社会人スキルの蓄えが欲しかった
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インタビュー回答者:田村 渉コーチ
22歳日本大学4年生/千葉県市川市出身/硬式テニス歴5年、アルバイトコーチ歴2年
テニスが好きでGODAIのアルバイトコーチにチャレンジした現役学生の田村さん。日々のお仕事を通じてどのような成長を感じているのか聞いてみました。
――GODAIのアルバイトコーチとして働くことの大きな魅力は何でしょうか?
田村:レベルが高い人たちとテニスができることです。コーチだけではなく、選手経験も豊富な人たちとの練習は、本当に刺激的です。様々なプレースタイルからいただく多様なアドバイスを毎回楽しみにしています。とにかく、社員たちのテニス熱がすごいです。レッスンの合間をぬって私たち学生の練習に付き合ってくれます。これはテニスが本当に好きじゃないとできないことだと思います。また、休日を使って大会に出場されている社員もいれば、時間を調整して練習されている社員もいます。そのような社員の姿を見るたびに「やっぱすごい!」と思ってしまいます。(笑)
そして、レッスンでは視野が広がります。私も含めた多くの学生アルバイトは、お金を稼ぐこと以外に付加価値を身に付けたいという気持ちでアルバイトに取り組んでいると思います。そんな中、GODAIのアルバイトコーチは本当に貴重な経験でした。日々アシスタントコーチとしてコートに立ちますが、とにかくレッスン全体を把握しながら、次の行動を起こさないとレッスンが回りません。Max14名のお客様を抱える80分間グループレッスンは、とにかく時間がタイトで、お客様一人ひとりの運動量を出しながら満足度を高める必要があります。きびきび動きながらお客様の誘導、ローテーションを上手く回すために必要な各練習時間を把握するタイムマネジメント、適切な運動量を出すためにお客様一人ひとりの表情を見て疲労度をチェックするなど、とにかくやることが多いです。(汗)また、お客様の気分が乘っていないときに積極的に声をかけてコミュニケーションも取ります。蓋を開けてみると外的要因による疲れで解決できないことがほとんどですが、話を聞くことはできます。話を聞いてもらえると気持ちが楽にこともあると思います。グループレッスンなのでお客様1人に対する接触時間は本当に少ないですが、気分が乘っていないお客様を見つけたら、積極的に声をかけることを意識しています。このコミュニケーションがお客様との信頼関係を築くヒントをいただけることに気づけたことが大きな収穫であり、人間力を高める=視野を広げることができたと感じています。
――GODAIアルバイトコーチのお仕事は、何が大変でしょうか?
田村:ズバリ声だしです。元々声が大きいタイプではなく、日常で出すデシベルを超えています。少し大げさですが、自分が思っている8倍ほどの声を出さないといけません。(笑)また、根暗な性格なので、あまりにも日常とかけ離れているからこそキャラを作らないとやっていけないと感じました。これが結構しんどかったです。テニスが好きなので割り切ってやっていました。
次にきつかったのがメインコーチの代行です。これは負う責任が大きいからです。元々担当されていた○○コーチの代わりという重圧。お客様がお金と時間をかけてレッスンに参加されているから良いサービスを提供しないといけないという重圧。そして、代行なので初見のお客様が多く、一人ひとり名前を呼び、どういったお客様か把握しなければならない状況。毎回緊張しかしません。(汗)
アシスタントとは違い、メインコーチはテーマに沿った的確なアドバイスとデモンストレーションという一番重要な業務があります。自身のテニス力が高いとデモンストレーションがまとまりやすいのですが、大したテニス力もなく、何を話すか準備して臨みますが、いざ本番になると頭が真っ白になります。「今日はこのテーマで」という前提の説明すら飛んでしまいます。デモンストレーションはお手本を見せる業務なので自分のプレーにも神経を使い、この神経を使いすぎて何を話す予定だったか飛ぶということが多々ありました。お客様に伝えることは、普段の練習で考えていないことが多いので、プレイヤーとしてオートマチックに出来ていることを言語化するのが本当に難しいと痛感しています。
――最もやりがいを感じる瞬間はどのようなところでしょうか?
田村:夜遅い時間のレッスンのあと、翌日朝早くから仕事があるお客様に「次の日早いのに体きつくないですか?」と伺ったら「このレッスンに参加できるから仕事も頑張れるし、毎回のレッスンが本当に楽しみで仕方がない!」と言っていただいたとき、心が動きました。お客様は貴重なお金と時間を使ってレッスンに足を運んでいただくからこそ、私たちコーチもそれ以上のサービスを届けたいと想います。お客様の期待を超えるサービスとなると大変に感じるかもしれませんが、それ以上にテニスコーチとして働く価値がここにあるんだと実感しました。
――このGODAIアルバイトコーチの経験は、これからの生活にどう活かしていきたいでしょうか?
田村:私自身、社会に出る前に社会人として必要なスキルを蓄えておきたいという気持ちがありました。GODAIでのアルバイトを通じて、付加価値を身に付けられると感じたから2年間続けられてきたと思います。相手(お客様)が何を考えているのか、何を求めているのかを仕草、表情から感じ取ろうとしてきたコミュニケーションを、これからの社会人生活に活かしたいです。根暗な性格で外交的な人間ではありませんが、このGODAIでの経験が、積極的に人と関われる新しい自分に出会うことができました。その自分と共に、今後の人生を歩んでいきたいと思います。
好きなテニスをもっと好きになるべく、練習のときは積極的に先輩たちにアドバイスをもらいにいく姿勢は、まさにアルバイトコーチの鏡。年1回開催されるグループ全体の表彰式でMVPを取られたのも納得。彼なりに多くの失敗を積み重ねてきた経験から創られた人格は、噛めば噛むほど面白い。これまでのGODAIの経験が少しでも今後の人生に役立ってほしいと強く願います。
(記事作成者:坂口)