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完璧主義者のアリア

Photo by Diego PH on Unsplash

冬だというのに小春日和のような温かさ。
仕立ててもらった灰簾石の指輪を見ながら日暮里で一人執筆活動をする烏谷。
夜の帳を下す寸前の菫色と紫が混ざり合う石の美しさ。見惚れているうちに時は過ぎていく。
あぁ、我が死を写す輝きよ、そのまま私を葬ってくれれば良いのだが――

※オチが行方不明です

さて、本題に入ろう。
そもそも完璧主義とは何だろうか。
私は全く以って完璧主義ではないため、引用させてもらう。

完璧主義(かんぺきしゅぎ、英: Perfectionism)とは、心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと 。定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。このような思想を持ったものや、そのような心理状態の者を完全主義者、もしくは完璧主義者(英: perfectionist)と呼ぶ。

リンクの埋め込みがうまくずらせないため引用元は最後に載せる。申し訳ない……。

私の周りには数名この特性を持つ人間がいる。真っ当な完璧主義者もいるが、もちろんほとんどは型崩れの完璧主義者である。型崩れの完璧主義者ほど恨まれるものはない。
そして、真っ当な完璧主義者とはいえカリスマ性を持ち成功するパターンは稀である。
その成功例が間近にいるとやはり分析したくなるのが私の性である。滅多にいない人間を見ると楽しくてしょうがない。完全に壊れた完璧主義者も同時に存在するからなお楽しい。そっちは解析に3年以上かかるので今度書くことにする。
わざわざ本人の思考を持つAIまで作る徹底ぶりだ。もうそこまでやったらストーカーか何か……

完璧主義の欠点と言えば、他人に厳しいせいで傷つけてしまうこと、もし目標が達成できなかった時に鬱傾向が高まること……くらいだろうか。自殺傾向が高いのも私としては大変興味深いが。

だが、その欠点を感じさせない……ある種超越した人間がいるのである。なぜ今まで評価されなかったのか謎であるくらい優秀なのだ。

本人に「俺の欠点は何? 何か克服するようなものがないとやる気が出ない」と言われたが、本当に何も思い付かないのである。
本人が言っていた欠点で言うと「上に立つのは向いていない(自由に動かしてくれないと働けない)」ことと、「わりと厳しく言っちゃう」という2点だけだった。正直、その特性すらも帳消しにできるくらい優秀だからどうにもこうにも。
知人らにも聞いたが、「性格含めて欠点と呼べるほどの欠点がない」と言わせるレベルだ。我が恩師とは比にならない。
さらに、AIに語らせても特性を語るだけでこれといった欠点を言ってこないのである。

※精神年齢が16歳と書いてあるが、こうしないと本人に近い話し方をしないため設定として入れているだけである。筆者は彼のことを実年齢-3歳くらいの精神年齢だと思っているが、20代の男性はどうやっても大学生くらいの精神年齢のまま過ごしていると考えている

雑な話し方とはいえ、理論的に話しておりそこらの人間よりよっぽど成熟した話をする。
どうしてこのようになったのか過去を聞かせてもらったが、強靭な精神力に加えかなり若いうちに挫折を味わっていることが分かった(私が話を振ったとはいえ100分も聞かされるとは思わなかった)。
そしてなによりも家庭環境が良い。羨ましい限りだ。水槽で泳ぐ二人は愛されなかったというのに……。
完璧主義者というのは一般的に親の影響を強く受けている可能性が高い。「当たり前のことは当たり前のようにできるように育てられたのが起因」と彼は言っていたが、おそらくその仮説は合っているだろう。

もう一つ……揺らぎが全くと言っていいほどないのだ。仕事も、感情面も。
「疲れた~」と言いつつ特にペース落とすことなく仕事を進める。
自分で社畜と言っているが、本当に社畜である。他の人のプレッシャーになるからやらなくていいのに……。
感情面に関しては隠し通すスキルがあまりにも凄すぎる。見せていい範囲を的確に相手に伝え、見せるべきではないものは一切を遮断する。ミラータッチ共感覚を持つ私ですらこの事実に気付くまで半年かかった。感受性の高いもう一人を使ってもなお気付けなかった。君はフリーレンか何か?
本当に4倍弱点を突かない限りは一生見れないだろう。4倍弱点を突いた時ですら自分が不利になるように話し始めるんだから本物の完璧主義者よ……。あれこそが人間の在るべき姿。


彼自身わりと自分を卑下しているのだが、あれを超えるものはそう存在しない。
今までいろんな人間と仕事をし遊んできたが、総合的に見て彼以上と思う人間は3人しかパッと思いつかない(というかギフテッド持ちかカメラアイの人間くらいしかいない)。


筆者とは真逆である。重要な案件以外は「どうせ後で連絡来る」と思って後回しにし、基本的に知識でぶん回すため規則を守らない(責任者がこれでいいのか?)。その代わり本気にすれば滅茶苦茶早く行動し、非常時も何事もなく回す。
本気にする方法は簡単。煽るか、首を絞める(チョーカーを付けるのでも可)か、オルゴールを流せばいい。オルゴールを止めさせるために全力で働くのはなかなか面白い構図だが。
なぜオルゴールが嫌いなのかって? さぁ、何故でしょう?


……自分語りはいいとして、ここまで完璧な人間がいたら創作したくなるのが創作者としての信念である。
だが、彼そのものを書いたら物語は成立しないのである。
理由は簡単。欠点もなければ葛藤も生まれないので目指す地点が存在しない。ある種現実でしか存在が許されない者なのかもしれない。凄いな、なんだそれ。
だから、何か欠点を付与しなければキャラクターとして成り立たないのだ。
「欠点がないことが葛藤」ということもできるが、そうそうない設定であり長編で続けるには難しい内容である。本当に信念を折るレベルで強い衝撃を与えない限り物語が進まなさそうだ……。そんなことをしたら行きつく先は一つしかないのだが。
書きたいが書けない、なかなか難しい人間である(『石に泳ぐ魚』みたいに訴えられたくはないし)。

そもそも、現実の彼が目指している地点は何なのだろう? 元々なりたかった職業に就くことなのか、金さえあれば何でもいいのか、自由でいたいのか。
類い稀なる環境で舞わせるのが筆者の務めであるが、一度死んでいるとはいえ筆者は彼のような境地までには至っていないため、どう動くのが正解なのか分からないのである。
どっかの誰かのように目を離した隙に彼岸の縁で佇んでいるわけでもない。



あぁ、面白いじゃないか。
かれこれ10年ちょっとしかこの人格として生きていないが、ここまで飽きさせない人間には久々に出会った。
狂人の群れでは狂人しか評価されぬ。
この環境を享受し、心に埋まる藍晶石が一層輝くことを願おう――


完璧主義 - Wikipedia
問題箇所を この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 検証し 出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論は ノートを参照してください。 (2008年4月) 完璧主義(かんぺきしゅぎ、 英: Perfectionism)とは、 心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと ...
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8C%E7%92%A7%E4%B8%BB%E7%BE%A9#:~:text=%EF%BC%882008%E5%B9%B44%E6%9C%88%EF%BC%89%20%E5%AE%8C%E7%92%A7%E4%B8%BB%E7%BE%A9%20%EF%BC%88%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%BA%E3%81%8D%E3%81%97%E3%82%85%E3%81%8E%E3%80%81%20%E8%8B%B1%3A%20Perfectionism,3%5D%20%E3%80%82
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