株式会社坂ノ途中 members View more
-
株式会社坂ノ途中の代表をしています。
「環境への負担の小さい農業を広げる」を目的に事業展開しています。
国内事業では、新規就農した方の営農ハードルを下げるぞ!というのがフォーカスしているところ。
東南アジアを主なフィールドにコーヒーの品質向上やアグロフォレストリーの導入を行っている「海ノ向こうコーヒー」では、森林減少を防ぎつつ山間地に住む人たちの所得も確保するぞ!というのを狙っています。 -
京都のweb制作会社にてプランナーとして、主にコーポレートサイトの企画・提案から制作の進行管理・運用までを担当。転職してロフトワークにてwebディレクター兼PMとして3年勤務したのち、2度目の転職をして坂ノ途中のweb・メディア担当に。自社サイトのリニューアル、その後の運用と改善を担当しつつ、webや紙媒体の記事(コラム)執筆やちょっとしたデザイン制作や写真撮影も行っています。今は新規で立ち上げられた「坂ノ途中の研究室」に所属して、データや情報の収集・整理・発信をしようとしているところ。
プライベートでは、デザインのみでなくアートも好きで、国内のアートイベントはもちろん、海外へ行った際...
What we do
坂ノ途中が目指しているのは、環境負荷の小さな農業に取り組む人たちを増やすこと。100年先もつづく農業のかたちをつくりたい、そして持続可能な社会にたどり着きたいと考えています。
提携農家さんは、関西を中心におよそ300軒。そのうちの9割が、誰かから受け継いだのではなく、自分から新しく農業に挑戦した人、つまり新規就農者さんです。彼らが環境への負担の小さい農業をはじめやすい、つづけやすい仕組みや販路を作ることが、環境資源を未来に渡す方法だと考え、坂ノ途中が販路となり、お野菜セットのサブスクという形でECサイトにて取り扱っています。
新規就農者と連携して事業が成長を続けているのは、おそらく日本で初の事例だと思います。
2009年の創業以来、会社の柱となるEC事業を中心に成長を続け、野菜定期宅配会員数は2016年から2021年までの5年で10倍に。また、東南アジアの森林減少を防ぐために始まった「海ノ向こうコーヒー」も成長を続け、月間数千万円程度のコーヒーを扱うようになりました。現地の農家さんやパートナー企業と一緒にコーヒーの品質向上に力を入れ、現在は日本において東南アジアのスペシャルティコーヒーのプラットフォーマーにもなりつつあります。
これまでにベンチャーキャピタルや事業会社からの累計13.7億円の資金調達を実施。農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けています。京都市「1000年を紡ぐ企業」、経済産業省「地域未来牽引企業」「J-Startup KANSAI」など、賞をいただく機会も多いです。
Why we do
現代の農業は、農薬や化学肥料、化石燃料に大きく依存しているケースが大多数を占めています。
農薬や化学肥料を使うことで、今の収穫量は増えます。暖房を焚いて加温栽培することで出荷時期をコントロールしやすくなります。でも、100年後の豊作は期待できません。私たちは、これを「未来からの前借り」と捉え、今だけを見るのではなく、未来のことを考えて環境資源を残したいと考えています。
実は今、私たちと同じような問題意識をもって、環境負荷の小さい農業を志す人が増えています。 その多くが、新規就農者。でも、ほとんどが「販路が見つからない」と辞めてしまいます。小規模だったり、少量不安定な生産になりがちで、一般的な流通の仕組みに乗せることができないことが理由です。
だけど、彼ら/彼女らの野菜はとても美味しい。 必死で情報収集して、試行錯誤して、 時には周囲から「ムリだムリだ」といわれながら、 「それでも自分は農業がやりたい!」と一歩を踏み出した人たちですから。すごくまっすぐに、丁寧に、野菜を作っています。
そこで坂ノ途中では、栽培計画の相談から農家さんと一緒に進めることで一人一人は少量不安定でも取引農家さん全体ではある程度の安定性を確保する、受発注のシステム化を通じて小ロット取引を繰り返しても間接コストが肥大化しないようにする、お客さんに季節や天候による野菜の変化を丁寧に伝えることでブレを許容してもらう、むしろ楽しんでもらう、といった工夫を重ね、生産量が少量でも不安定でも販売していける仕組みをつくってきました。
How we do
【こんな文化です】
坂ノ途中で取り組んでいる、環境への負担の小さい農業を広げるというのはとても巨大なテーマです。新規就農者の営農ハードルが高すぎるという社会課題はここ数年で関心を持ってくださる方がとても増えましたが、どうすればこの課題を解決できるのかは誰にもわかっていません。坂ノ途中は、答えのない問いと向き合っている会社だといえます。
