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ABOUT

境界と繋がりのデザイン

シード・アーリーステージのスタートアップ向けのセットアップオフィスの設計。
壁で囲われた「個室」と、個室に隣接する「オープンスペース」を自社専有スペースとし、
オープンスペースの気積や視線の繋がりをシェアする事で、テナント専有面積を多く保ったまま、空間の豊かさの享受と入居者同士の繋がりを生む場をデザインした。

オープンスペースは「デッキ・テラス」とし、入居者ターゲットに併せ、1階と2階の「デッキ・テラス」の配置プランやデザインを変えている。

1階デッキは、入居者同士の接点の場となるよう、テナント区画ラインに柵は設けず、デッキの割幅・張り分けや、ベンチ・階段の段差でさりげなく境界を明示し、空間は一体的に見えるデザインとした。
2階テラスは、社内コミュニケーションに焦点を当て、会議や気分転換の場所として利用できる空間として、個室とは性質が異なるフレキシブルな場を窓側に配置した。

全体のカラートーンは、知的でストイックな働き方を目指す施設として、既存躯体表しをベースに、黒フレーム・黒半透明フィルムで力強さを現し、境界部分に木を設えることで、視覚的にデッキテラス意識させるデザインとして、温かみのある空間を交えている。

〈WORKPLACE 504.46㎡ / 2022年3月 / 東京都渋谷区)