突然ですが、あなたは「プラント業界」と聞いてどんなイメージを抱きますか?
・3K(きつい・汚い・危険)
・ブルーカラー
・いずれ機械化/自動化されそう…
こんなことを想像されていませんか?悲しいですが、もはやプラント業界あるあるです。
正直、半分正解で半分不正解です。
私自身もブルーカラーだと感じていますし(誇りを持って仕事をしています)、職場によっては3Kな環境もあると言われています。
ただ、ブルーカラーな仕事だからと言ってオワコンということはないと思っています。むしろ、今後はホワイトカラーに身をおく方が大変なのではないでしょうか?
今回の記事は「ホワイトカラーに警鐘」と「ブルーカラーの下克上」をテーマに、お伝えしていきます。後半では「柳井工業の生存戦略」を少し触れているので、ぜひ弊社の価値観を感じてもらえるとうれしいです。
プラントが整備された18世紀、機械エンジニアは「憧れの職業」だった]
18世紀の産業革命後、世界中に工場やインフラが整備され、世界経済に大きな影響を与えました。
「3K」と言われていたけど、それでも輝いていた。今まで手作業で作っていたことが、機械化・自動化が主流となり、プラントが評価されていた時代です。
この影響もあって、世界各国のプラント業界の機械エンジニアは「憧れの職業」となっていました。
2000年以降、「3K」や「ブルーカラー」と煙たがれるようになるプラント業界
好調だったプラント業界も、雲行きが怪しくなります。日本がピークだった1990〜2000年代以降、かつては「憧れ」だったプラント業界が、少しずつ「3K」「ブルーカラー」と煙たがれるようになったのです。
原因はシンプルに「IT化」によるもの。2000年から凄まじいスピードで成長してきたITや情報化が進み、若者を中心にIT企業に流れるように。プラント業界に人材が集まりにくくなったのです。
また最近では「プラントも機械化されるのではないか?」と懸念される方が増えてきました。「プラント業界はオワコンだ…」と感じる方もいらっしゃいます。
本当は危ないホワイトカラー。ブルーカラーの下克上
ただ私個人的には、プラント業界がオワコン化するとは考えていません。機械化できる部分とできない部分が明確だからです。詳細は下記の記事をご覧ください。
そして、今回のnoteのテーマは「ホワイトカラーへの警鐘」です。
冒頭でもお伝えした通り、実はホワイトカラーの仕事の方が危ないのではないか、と感じているのです。
IT企業は若者を中心に支持されていて、ただでさえ競争率が激しい環境。その中で結果を出せる人は、ごくわずかだと思うんですよね。
一方でプラント業界の職人の場合、ロボットに代替される仕事が極端に少ないので、生存率が高いと予測しています。まさに「ブルーカラーの下克上」ではないでしょうか。
柳井工業はブルーオーシャン。その生存方法とは?
そして手前味噌で恐縮ですが、柳井工業の仕事はまさにブルーオーシャン。
理由は、主に定修工事や回転機に特化したメンテナンスを行なっているため、競合が少ないのです。
仮に競合会社がいたとしても、事業継承がむずかしくできないケースもたくさん見てきました。「人手不足」や「維持がむずかしい」ことを理由に、辞退する会社が増えているのです。
つまり、回転機メンテナンスの仕事は「減らない」のに「競合が減っている」。維持するだけで、柳井工業の仕事はブルーオーシャン。
ブルーカラーの生存政略ですね。
今回は「ホワイトカラーに警鐘」と「ブルーカラーの下克上」をテーマに、執筆してきました。柳井工業の考え方を少しでも感じていただけるとうれしいです。
プラント業界ならではの生存方法や価値は、十分にあると思います。職人さんはぜひ、胸を張って仕事をしてほしいです。