人生の想い出に残る温かいコト

疲れがかすかに残る朝。 日中よりも重い瞼を持ち上げ、まず取り掛かることは歯磨きだ。 口に咥える歯ブラシの毛先は、軍隊のように綺麗な直立で寸分の狂いのない列を為し僕の口の中に飛び込んで来た。 軍隊たちが今日も懸命に口内の清掃に取り掛かるさなか 僕は、またいつもと同じ問いを投げかけている。 「中川皓之が、俺に求...