私にとっての「運命の出会い」
このかわいい子は誰?
「えっ何言ってるの? 猫に決まってるでしょう」と思った人がいるかもしれません。
はい、どう見ても猫です。
けれども、この子が私に与えた影響が人生で最も大きいので、是非お話したいと思ったのです。
さて、この猫の名前はチャッピーといいます。
2006年まで家族でした。
1994年に母親がインコが入りそうな箱に生後54日のキジトラ猫を連れてきたのでした。
「兄貴の誕生日ケーキを買う」ため出かけたずなのに、なぜか「みー! みー!」という可愛らしい声が聞こえてきました。
ケーキってこんなに猫みたいな音を出すものだったっけ???
…そんなわけありませんね。
その声の正体はもちろん(?)猫です。
なんでも、ペットショップで里親募集中の猫を見つけて連れ帰ってきたそうで…。
あっ、兄貴のケーキは後できちんと買ってきたのでご安心ください😊
普通、猫というのは引越し先をくまなく探検する動物です。
ところが、この猫(お迎えした日なので名前はまだない)は探検などせず、ただひたすら連れてきた母を探して「みゃーみゃー」鳴いて歩きまわっていました。
ねずみ並みに小さいので、うっかり踏まないように気をつけていました。
とにかく、来たその日から「変な猫」でした。
超・変な猫でしたが、甘えん坊で可愛い子でした。
最初は大体母親が世話をしていて、当時学校に通っていて忙しかった私とチャッピーという名前をつけられた猫との接点はありませんでした。
しかし、病気になって学校を辞めるしかなくなった私は、必然的に家にいる時間が長くなり、チャッピーと一緒に過ごす時間が劇的に増えました。
一方、他の家族は仕事などで忙しかったため、一人と一匹で私の部屋で遊ぶなどする機会が増えました。
気がついたら、兄弟姉妹のような関係…というか、チャッピーがいっつも私のそばにいるような関係になっていました。
猫なのに時々「わん」と鳴いたり、待ち伏せと超スリスリと椅子取りゲームが特技だったり、風呂が大好きだけど拭かれるのが大嫌いという、とても変な猫でした。
一方で、とても頭がよく、相手が何を考えているのかわかっているときも多かったです。
でも、結構おっちょこちょいでした💦
病気と学業断念とで精神的にどん底だった私にとって、そんな一匹の甘ったれな変猫の存在はまさに救いでした。
生きる気も死ぬ気もなくしていた私が、しばらくして今後のことについて考えられるようになったのも、チャッピーによるところが大きいです。
それから絵の仕事をしたくて、何も情報もないところから試行錯誤をして、やっと少しは仕事をいただけるようになったとき、もうチャッピーはいませんでした。
最期の最期で「痩せたと思ったら6.5kg(猫の標準体重は4~5kgです…)」というネタを投下するような、本当に変な子ではあります。
今でも彼女のことを思い出します。
特に同じような姿の太った翡翠色の瞳のキジトラを見ると、「にゃにゃにゃにゃにゃにゃーーーーー」と言いながら駆け寄ってきて脚にすり寄るのを思い出します。
※4月の「運命の出会い」特集キャンペーンはこのような「家族」対象ではないようなので、タグは付けません。