- アジソン病
- 体内時計の乱れ
1のアジソン病は、コルチゾールを作り出す副腎の機能が低下してしまう病気です。もし、この病気だった場合はどうしようもありませんが、2の場合は改善させることができます。
コルチゾールは、1日のうちの限られた時間帯しか分泌されないそうです。その時間内に、一日分のコルチゾールが分泌されなければ、その日は一日コルチゾールが足りない状態で過ごすはめになります。その時間帯とは、目が覚めてから30分~3時間ほどの間で、起床すると脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が分泌され、副腎からコルチゾールが分泌され血糖が上がり目が覚めてくる仕組みです。この一連の流れが「体内時計のリセット」となります。
『自分で治す!副腎疲労』(本間良子・本間龍介)より
しかし、体内時計が乱れていると、起床したときに脳下垂体からACTHが分泌されません。そこで、私は次に、どうすれば体内時計をリセットできるか調べてみました。
- 必ず同じ時間に起きる
- ブルーライトを目に入れる
- たんぱく質を摂る
- 軽い運動をする
このような行為を行うことで、脳や体の細胞に刺激を与え、体内時計をリセットさせることができるそうです。
ほとんどのことが10年以上実践していることですが、体が辛いために運動量だけは年々減っています。なので、自宅でもできる有酸素運動から始めることで、コレステロール値を下げて、体内時計もリセットさせてみたいと思います。また、日常的に有酸素運動で体に負荷を掛けている場合、ストレスから解放された時にコルチゾールの分泌量が減り、体内時計があまり狂わなくなるという記事もありました。
もし、有酸素運動をするだけで、10年来悩み続けた不調が改善するのであれば、それはもちろん願ってもいないことですが、10年以上の心療内科通院でそのことについて教えてくれる医師がいない事にも疑問を感じます。
そもそも、心療内科の診察は5分と決まっています。これは、精神療法を30分行っても5分行っても病院側の報酬が変わらないことが影響しています。29分までの精神療法は330点で、30分以上は400点になります。そして、病院は、「5分診療」を前提に利益を見込んで計算しています。ですから5分(330点)をたくさん稼ぐことで利益を出す手法を取っているのです。ですので必然的に診療時間は5分でなければならなくなります。
確かに、20分喋っても5分喋っても稼げる値段が同じであれば、黙っていても患者が来る病院と言う場所でサービスの向上を狙うのは無理でしょう。
私は20歳から精神科や心療内科に通っていますが、その対応に満足したことは1度もありません。つまり、日本では、精神科や心療内科クリニックというものは存在しないと言っても過言ではないと思っています。すべては、自分で調べ、自分で治していくしかないのですから、本当につらい人は、くじけて自殺してしまうのも当然と思います。
せめて、精神科でコルチゾールの量や4時間以上の糖負荷検査が受けられるような仕組みを作るべきだと思います。私のように、合わない薬を処方され続け、副作用に悩み続け、原因もわからず絶望する人を増やしたくないです。
病名としては、「概日リズム睡眠障害」になると思いますが、私は専門家ではないのでほかにいい名があるかもしれません。つまり、概日リズム睡眠障害の対症療法として血糖コントロール薬を処方したり、診断の一環で糖負荷検査をしたりすることが保険適応されていれば、私はここまで苦しむことは無かったのではないかと思っています。体調の悪い時は運動する余裕のありませんので、薬で一時的に体調が安定すれば回復も早くなります。しかし、そのためにはまず、低血糖症と不眠症の関連についてもっと医師の認知が広まっていなければならないと思います。元々私達発達障害者はセロトニン受容体の働きが悪く、セロトニンやメラトニンが少ない傾向にあります。ですので片頭痛も起こりやすく、概日リズム睡眠障害も生まれつき起きやすいのです。私も、幼少期からずっと不眠に悩まされています。概日リズム睡眠障害を放置すると機能性低血糖症を起こす事や、コルチゾールの分泌ができていないときの倦怠感が統合失調症の陰性症状と鑑別しにくいことなど、精神科や心療内科の医療現場の対応の改善を願うばかりです。
また、この件について国分寺市の市議会議員に請願をお願いしたところ、「(生活習慣の乱れと)機能性低血糖症の関連性が不明であるため、保険適応できないらしい」と回答されました。つまり、現時点ではこれらの研究が進むのを待つしかないのです。ですが、機能性低血糖症で苦しんでいる人がいることは是非知ってほしいと思っています。