◆「誰もが宇宙にアクセスできる時代を創る」を達成するために設立された 宇宙輸送系ベンチャー企業
皆さま、宇宙旅行は夢のまた夢だと思っていませんか?
宇宙に行くことができるのは宇宙飛行士と大富豪だけ、自分が生きているうちに自由に宇宙に行けるのは難しいだろう、行けたとしても数千万円がかかってしまう。
当社は「誰もが宇宙にアクセスできる時代を創る」というビジョンを掲げ、皆さまが海外旅行に行くのと同じ感覚で 宇宙にアクセスできる世界観を2040年までに構築するために存在しております。
では、2040年にその世界観を現実のものにしていくには、どのような準備が必要なのでしょうか?
最初に思いつくのは、ロケットの開発です。
20世紀に開発されたロケットは、その時代で可能だった技術を組み合わせ、より多くの物や人を宇宙空間に運べるように革新されてきました。しかし、それらのほとんどは「使い捨て」であり、膨大なコストをかけて、物や人を運ぶというのが当たり前の世界でした。
では、より低コストで大量のものや人を運ぶにはどうすれば良いでしょうか?
そのキーワードがロケットの「再利用」です。通常ロケットは、宇宙に運ぶものを先端に搭載し、複数段のロケットで宇宙空間に運びます。このロケット自体が破壊されず、所定の場所に着陸させ、次の飛行に利用できるようになりました。これらの取り組みは、ロケットを開発する航空宇宙開発を経験した人材だけでなく、近年、急激に発展してきたコンピュータパワーを組み合わせ、さらに、様々なバックグラウンドをもった人材と共に、実現されています。
しかしながら、本当に宇宙ビジネスや生活が身近になる世界を実現には、さらなる技術革新だと私たちは考えています。
高効率・高性能な推進系の革新、小型化・軽量化による低コスト化、それを安全に再使用、長寿命化できる運用の仕組みなどを総合的に検討し、作り上げなければなりません。これらは、決してロケット屋だけで完成させることができるものではなく、様々な分野の人材が集まり、知識を共有しながら構築していくものだと確信しています。
私たちが今、直近5年で取り組もうとしている事業の核は、単段式宇宙往還という考え方にあります。発射から宇宙空間に到着するまで、ロケットを切り離さず到着し、荷物や人を分離、そのままの状態で地上に戻ってくることを実現します。
これにより、ロケット発射、1回あたりのコストを極限まで減らし、二点間高速輸送や宇宙旅行、低軌道衛星の打ち上げミッション等に対応できるビジネスを作り上げていくことを計画していきます。直近5年は、この方式によるロケットの開発を実現するために経営資源を集中しながら、このロケットをベースにして、企業や個人が宇宙でビジネスができる様になる基盤を構築していきます。
◆宇宙ビジネスの分類
当社は宇宙ビジネスの中で「輸送系」に分類されます。
ただ、宇宙について馴染みがない方のほうが圧倒的多数だと思います。宇宙ビジネスは大きく6つに分類できます。
1) 輸送系
宇宙へ物や人を輸送するビジネスです。輸送系の開発費用や初期費用は多くの企業が開示しておりません。ロケットの開発費が2,000億以上となっており、同等かそれ以上となります。
2) 衛星データ技術活用系
打ち上げた人工衛星から取得したデータを基に、さまざまなサービスを行うビジネスです。身近な例としてはGPSなどの測位衛星、気象衛星「ひまわり」などの観測衛星、衛星を利用した通信や映像サービス。通信分野では、飛行機でWi-Fiが繋がるようになったのは衛星インターネットが存在です。
3) インフラ構築・運用系
打ち上げた衛星の管理や操作を行う「地上システム活用系」、打ち上げた後のメンテナンスやゴミ処理を行う「宇宙軌道上サービス系」があります。
4) 宇宙旅行、移住、滞在系
海外で賑わいを見せており、2028年には140億ドル(約1.5兆円)になるとの予測予測されている。スペースXでは2023年に月旅行ツアーの開始が予定されている。
5) 探査・資源開発系
宇宙進出に欠かせない探査・資源開発系ビジネスは人が行う「有人宇宙探査」、探査機を利用する「無人宇宙探査」の2つがあります。探査・資源開発系は他の宇宙ビジネスと比べて、技術面での課題が多く、マネタイズが難しい領域になります。
6) その他
・宇宙ゴミの観測、回収ビジネス
・宇宙空間利用ビジネス
・宇宙保険ビジネス など
上記の中で当社は「輸送系」に該当します。輸送系は企業数が少なく 20年間イノベーションが起きておりません。理由は他領域と比較すると難易度が高いからです。具体的には高い技術・資金力が必要になるため、宇宙領域の中で最もエッセンシャルであるのは輸送系と言えます。