【背骨計とは】
「背骨計」は、ユーザの背骨の形状を医学的な根拠に基づきリアルタイムに常時計測して可視化できるメガネ装着型のウェアブルデバイスです。
東北大学医学部との共同研究により誕生した本デバイスは、レントゲンなど高価で大掛かりな装置を用いることなく、背骨の形状を日常的にモニタリングし、リアルタイムに可視化できる革新的なデバイスとして、学術的な新規性のみならず、医学や産業等への応用による新たな「背骨健康市場」を切り拓くシーズとして大きく期待されています。
【革新性のポイント】
脊椎形状の測定には、従来は放射線被曝を伴うレントゲン撮影や、高額なデバイスを用いるよりほかありませんでした。さらに、それらのデバイスで得られる情報は静的情報、すなわち、ある瞬間の脊柱形状の情報を捉えるに過ぎませんでした。本デバイスは、背骨形状の経時的変化を非侵襲的かつ容易に測定することを可能とするため、従来不可能であった、動的な脊椎形状情報を得ることが可能となります。それにより、日常生活で使える携帯型の姿勢モニタリング装置として、多くの人々の健康に貢献できることに加えて、医療機器や実験機材への応用を含めて、革新的な展開が考えられます。
【"背骨健康市場"を創出する】
現時点で、メガネ型の本デバイスは座位に限ったものですが、今後さらにベルト型やインソール型、寝具型等のデバイスも研究・開発を計画しています。
これらを組み合わせることで、座位のみならず、立位や運動時、睡眠時の個々人の背骨形状を、いつでも・どこでもリアルタイム測定が可能となり、不良姿勢に起因する様々な疾患リスクを可視化・改善できる、一連のソリューションを提供できるようになります。
これらの研究開発・社会実装を東北大学医学部をはじめとする学術機関やヘルスケア企業等と連携のもと推進することで、我々weCANは、医学的根拠に基づいた背骨健康維持増進のための「背骨健康市場」創出を目指します。
【研究・開発用パッケージの有償配布開始】
「背骨健康市場」創出に向けた一般向け商品のリリース(2023年度開始予定)に先立ち、東北大学医学部監修のもと、「背骨計」研究・開発用パッケージを個人・アカデミック機関・法人向けに2022年7月から有償配布予定。
【学術成果】
・第51回日本脊椎脊髄病学会学術総会@横浜(2022/4/21~23)
・第95回日本整形外科学会学術総会@神戸(2022/5/19~22)
・第119回東北整形災害外科学会@仙台(2022/6/3、4)
・EFORT2022 @リスボン、ポルトガル(2022/6/22~24)
【特許出願(国際・国内)】
「脊柱アライメント推定装置,脊柱アライメント推定システム,脊柱アライメント推定方法,脊柱アライメント推定プログラム及び脊柱アライメント推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」
・出願日:2021年2月19日、国際出願番号:PCT/JP2021/006490
・出願日:2021年6月21日、国内特許出願番号:特願2021-536242
【受賞歴】
・第8回「国際イノベーションコンテスト」国内予選 第1位
・第8回「国際イノベーションコンテスト」世界大会 第1位
・キャンパスベンチャーグランプリ2019東北大会 最優秀賞
・キャンパスベンチャーグランプリ2019全国大会 文部科学大臣賞、TOMODACHI賞
・Japan Business Model Competition 2020全国大会 準優勝
・東北大学STARTUP GATHERING 優秀賞(第2位)
・OPEN Pitch Vol.4 GRAND PRIZE(第1位)
・東北ビジネスデザイン発見&発表会ζ 2020 最優秀賞(東北総合通信局長賞)
・東北大学ビジネスプランコンテストvol.4 最優秀賞(KDDI賞)、
ものづくり部門賞、東北大学ベンチャーパートナーズ賞、enspace賞
・起業家甲子園・起業家万博2020東北地区大会 東北総合通信局長賞
・Japanビジネスデザイン全国発見&発表会η2020-2021 総務大臣賞、インテック賞
・JamesDysonAward 2021 国内準優勝
【採択歴】
・みやぎ産業振興機構 スタートアップ加速化支援事業
・仙台ヘルステックコンソーシアム 令和4年度集中支援企業採択
・仙台フィンランド健康福祉センター 健康福祉機器・サービス開発支援事業