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賀川記~LGBT人事・賀川のあゆみを紹介します② 人生の第二章~

こんにちは!
LGBTのトランスジェンダーで現在人事を担当する賀川さんへのインタビュー内容をお伝えしています。
前回は、自分のセクシャルを自覚してからカミングアウトするまでのストーリーをお伝えしました。



今回は賀川さんの人生の第二章についてご紹介します。
★前回のお話はこちらからご覧ください。







―――20歳を迎え、カミングアウトの壁を越えて、賀川さんの人生の第二章が始まったわけですね。

賀川:はい。周りに話をしてからは、髪の長さとかも気にしなくなりました。女子トイレに入ろうとしたら、二度見どころか三度見されるくらい。



―――周りの友だちもみんな受け入れてくれた感じだったのですね。良かった。

賀川:徐々にいろいろな人にカミングアウトをしていきましたが、みんな受け入れてくれたし、それをきっかけに離れていく人もいませんでした。ありがたかったですね。



―――今は、賀川さんは身体の手術を終えて、戸籍も男性に変更していますよね。親が亡くなったら性別を変えることを考えていた賀川さんに、どのような心境の変化があったのでしょうか。

賀川:親に言えたことで、「もう待たなくて良いや」と思えたのがやっぱり大きいですね。
とはいえ、大学生では思うようにお金が貯められなくて。でも社会人になる前に戸籍上の性別を変えたかったんです。



―――なぜ、社会人になる前というところにこだわっていたのですか?

賀川:女性のリクルートスーツを着たくなかったんですよね。それに履歴書の性別欄の「女」に丸を付けたくなかった。そもそもみんなで同じタイミングで説明会に行って面接を受けて…というのもよくわからないと思っていて…。就活自体にも迷いがあった感じですね。とにかくいろいろ時間が欲しかったというのも正直なところです。
その後ふと「英語が喋れたら就職先も選択肢が広がるかな?」と思ったのをきっかけに、思い切って海外に行って環境を変えてみることを決断しました。



―――それはまた思い立ちましたね!

賀川:ですね。(笑)
大学4年生の時にあと卒論だけって状態にして、オーストラリアのシドニーの語学学校に4ヶ月間くらい行きました。現地で勉強しつつ、卒論もなんとか書いて。
その後、卒論の提出のタイミングで一度帰国して、無事大学を卒業。またオーストラリアに戻りました。その時はお金も稼げるファームに直接行って、ビザを延ばした感じですね。






―――ファームで働いて手術費を貯めたんですね。

賀川:はい。そのまま5~6ヶ月間くらい働きました。自分にとって、そのファームでの生活の影響がすごく大きくて…。



―――何かあったんでしょうか。

賀川:自分の考え方が変わるきっかけをもらったんです。
住み込んでいたところが田舎だったので正直何もすることがなかったんですが、その分、これまでにないくらい自分自身と対話する時間をたくさん設けることができました。
それまでの人生、人の目を気にして生きてきました。自分自身のことについてもあまり積極的に話すタイプではありませんでした。でも、考えに考えて、だんだんと「自分が良ければ良いか」って思えるようになって。「自分自身が一番で良いんじゃないか」「自分のために生きよう」って。オーストラリアの大自然の中で、ストンと落ちたものがありました。



―――日本を飛び出したことで、見えたものがあったんですね。

賀川:現地で友達もできたし、目標として掲げていたものに確実に近付いた実感がありました。オーストラリアでの生活が人生の転機だったと言っても過言ではないかもしれません。
その後再度シドニーに戻って、もう少しだけお金を貯めてから正式に帰国しました。



―――いよいよ、手術に向けた準備に移っていくわけですね。







今回はここまで!
海外での生活を通して、賀川さんの人生観が大きく変化したことを知ることができました。
次回は手術を乗り越えた賀川さんがどのような就活をしてきたのかご紹介していきます🎉



次回の更新もお楽しみに🤗







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