はじめに 今回も前回の記事に引き続いて、「表記法としては間違っていないけれども、表現している内容(モデルの意味)に{おかしな|あやしい}ところがある」というケースをいくつか見ていきたいと思います。ここではモデルの意味的な部分/解釈に関わってくることになるので、「明らかに間違っている」とは言えない(見方によっては十...
はじめに 本連載のここまでの記事では、おもにUMLの表記法上の{誤解|誤り}について触れてきました。今回の記事では少し趣向を変えて、「表記法としては間違っていないけれども、表現している内容(モデルの意味)に{おかしな|あやしい}ところがある」というケースをいくつか見ていきたいと思います。今回の記事ではモデルの意味...
はじめに 連載第5回のテーマは「ユースケース図」です。ユースケース図を描く際に誤って使われることが多い表記や、{あまり嬉しくない|誤った}ユースケース図の描き方/使い方などをいくつか紹介していきたいと思います。ただし、ユースケース図を描く際にもっとも典型的な失敗である「ユースケース図上で細かく機能分割してしまう」...
はじめに 連載第4回のテーマは「ステートマシン図(II)」です。前回の記事に引き続き、ステートマシン図を描く際に誤って使われることが多いモデル要素や、{あまり嬉しくない|誤った}ステートマシン図の描き方/使い方などをいくつか紹介していきます。 その1: ChoiceとJunctionの違い いくつかの遷移をまとめ...
はじめに 連載第3回のテーマは「ステートマシン図(I)」です。ステートマシン図を描く際に誤って使われることが多いモデル要素や、{あまり嬉しくない|誤った}ステートマシン図の描き方/使い方などをいくつか紹介していきます。 その1: ガード条件の取り扱い まずは 図1 に示すような構造を持つ(ひとつの「ヒーター」とひ...
はじめに 連載第2回のテーマは「モデルの中に隠された気付きにくい曖昧さ」です。 UMLでモデルを記述する理由のひとつとして、「システムの仕様情報などを、早く、安く(低コストで)、かつ、正確に伝達したい」という点があげられると思います。が、UMLも所詮は言語(ある概念を表現する表記形式)の一種でしかないので、表現の...
はじめに この連載では、コンサルティングでのモデル・レビューの場、教育講座実施中、各種の勉強会などの際に良く観察される、UML表記法やモデリングに関する典型的な誤解/勘違いをとりあげて解説を加えていきます。これによって、より正確なモデルの読み書き、効果的なモデル作成など、モデリング・スキルの向上を狙います。また、...
この連載では、UMLモデリング初心者が陥りやすいモデル化の例を紹介し、合わせて適切なモデリング例を解説します。 本来は、そのモデリングのコンテキストつまりモデリングする目的や対象システム・顧客のゴールなどの制約が与えられないと、そのモデリングが適切か不適切かは言い切れないのは事実です。しかし、モデリングを学び始め...
Modeling Forum 11/28、Modeling Forum 2018が開催されました。 前回のModeling Forumについては、この連載内の記事 でも触れましたが、今やモデリングをテーマにした知識が得られる貴重な場です。行けなかったけれど興味がある、という方は、ほとんどのセッションは資料が公開...
モデリングって勉強しづらい? 先日、Modeling Forum 2017 が開催され、私も一参加者として、講演やワークショップを楽しみました。オブジェクト指向やUMLが広まり始めた頃と違って、今やモデリングについて学べる機会は貴重かもしれません。書籍も絶版になっているものが多く、これから初心者がモデリング...
はじめに この記事では、最近利用者が増えていると感じているシステムモデリング言語SysMLについて、ツールベンダーという立場・観点で最近の状況をお伝えします。 SysMLとは? SysMLとは、OMG(Object Management Group)によって公開されている、システムをモデリングするための記述言語(...
はじめに 前回は、業務システム開発に携わる関係者全員が、成果物やプロセスの全体を地図のように俯瞰できる「システム開発地図」をご紹介しました。 筆者らの参画したプロジェクトを思い返していくと、開発時の効率化で削減できる無駄よりも、責任者がはっきりしないことによる無駄の方が大きいということに気がつきました。そこで今回...
システム開発地図 第1回 はじめに 業務システムの開発・保守において、発注側と受注側が互いの立場を超えた共通認識を持てないことは大きな障害となります。伝言ゲームによる間違いや認識のずれによる手戻りは、開発の遅延や経営的な損失を招きます。 本記事では、このような課題に対する指針となる「システム開発地図」をご紹介しま...