Arinosは、2010年10月にスタートした創業9年目のベンチャー企業です。主力事業は、コンサルティングサービスですが「世界を舞台に自由な発想で事業を創出し、社会を豊かにする」というコーポレートビジョンのもと、コンサルティングサービスで培った力を国内外の事業創出に充てております。今まで生まれた事業は15個、国内では、静岡、秋田、海外ではスリランカ、カンボジア、フィリピンで事業を行っております。
現在、Arinosが力を入れている新規事業が、事業創出を通して地域課題を解決するというサービスです。
地方では、働きたいものの魅力的な働き口が少なく、若者が町を去っている現状があります。その結果、人口減少・後継者問題・空き家問題・耕作放棄地の問題などの地域課題を引き起こす形になっております。
Arinosはこうした地域課題を解決するため、魅力的な事業を創出することで、地域で雇用を生み出し、上述した地域課題の解決をはかります。
■具体的に何をやっているか
◆◆静岡県川根本町◆◆
三大銘茶「川根茶」の産地として知られる静岡県川根本町ですが、近年は、食文化の変化から茶葉の価格が下落し、その影響もあり、生産者の高齢化や後継者不足により、農家さんが減っています。
そこで着目したのが、お茶の閑散期に収穫を迎え静岡県内で一番の生産量を誇る柚子です。「柚子」が「お茶」に続く第二の産業となり新たな経済活動が生まれ、町に元気を取り戻すことを目指し動き出しました。
▼サテライトオフィスの開所
地域に根差した事業を展開するため、サテライトオフィスを開所いたしました。開所式には、町長様はじめ役場職員、地域住民の方など計50名の方にお越しいただきました。
▼耕作放棄地を活用した柚子栽培地の拡大
静岡県における柚子生産量の多くは川根本町で生産されているものの、全国的に見ると四国の生産量には足元にも及ばず、栽培面積を増やす必要があると考えております。
川根本町にあるとされる70ヘクタールの耕作放棄地を活用し、5年後にはArinosで20ヘクタールの土地に柚子を植えたいと考えております。(川根本町を柚子の村にすべく尽力しております)
※先日、30アールの面積の耕作放棄地に第一弾となる植樹を行いました。
▼柚子の6次産業化
川根本町柚子を使った商品開発を進めており、ブランドコンセプトを「ゆずいっぷく」といたしました。
お茶の里である川根本町の急須にお茶を入れ1日に何回も休息・いっぷくする文化を、川根本町の柚子商品を通して、ライフスタイルが多様化し多忙な現代人に休息を提供したいという想いが込められています。
▼テスト農園
川根本町は作物が育ちやすい環境であるため、柚子だけでなく他の農作物や、そこからできる加工品の可能性を検討しております。
◆◆秋田県大仙市◆◆
秋田県大仙市は花火や農業が盛んな街ですが、他の都市同様、若者の市外、県外への流出が起こっております。その要因の一つとして、大仙市の若者が大仙市に「魅力的な事業が少ない」と感じていることが挙げられます。上記の課題を解決するため、事業創出を生み出す仕組みづくりに動きだしました。
▼サテライトオフィス&移住
地域に根差した事業を展開するため、弊社にはサテライトオフィス支援制度というものがございます。
先日、本支援制度を使用し、サテライトオフィスを開所いたしました。また、事業責任者は現地に移住をして、事業推進に取り組んでおります。
サテライトオフィス支援制度
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000029693.html
▼事業創出プログラムの開始
地方で提供される事業創出プログラムは、「事業創出のやり方」を学ぶものが多く、実際に事業化するケースはほとんどないものが多いと考えております。
そのため、弊社では「事業化することを主眼におき」地元で起業or事業を創出したい方を対象に事業計画書の作成~事業立ち上げまでを一緒に伴走するプログラムを開始いたしました。
※座学だけでなく、週最低2h以上オンラインで事業化までの個別相談を行い、事業化の可能性を高めております。
今後、より多くの方にプログラムを提供するため、銀行や企業と協業してプログラムをできるように進めております。
▼地元農家さんとの6次産業化の取組
秋田県大仙市は、「お米」が代表的な産業となっておりますが、洗車の高齢者化や後継者不足により農家が減少しております。こうした現状を打破しようと、地元で地産地消と農業の6次産業化に取り組まれている農家さんとともに、地域のよいものを見つけ、市外、県外へ進出するプロジェクトを進めております。まず第一歩としては、秋田の名産品である「いぶりがっこ」のブランディングを、東京のEC事業者と手を組み進めております。
◆◆その他地域での取り組み◆◆
下記地域でプログラムを予定しております。
a)小笠原諸島で、大仙市で予定している事業創出プログラムの実施
b)熊本県で地元の海産物を用いた6次産業化