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私が食と栄養に興味を持った理由


中学生の頃、母に無理やり連れられて英会話学校に参加。そこで外国人と話すのが楽しくなり、大学で英語を学びたいと思い長期留学のある学科を専攻。

実際にアメリカに行ってみて、マイノリティの心境を痛感。

カリフォルニア州なので、アジア系もいたが輪が出来上がってしまっている大学生と馴染めず授業中も身を潜めていた。

変わるきっかけとなったのは、ある体育の授業。ドッチボールをしていて、最初は端っこでちじこまっていたが思いっきりボールを投げてみると今まで私を透明人間のように見ていた学生達が「いいぞー!」と歓声をくれた。

その時、ハッとした。今までよそ者扱いされているという被害者気取りをしていた自分がいたことに気づいた。私はただ助けてくれるのをただ待っていただけなんだ。そんな自分を変えたい。

それからは周りの日本人学生も引くくらい積極的に外国人の学生と交流をし、目的である英語を難なく話せるようになった。

その後、また問題が一つ発生。

それはホストファミリーと私自身の激太り。その原因は野菜と言えばジャガイモ、そして高カロリーの物ばかり食していたため。

私の肥満ホストファミリー宅にある冷蔵庫の奥からドレッシングと思われるものを食べてみると驚くほど不味く、この人達に美味しいドレッシングを食べさせてあげたいと思い食品メーカーに入社。

食育にも力を入れている会社だった事や深夜勤務もあり自分の体調管理をする必要があった為、栄養について関心が高まる。

協力隊で栄養改善をやりたいという志を持っていざ活動をしてみると、不衛生な水を飲んで下痢になる、栄養は必要と分かっていても仕事が無くて野菜が買えない、種や肥料も買えないから農業もできない。という現実があった。

栄養価の高いモリンガで収入向上と栄養改善をしたいと決意し、いざマダガスカルの田舎で0から組織を立ち上げようをしても失敗と期待外れと人間不信の連続。

結局何もできないまま日本に帰国。現在に至り、食と国際協力という想いは今でも変わらない。

もう少しだけ思いっきりボールを投げてみようと思う。