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【合格者が語る】ケース面接で押さえておくべきポイントとは

みなさん、こんにちは!

サマーインターンも落ち着き、オータムインターンや本選考に向けての準備をしている方も多いと思います。特にコンサルティングファームを志望している方は、人物面接に加えてケース面接の対策もせねばならず、忙しいのではないでしょうか。

そこで今回は、夏前にケース面接対策を開始していて苦戦している方や、選考でケース面接を経験したことがない方に向けてケース面接のポイントをご紹介します!

ケース面接のみならず、GDやインターンのグループワークでも役に立つポイントですので、ぜひ一読していただけますと幸いです!


目次

1.思考のポイント

2.発表のポイント

3.ディスカッションのポイント

4.まとめ



*:筆者は外資戦略コンサルに内定していますが、本記事で扱う内容は今までのインプットの一部を抜粋したものであり、本記事の内容で内定を保証するものではありません。
また本稿の内容は特定の文献・記事を引用したものではないため、出典を記載しておりません。


1.思考のポイント

ケース面接では、面接官から「〇〇の売上を向上するには」「△△の成長戦略を検討せよ」「××の買収先を選定せよ」といったお題を与えられ、3分〜10分程度*の時間で思考して発表を行い、その後に面接官とディスカッションを行います。

*:思考時間はファームによって異なります。


思考のポイントは、以下の3つです。

①全体像を掴む

思考時間がスタートしたら、アウトプットのイメージを掴み、アウトプットを出すためにどのようなステップで思考を深めていくかを考えます。言い換えるのであれば、目的地とそこまでのルートを把握するイメージです。
これを行うことで思考の抜け漏れを防ぎ、タイムマネジメントも行うことができます。ケース面接では、限られた時間の中で、事象を漏れなく思考し、素早く解答することが求められます。そのため、全体像を掴んだ上で思考の道筋をつけ、限られた時間の中でアウトプットの確からしさを高める必要があります。

ここからは例として「国内大手通信会社が買収すべき企業を検討せよ」というお題を用いて、「全体像を掴むこと」について説明します。


ここでの「論点」と「欲しい回答例」は一例です。


お題が発表されたら、まず初めにお題に一言で回答する時にどのような情報が必要であるかをイメージします。今回の場合、例として「買収を検討するに至った背景・目的」と「この背景・目的を踏まえた買収すべき企業」の2つを発表時に伝えれば、相手に納得してもらえるとします。

次に、この2つの情報を導き出すために必要な論点をどの順番で検討するかを考えます。この時のポイントは「上位概念はどちらか」を意識することです。「どの論点が他の論点に大きく影響を与えているか」を意識して、その論点から解くことで、手戻りなく効率的に時間を使えます。

最後に、解く論点と順番が決まったので、ざっくりとタイムテーブルを決めます。この手順を行うことで、メリハリをもって思考することができます。



②分析する際の最適な切り口を考える

全体像が掴めたら、個別の論点を検討していきます。その際に、どの切り口で分析するかを検討します。ここでの「切り口」とは、フローごとの分解や需要(顧客視点)/供給(会社視点)といったものを指しています。

なぜ分析の切り口を検討するかというと、同じ事象でも切り口によって見え方が変わり、導き出せる論点が異なってくるためです。導き出せる論点によってその後の論点が決まるため、導き出せる回答も変わってきます。

ここからは例として、ショッピングモールにある雑貨屋の売上向上策で「売上」を分析する場合を用いて説明します。


*:上の例題の場合、供給起点で時間帯別に客数を推定し、その後「客数が少ない時間帯に来客を増やせるか?」という論点を置くことができます。しかし二度手間になってしまうため、最初に課題仮説を持った上で需要/供給のどちらの切り口が適切かを考えて分析していくことが効率的であり、評価も高いと個人的に考えています。


売上を需要側視点で整理するのか、供給側視点で整理するのかでは、導き出せる論点が異なります。
「ショッピングモール来店客数×来店率×購入率×単価」といった需要側視点で売上を分析した場合、「需要を増加するために、着目すべきパラメーターは何か?」といった論点に答えることになります。

一方で「レジ数×稼働率×処理人数/h×営業時間」といった供給側視点で売上を分析した場合、「混雑による来店客の退店といった機会損失を解消するために着目すべきパラメーターは何か?」といった論点に答えることになります。
このように、どの切り口で事象を捉えるかによって物事の見え方は変化し、導き出せる論点が変わってきます。

分析する時に適切な切り口を選択するためには、課題や原因の仮説を持つことが必要です。上の問題の場合、売上を向上するにあたり人気がない(需要が少ない)ことが課題だと仮説を立てた場合は、その原因を分析するために需要側視点で売上を分解していきます。反対に、ピークタイムにオペレーションがパンクして混雑し、本来獲得できた客を損失していることが課題だと仮説を立てた場合は、その原因を分析するために供給側視点で売上を分解していきます。


