満面の笑みで人を包み込む姿。 あなたは朝もやの中で静けさをたたえ、真っ青な空を湖面に写し波打つ朝陽を浴びて輝き、夕暮れには世界を濃紺に染める。大きく雄大なその情景。何かに躓いた時、立ち止まり物思いに耽る時にはそっと見守り、前に進みたいとき、背中を押してほしい時にはそっと支えてくれる。深く碧く、時に風の中で荒々しさを見せ、時に鏡のようにすっきりとした湖面を見せる。 　時を重ねる。おばあちゃん、お母さんの時代からびわ湖はここにあった。おばあちゃんのおばあちゃん、そのまたおばあちゃんの時からここにあった。あなたがそこに存在することが心の支えであり、そっと見守ってくれることが明日への希望であったびわ湖。 　湖からの恵みで私たちの暮らしを育み、あなた自身が渇きを潤し、そして目の前にあることが私たちの支えとなってきた。びわ湖。世の中なんでもかんでもが薄くなってる中で、相も変わらずいつも通りのびわ湖。世の中が、テレビを見ればみんな同じ構成、新聞の記事も似たり寄ったり、FBの投稿やTwitterだって相似情報がいっぱい。なんでもかんでもみんな同じ方向を向いてる。だからみんなと同じが良い。いやいや、オレはオレらしく。私は私らしく。ありのままにってフレーズが流行るところには、どこかそんな現実へのあんちてーぜがあるんじゃないだろうか。びわ湖の存在はそれに答えてくれる気がする。 職場のある滋賀県長浜市。ここは町ではありません。でも、雄大な自然があります。母なるびわ湖はいつもそこにたたずんで、どんなに僕らが忙しく生きていても、いつもそばで見守ってくれています。時に慰めてくれて、ときに励ましてくれて。心に安心と安定を与えてくれる存在。劇場はないけど、澄み渡った夜空があります。夏にバナナボートはできないけど、波が穏やかな日にはカヌーができます。もちろん泳げる。冬にスノボやスキーのできるゲレンデが近くにあります。おまけにシベリアから来る冬鳥たちの観察もできる。買い物に出かける町は遠いけど、いつでも登れる山や釣りが出来る湖があります。 そこにやってくる旅人。旅する楽しさを、旅先で人に出会うアナログな楽しさを求めてくる人。なんにもしたくない、一日びわ湖を眺めていたい人。何もかもが均質化され、何もかもが目まぐるしく変化する時間の中で変わらない素晴らしさ。 　そんな変わらないこと提供してみませんか？皆が週末休みの中、平日に休んで出かけてみませんか？自分の笑顔が人を笑顔にするって事実を体験してみませんか？ 　正直、まだまだ厳しい環境下の会社。ここまで語ってきたことは夢物語とは言わないまでも、実現するには力を貸してもらわなければできないことばかり。 　だからアナタの力が必要なんです。変わらないことのすばらしさを次につなぎ続けるために。