ウォンテッドリー株式会社 / Software Engineer
k8s update の省力化
Wantedly では k8s (kubernetes) をサービスのプラットフォームとして利用しているのですが、 k8s を利用し続けるには、定期的な version の update を行い、セキュリティの問題の修正や、プラットフォーム自体の進化などを取り入れていく必要があります。 ただ、 Wantedly では、長年の運用により複雑化した update の検証や実作業、それによる update 作業の工数の増大、それらの課題が中々消化できないなど、作業や改善サイクルに関する様々な問題がありました。 なので、まずは、 k8s update での課題を GitHub Project に蓄積し、チームで少しづつ解決出来るようにする体制を作りました。そして実際に可視化した課題として、 update 作業の省力化、検証用環境の構築の簡略化、ツールのインストールの簡略化などを行いました。 特に update 作業については長年の蓄積で作業のステップ数が非常に多く、改善の工数もそれなりに掛かるため、一度に全てを改善するのではなく、作業ステップの洗い出しとその背景の分析、ボトルネックの発見、それらの自動化などの改善をタスクとして切り出す、など、分析と細かいタスクの分解にかなり力を入れて行いました。 これらの工夫により、これまであまり進められなかった改善が進むようになり、プロジェクト終了後も、徐々に改善が進んで、作業の工数がかなり少なくなってきています。