これまでのあたりまえの範疇では解けなかった問題を解けるのは、きっと「フツーの会社」や「常識的な発想」ではないと思っています。だからこそ、坂ノ途中ではフラットな関係性、違和感を率直に表明できる文化を大切にしています。
アルバイトスタッフのアイデアでオペレーションを大きく変えることもあるし、大学生インターンがつくった商品がヒットすることもあります。代表の小野が「これ売ろう!」と持ち込んだアイテムが、「いや、それはちょっと違うんですよ」とあっさり商品選考で落ちる事も多いです(ちょっとかわいそうです)。
【制度がユニークです】
社内の制度も、自分たちらしい仕組みを模索して作ってきました。
農家さんのお手伝いに行くときなどには追加の有給休暇「go green休暇」が取得できたり、仕事を離れて新しい知見を得てきてほしいという意味で、有休を含め5連休以上取得したら「おでかけ・引きこもり手当」がもらえたり、その他資格取得制度、書籍購入補助制度など、学びのための制度も充実しています。
ほとんどの日はやさいをたっぷりつかった「まかない」を食べられます。おいしいもの好きにはたまらない環境だと思います。
まかないを紹介した記事もよかったらご覧ください。
▼「同僚と食べる幸せ。社員に大人気、坂ノ途中のまかない作りに密着」
https://www.asahi.com/and/article/20211224/412517689/
【従業員定着率が高いです】
私たち自身が坂ノ途中の人々のことを表現するとき、「受け入れ力がある」「やさしい」という声をよく聞きます。会社が重要視している「多様性を大事にすること」は、社員それぞれが体現できていると思います。メンバーの関係性が良いので離職率が低く、退職した場合も、農家さんになって坂ノ途中にお野菜を卸してくれたり、お店をオープンして坂ノ途中のお野菜を買ってくれたり...とつながり続ける人もいて嬉しいです。
【坂ノ途中のビジョン・ミッション】
伝えたいことがたくさんあるので、こちらをご覧ください。
https://www.on-the-slope.com/vision/
As a new team member
「坂ノ途中の研究室」発足にともない、研究員を募集します!
坂ノ途中が事業を通じて生み出している社会的インパクトの定量評価の実施や、事業を通じて得られた知見を各ステークホルダーに還元するために2022年から新たに発足したチームです。私たちのパートナーである新規就農者の方々や、定期宅配のお客さまなどの「人」に与えている影響もあれば、農地をはじめとする「自然環境」や地域コミュニティなどの「社会」に及ぼしている影響も考えられます。また、研究対象は国内事業に留まらず、「海ノ向こうコーヒー」で取り扱っているコーヒー産地も含みます。
研究テーマはざっくりと決まっている程度なので、与えられたものをこなすよりも、「坂ノ途中ならこんなことをやった方がいい!」など主体的に新規事業を作っていける方にご応募いただきたいです。
【仕事内容】
・坂ノ途中の国内外におけるソーシャルインパクト測定
・提携農家さんに協力してもらい、新規就農者の実態把握と勝ち筋分析
・アグロフォレストリーの推進による炭素固定効果の測定
・アニュアルレポート作成
・自主調査の企画、実施、論文発表
・受託調査の企画書作成やプロジェクト運営
当面は3人-5人のチームを予定しています。
【求める人物像】
・現場感を持ち、自ら考え実行できる方
・調査を遂行するだけなく、アウトプットをイメージした調査設計ができる方
・自分の領域を固定的にとらえず様々な仕事にチャレンジできる方
・野菜やコーヒーが好きな方
【必須スキル・経験】
・修士課程を修了している方、あるいはそれと同等の実務上の能力を有する方
・PCスキル(Word、PowerPointでのレポート作成、Excelによるデータ集計・分析等)
・民間のシンクタンクや大学などでの調査研究の勤務経験(リサーチャー・研究者等)
【歓迎する経験の例】
・社会経済評価手法(ソーシャルインパクト測定など)を活用してレポートを書いた経験
・調査案件を設計し受託した経験
・農業や環境分野での勤務、調査経験
・フィールドワークの経験
【勤務地】
京都 ※リモートワーク可
少しでも興味がある方は、まずはお気軽に「話を聞きにいきたい」からご連絡ください。
エントリーお待ちしております!
/assets/images/516152/original/8f82d73a-de13-4e17-99f9-f3c1aa3fa6bd.jpeg?1470822868)
Funded more than $1,000,000 /
Funded more than $300,000 /