伊勢半が「顔採用」導入 エントリー数は昨年比2倍で同社過去最大
化粧品の製造・販売を行う伊勢半が、自由なメイクと服装で試験に臨むことができる「顔採用」を2020年新卒採用に導入した。
この企画は、大学生を対象に就活に関する意識調査を行った結果、回答者の半数以上が就職活動におけるメイクや服装に不自由さを感じていたことから発案。顔採用の募集はクリエイティビティを求める商品企画職と、デジタルマーケティング・広報宣伝職の2部門で行った。
「型にはまらない自由な発想で、仕事に取り組みたい人」の採用と、同社が掲げるブランドメッセージ「私らしさを、愛せるひとへ。」のもと、ブランドの姿勢を伝えることを目標とした。
容姿で判断するものではなく、自由なメイクで自己表現してもらうことを目的にしていたことから、「メイク採用」というネーミングも検討。しかし、誤解を恐れずにあえて「顔採用」という強いネーミングを採用し、個性を抑圧する就活市場に対して疑問を投げかけた。
3月1日に当企画の広告を日経新聞に掲載したところ、直ちにヤフートップに掲載され、SNSとヤフーコメント欄に300件以上のコメントが寄せられたという。特にTwitterではポジティブな議論が生まれ、ブランドメッセージに賛同するツイートが大きく拡散された。
エントリー総数は昨年比2倍。同社史上、最大のエントリー数を記録した。
出典:販促会議URL https://mag.sendenkaigi.com/hansoku/201906/idea-techniques/016150.php