《誰もが住み慣れた場所で、質が高く心のこもった医療を受けられる社会を目指して》 「自宅で家族に見守られながら、人生の最期を迎えたい…」 日本の約6割の人がこう願っていると言います。 しかし、こう願う患者さんの「最期の願い」すら叶えられないのが今の医療の現実です。 「一体誰のための医療なのだろうか…」 代表の符（ふう）が医師として在宅医療に携わる中で在宅医療における「構造的な課題」を痛感したことをきっかけに、在宅医療の現場と患者さんの願う生き方を支えるべく株式会社on callを創業しました。 ■在宅医療の現状 在宅医療を担うクリニックには24時間365日の対応が求められますが、全ての往診に対応しようとすると医師の精神的・体力的な負担が大きく、体制の整備や医師の確保が難しいのが現状です。 ■約6割の人が「人生の最期は自宅で迎えたい」 日本財団の「人生最後の迎え方に関する全国調査」によると約6割の人が人生の最期を「自宅」で迎えたいと回答しています。しかし実際は、医療資源が追いつかず約8割の人が「病院」で最期を迎えています。 ■在宅医療の構造的な課題 在宅医療を担うクリニックが24時間365日の往診に対応しきれていない現状に対し、在宅医療を必要とする人は増加の一途をたどっています。在宅医療を必要とする患者さんと、患者さんの願いを叶えたいドクターが等しく繋がれていないという現状が、在宅医療における一番の課題であると考えています。 例えば在宅医療を望む患者さんの病状が夜中に突然悪化したとしても、かかりつけ医がすぐに駆けつけられないことが多いため、多くの場合、救急搬送され病院で最期を迎えることになるのです。それは、本人の「最期の願い」が叶えられないだけではなく、見守る家族にも大きな苦痛が伴います。 こういった在宅医療の構造的な課題を解決することで、患者さんのための医療を提供することができるようになるだけではなく、在宅医療クリニックの過酷な労働環境を改善し医療従事者の心の余裕を生み出すことで、今まで以上に患者さんに「寄り添う医療」が提供できると確信しています。