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理化学研究所(理研)と富士通株式会社(富士通)が共同で開発し、2021年3月に共用を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの、①「TOP500」、②「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」、③「HPL-AI」、④「Graph500」のすべてにおいて、第2位に大きな差をつけて第1位を獲得しました。この結果は「富岳」のフルスペック(432筐体、158,976ノード)によるもので、3期連続で4冠を達成しました。
これらのランキングは、現在オンラインで開催中のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会議「ISC2021」において、TOP500、HPCG、HPL-AIは6月28日付(日本時間6月28日)で発表され、Graph500は7月1日(日本時間7月1日)※に発表されます。
これら4つのランキングすべてにおける3期連続での第1位獲得は、「富岳」の総合的な性能の高さを示すものであり、新たな価値を生み出す超スマート社会の実現を目指すSociety5.0において、シミュレーションによる社会的課題の解決やAI開発およびデータ利活用に関する技術開発を加速するための情報基盤技術として、「富岳」が十分に対応可能であることを実証するものです。
「富岳」は本年3月9日に共用(本格稼働)を開始しましたが、文部科学省の成果創出加速プログラムでの本格的利用や新たな公募の実施、一般公募で採択された課題の開始、有償利用を含めた随時利用の募集開始、国の重要課題として政策的必要性に基づく利用の開始など、その性能を踏まえた本格的な利用が具体的に開始されています。今後、これらの利用での卓越した成果創出が期待されるとともに、理研と富士通は「富岳」の運用・高度化を担当する立場から積極的に貢献していきます。