③発散と収束をくりかえす

面接官とのディスカッションでは「どうしてそれに着目したの?」「他にどんなことを検討したの?」と質問されることが多いです。ケース面接という明確な答えがない問題の場合、なぜその答えが確からしいのかを論理的に説明することが求められます。その時に、用いられる思考法として「発散と収束」があります。

まず発散は、MECE(漏れなくダブりなく)を意識して行っていきます。例えば、「ある会社の成長戦略立案」で新規事業を実行する際に「自社だけでやるのか」「他社と提携してやるのか」「他社を買収するのか」といったように考えられるオプションを発散します。ここでのポイントは、オプションを同じ抽象度で揃えることです。
オプションを発散する時に、前述した切り口が重要になってきます。適切な切り口を用いて分析し、オプションを発散できない場合、面接官から「ほんとにそれだけ?他にはないの?」と疑問を持たれてしまいます。


オプションを発散した後は、いくつかの選定軸を設定して収束させていきます。自分で練習している時は、思考の訓練として全てのオプションを深掘りしても問題ありませんが、本番の思考時間は限定されているため、明確な選定軸を設けて、着目するオプションを選定していくことが重要です。選定軸としてよく用いられるのは「ボリューム」「実現可能性」などがありますが、場面によって適切な選定軸は異なります。


「why so?」:なぜそうと言えるのか。主張を成立させるための理由を問う質問
「so what?」:だから何が言えるのか。事柄から主張を問う質問


収束後は、再度発散・収束を繰り返していきます。


ここまで「発散と収束」を説明しましたが、本番では必ずしも素早く発散できるとは限りません。その時に有効な対処法としては、「具体→抽象→具体」の順番で思考することです。




例えば「社会人に必要なスキル」を検討する際に、「リーダーシップ」と「コミュニケーション能力」しか浮かばなかったとします。そのときに以下の3つのステップを踏むと、漏れなく他の要素を列挙できます。

①抽象化するとどのようなグループに含まれるかを考えます。ここでは、「リーダーシップ」と「コミュニケーション能力」を「ソフトスキル」というグループに含まれるとしてみます。
②「ソフトスキル」と同じ並列関係のグループがあるかを検討します。検討した結果、「ハードスキル」というグループがあるとします。
③この「ハードスキル」のグループに含まれる具体例を出していきます。ここでは「語学力」や「会計の知識」を挙げます。

このように「具体→抽象→具体」の順番で思考することで、漏れなくオプションを列挙することができるようになります。


以上のように、「全体像を掴むこと」「分析する時に最適な切り口を考えること」「発散と収束を繰り返すこと」を踏まえてアウトプットができたら、最後は面接官に発表・ディスカッションを行います。

2.発表のポイント

思考時間が終了した後に、面接官に2-3分程度でアウトプットの発表を行います。その時のポイントは以下の2つです。

①結論ファースト

発表の最初に結論を伝えて、次にその理由を伝えていきます。ロジックツリーを順番に説明していくイメージです。



②発散&収束

ケース問題では、「どのようなオプションがあり、その中でどのような理由でそれを選定したのか」の説明が求められます。これを説明しない場合、発表を聞いている相手は「なぜそれを選定したのか?」「本当にそれが妥当なのか?」と疑問を抱いてしまいます。そのため、発表の際にきちんと説明を行うことで、その後のディスカッションをスムーズに開始できます。


発表の時は、「結論ファースト」「発散&収束」の2つを意識してみてくださいね!

3.ディスカッションのポイント

発表を終えたら、面接官とディスカッションが始まります。その時のポイントは以下の2つです。

①面接官を味方だと捉える

面接官とのディスカッションでは、「相手の意見を受けいれ、自分のアウトプットを修正できる」といった素直さが評価されるポイントの1つになります。

そこで面接官を「自分のアウトプットをブラッシュアップするヒントをくれる味方」と捉えることで、物怖じせずに、面接官の意見を受け入れることが容易になります。


②端的に答える

質問されたことに対して、過不足なく端的に回答することが重要です。ケース面接の場合、質問されたこと以外のことを伝えてしまった結果、回答が不明瞭になってしまうことがあります。これを回避するために、質問の意図をしっかり捉え、質問に過不足なく端的に回答しましょう。

質問の意図がわからない場合や、どこまで話せば良いか判断が難しい場合は、素直に面接官に確認することをオススメします。


以上のように、ディスカッションの時は「面接官を味方だと捉える」「端的に答える」の2つを意識してみてくださいね!

4 .まとめ

いかがでしょうか。

今回は、ケース面接のポイントについて説明してきました。

本記事が、皆様のケース面接対策の助けになれば幸いです!

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