東京工業大学博士後期課程 / 環境社会理工学院(在学中)
Tag-ISM 法を用いた問題集の特徴分析
第2著者 本研究では,著者らが開発した問題項目構造化法 Tag-ISM 法(Tag-Interpretive Structural Modeling)を複数の問題集に適用し,(Ⅰ)問題項目が体系的,構造的に収録されているか,(Ⅱ)収録されている問題項目の複雑さはどの程度かの2点について比較・分析した。具体的には,4つの異なる問題集に学習要素タグを割り当てた上で TagISM 法を適用し,問題項目数,学習要素タグの数,構造化係数などの指標を用いてそれぞれの問題集の特徴について比較・分析した。分析の結果,問題集 SUICA は問題集 BUDOU よりも領域固有の文脈で体系的・構造的に問題項目を収録している問題集であると特徴づけることが出来た。また問題集 NASHI と問題集 RINGO の間で「データ分析」の分野・領域の問題項目群が再検討されており,それに伴って関連する他の分野・領域も一部変更されていることを明らかにすることが出来た。