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誰かではなく、自分。

「“アイナ”は“アイナ”よ」。この言葉は高校生の時にアメリカに留学した時にホストマザーに言われた言葉だ。一見誰でも言えるような言葉だが、当時の私はこの言葉に救われた。英語も十分に話せない、けれど自分を変えた。そんな思いで日本を飛び出してきたのに、実際は何もできなくて。本当に自分がここにいていいのかと思った時にこの言葉に救われた。貴方は貴方だから、貴方がしたいことをしなさい。それを誰にも否定されることはないし、自信を失う必要もない。それは貴方が決めた自分への責務よ、と。英語が話せなくても人と繋がれる方法なんていくらでもある、それを自分で選択しなければ自分を変えたいという思いに背くことになる。それに気付いてから私はがむしゃらに頑張った。ただ自分のために。その経験があって、今の色んなことに挑戦する自分が完成した。