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【ジョブ対策必見】現役マネージャーが調査・リサーチについて解説します!

これからウィンタージョブに向けて対策を行う時期になってきましたね。
ジョブ内にて、与えられたお題に対して、皆さんは「調査・リサーチ」を正しい手順で行うことができているでしょうか?

そもそも「調査・リサーチ」とは「何をどうすることなのか?」を理解できていなければ、膨大な情報やデータを前に立ち竦んでしまったり、時間をかけたのにも関わらず価値ある示唆を導くことができなかったりします。
これらのような状態は「調査・リサーチあるある」です。

そこで今回は、ジョブにおける「調査・リサーチ」について現役マネージャーにインタビューを行い、解説していただきました!ぜひ最後までご覧ください。

目次
1. プロフィール
2. 調査・リサーチとは
3. 仮説構築とは
4. まとめ

1. プロフィール

慶應義塾大学法学部出身の現在36歳。新卒で大手ISPに就職し、金融システムの開発から運用まで、プロジェクトマネージャーとして従事。3年目に外資系生命保険会社へ転職し、後に国内戦略系コンサルティングファームへ転職。その後、スタートアップにて飲食店向けのBPO事業の立ち上げに参画した後、ZEINに入社。美味しいお酒と食べ物、子供たちと遊ぶことが大好きな二児の父。

2. 調査・リサーチとは

ー本日は宜しくお願い致します!早速ですが、「調査・リサーチ」とはなんでしょうか?

「調査・リサーチ」とは、単なる情報収集のことではなく、ビジネスの意思決定のためのロジックを支える、ファクトを抽出する行為を指します。
調査・リサーチは主に、「仮説構築」「情報収集」の大きく2つに分かれるものの、必ずしも一方通行に進むものではありません。実際には、情報収集→仮説構築→情報収集→仮説構築の試行錯誤を繰り返しながら、アウトプットを導き出します。
そして、調査・リサーチの中で特に重要となるのが仮説構築のフェーズです。

3. 仮説構築とは

ー仮説構築とはなんでしょうか?

限られた情報から最も可能性の高い結論を「具体的な結論=仮説」として設定することです。(※)ロジックツリーや(※)ピラミッドストラクチャーなどで整理し、仮説に対する確固たる根拠が示されている必要があります。また、仮説構築には、「論点の明確化」→「仮説立案」→「必要な情報の洗い出し」の3ステップがあります。その後、収集した情報から仮説を検証し、再度、仮説構築をすることで論点や仮説の精度を高めることができます。

(※)ロジックツリー:ある事柄に対して問題や原因など、その事柄を構成している要素をツリー状に書き出すことで、解決法を導き出すフレームワーク
(※)ピラミッドストラクチャー:伝えたい「結論」と「その根拠」をピラミッド状に図式化するフレームワーク

ーありがとうございます!では、仮説構築を行う上での重要な点について教えてください!

仮説構築を行う際に重要なことは、先に論点となっている事象に対して、「具体的な結論=仮説」を導き出すことです。なぜなら、仮説をある程度早い段階で決めておかなければ、後に続く論理が破綻してしまうからです。
考え方としては、先に伝えたいこと、「具体的な結論=仮説」を設定してから、最小限の調査で効率よく情報を集め、仮説の検証・修正を繰り返し、論理的な結論を導くことが重要になります。

ーなるほど!先に具体的な結論=仮説を導くことが重要なのですね。

はい。さらに、分析を行う上で、最初に陥りがちなことが、「何を調べてよいかわからない状態」です。また、調べていくうちに仮説を反証するデータが出てくる場合は、ロジックの組み替えをすることが必要となります。
情報収集は簡単にできるものではありません。そのため、論点に対し、全く検討がつかない状況に陥ってしまう時があります。

ー「全く見当がつかない状況」に陥ってしまった際はどうしていますか?

全く見当がつかない状況に陥ってしまった時には、基礎調査を行います。
自分が触れたことのない領域に関しては、ネットの情報ではなく主に新聞や書籍から手当たり次第情報を探す必要があります。なぜなら、ネットの場合だと膨大な情報の中から調べる必要ありますし、そもそもどういったワードで検索して良いのかわからない場合があるからです。
さらに、何か仮説を立てようとしても、そもそも何を知りたいのか、何を調べたら良いのか、はっきりとわからない時に行う「仮仮説構築」フェーズがあります。仮仮説構築では、仮説構築のように、整理して思考するのではなく、ひらめき、直感、第六感というに近い思考法で考えを整理することができます。

ー「仮仮説構築」フェーズで思考を整理するためにどのようなことを行えば良いでしょうか?

何を調べて何を導き出したいのかの仮説が明確化されていない段階では、KJ法を使って、思考を整理することをおすすめします。KJ法とは、収集した多量の情報を効率良く整理するための手法のことを言い、付箋とホワイトボードがあればできるので、是非実践して見て欲しいです!

ーありがとうございます!確かに「仮仮説構築」フェーズがあるからこそ、思考が整理されますね!では、普段情報収集にどれくらい時間をかけていますか?

調査対象によって異なりますが、基本的に長いです。
調査時間は20~30時間ほどかけるのに対し、考える時間は1時間という場合もあります。私の場合、考えることは寝ながらもできてしまうので、夜寝る前に考えながら寝ると、朝起きると考えが出ている時があります。(笑)考えること自体は手を使わないので、何かをしながら考えるということは頻繁にありますね。

ー寝る前に考えて、朝起きると考えが出ていることはすごいですね!(笑)では、情報収集の過程で、出したい結論から遠のいてしまう場合はどうしたらよいですか?

仮説構築の初めの段階でアクションに結びつく明確な結論を立てることで出したい結論から遠のいてしまうことを防ぐことができます。
出したい結論から遠のいてしまうことは、具体的結論=仮説が明確ではない場合に陥りやすいです。なぜなら、具体的な結論が明確でなければ、次のアクションに結びつくことができないからです。

ーありがとうございます!では、精度の高い仮説に早く辿り着くには、どうしたらよいでしょうか?

経験を積むことです。精度の高い仮説を早く導くことができる人がマネージャー以上のタイトルを持っていると感じています。
また、精度の高い仮説を早く導くために、書籍から知識をインプットしたり、日常生活の中で相手が話していることに対して、疑問を持つ癖をつけることで、訓練することができます。

▼仮説思考を鍛えるオススメの書籍になります!

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こんにちは、インターン生の飯塚です! テーマはズバリ「 コンサルタント目指すならこの本を読めBEST3! 」。 仮説思考に関する書籍が多く出ています。しかし、書籍の量の多さゆえに結局どれを読めばええねん!って思う学生も多いのではないでしょうか。 そこで今回は コンサルタント志望の学生が読んでおいたほうがいい仮説思考に関する本 ...
https://www.wantedly.com/companies/zein/post_articles/277952
最後まで、丁寧に解説していただきました!😊

4. まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は調査・リサーチについて現役のマネージャーの方にわかりやすく解説していただきました!
私自身、調査・リサーチの理解が曖昧な部分もありましたが、わかりやすく、丁寧に解説していただいたことで頭の中が整理できました!
また、思考を整理することができるKJ法はすぐにでも実践することができる手法なので、是非皆さんも試して見て欲しいです!
今回はご協力いただき、ありがとうございました!

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