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京野 健幸
1985年群馬県前橋市生まれ。地元の高校を卒業後、大学で北海道、大学院で東京へ。大学院でのルワンダ農村研究をきっかけに日本の地方に興味を持つ。秋田に移住後、地元ホテルの経営を担うとともに、地域資源を活用したイベントや事業を展開。全体ディレクション、サービスデザイン、オペレーション設計担当として合同会社U設立に参画。
Yoshito Muyari
1982年秋田県羽後町生まれ。地元秋田の高校を卒業後、栃木県の足利工業大学に進学。同大学院を経て、2007年総合建設会社(中堅ゼネコン)に入社。主に東北6県を中心に現場監督を経験し、2012年秋田県へ帰郷。実家の(株)六鎗工務店に勤務し、現在に至る。地元羽後町との地域コミュニケーションを担当として合同会社U設立に参画。
工藤 浩平
1984年秋田県生まれ。東京藝術大学大学院修了。SANAAを経て、2017年、秋田と東京の2拠点に現事務所を設立。日本建築学会作品選集 新人賞、日本建築家協会 優秀建築選2020など多数受賞。東京電機大学、東京理科大学、多摩美術大学非常勤講師。建築設計担当として合同会社U設立に参画。
【魂と共に踊るまちの、彩と幽。】をコンセプトに施設の改修とコンテンツ企画を進めています。
【魂と共に踊るまちの、彩と幽。】 顔を隠して生者も死者も一緒に踊る、 日本三大盆踊りのひとつ、西馬音内盆踊り。 にぎやかで幻想的。鮮やかで幽玄。「彩」と「幽」が混じり合う、異界。 2025年春、この盆踊りから着想を得た新たな滞在拠点が誕生します。 場所は西馬音内盆踊りが行われるメインストリートの一等地。 外から来る者も、内に住む者も、境界を越えて、 めぐり、ゆらぎ、つながる場所へ。 2025年4月、旧柴与家は「盆宿U」としてリニューアルします。
秋田県羽後町で180年以上にわたり経済・社会・文化の中心を担ってきた旧家「旧柴与家」を観光施設として再生するにあたって外すことができないのは、日本三大盆踊りのひとつである「西馬音内盆踊り」。 顔を隠して踊ることがその特徴とされますが、これは顔を隠すことにより「死者も生者も一つになり一体化する」ことや、「垣根をこえてまざり、繋がっていく」という意味があるとも言われています。 そういった西馬音内盆踊りの特徴から着想を得て、「死者と生者の境界が揺らぐお盆のように、利用客や宿泊客などの【ソト】と、地元の人々の【ウ
お盆は、「死」をきっかけとして、土地や家族とのつながりを再確認し、「生」の活力と安心感を取り戻す機会であると捉えています。 都市部で暮らす人が増え、孤独を感じやすい昨今。今を生きる人々にお盆本来の意味や過ごし方を伝える意義があるのではないかと考えています。
西馬音内盆踊りを表現する際によく用いられ、奥深くて測り知れない、趣が深く味わいが尽きない、という意味を持つ「幽玄」の「幽」。 バラバラになったものを結ぶ、人との関わりをつなぐことを意味する「結」。 人間が心のおもむくままに行動して楽しむことを意味する「遊」。エリアごとにこの「幽」「結」「遊」というテーマを設定し、敷地全体を使って”西馬音内盆踊り”と”お盆”の体現を目指しています。
母屋の奥にある2棟の蔵を宿に、さらにその奥にある3棟目の蔵をサウナに改修するエリアは幽玄の「幽」をテーマに。もともと米蔵として使われていた建物を改修するレセプション棟は結ぶの「結」をテーマに。また、西馬音内盆踊りが開催される本町通りに面した母屋と、本町通りとの境界にあった塀を撤去して整備する「ひろば」と合わせてテーマを「遊」に設定しています。