アグロデザイン・スタジオは、ヒトや環境にやさしい新しい農薬や肥料添加物の開発を目指す、創"農"薬スタートアップです。
現在、害虫の酵素に働きかける殺虫剤、施肥による環境負荷を減らす硝化抑制剤を中心に開発を行っています。
◇殺虫剤
従来の殺虫剤の開発方法は、候補となる化合物を標的害虫にふりかけ、効果のあったものを抽出する、いわゆる“ぶっかけ探索法”が用いられています。
しかし、近年いくつかの殺虫剤で、有益なハチなどの昆虫だけでなく、ヒトへの健康被害も報告されています。
わたしたちは、タンパク質の構造ベースで標的害虫が生きるのに必要な酵素の働きを止める化合物をデザインし、標的のみにピンポイントに効果のある、安全で環境にやさしい殺虫剤を開発しています。
◇硝化抑制剤
農作物の栽培には窒素肥料が欠かせません。
しかし、作物は施肥された窒素肥料の半分以上を吸収しきれず、残りは土壌中の硝化菌の働きで環境を汚染する物質となり、川や地下水に流出します。
わたしたちは、硝化菌の活動を抑える分子標的型の新薬をデザインし、まくことで環境負荷を減らしながら作物の成長を促す「硝化抑制剤」を開発しています。