私たちアウル株式会社では、多様なバックグラウンドを持つメンバーがチームとして連携し、クライアントの課題解決に貢献しています。今回は、同社のPRチームを牽引するリーダーの尾崎さん、中途入社で活躍する小向さん、そして新卒入社から着実に成長を遂げる南上さんの3名に参加いただき、アウルならではのチームワーク、中途・新卒それぞれのリアルな働き方、そしてプロフェッショナルとして成長できる環境について、座談会形式で語っていただきました。
(左から)尾崎さん、小向さん、南上さん
尾崎惇太 / PBチーム リーダー
元編集者として「必要な人に必要な情報を届ける」スキルを磨き、PRの世界へ。2020年にアウル株式会社に入社し、現在はBtoB領域を主軸とするPBチームのリーダーを務める。ロジカルな思考とフラットなコミュニケーションでチームを牽引する。
小向香衣 / PBチーム 中途入社
大手企業の消費財PRやベンチャー企業特化のPR会社を経て、2023年4月にアウル株式会社へ中途入社。チームでの協働と、質の高いPRへの想いを胸に、アウルでは主にBtoB領域で経験を活かしつつ、得意なtoC領域の案件にも積極的に関わる。
南上大騎 / PBチーム 新卒入社
学生時代に感じた「好きなものを正しく伝えたい」という情熱を胸に、2024年4月に新卒でアウル株式会社に入社。PBチームに所属し、ビジネスの基礎からPRの実践までを吸収しながら急成長中。現在はクライアント対応も担当し、持ち前の探究心で新たな知識やスキルを積極的に学んでいる。
アウルのPRチームとは?それぞれの役割とミッション
ーーまず、皆さんが所属するPBチームの役割やミッションについて教えていただけますか?
尾崎:私たちのPBチームは、主にBtoB事業を展開されているお客様のPR課題解決を中心に活動しています。BtoBのPRは、対象となる顧客が企業であり、その製品やサービスも専門性が高いものが多いため、BtoCとは異なるアプローチや深い業界理解が求められます。
そのため、チームとして日々専門性を高め、クライアントの事業成長に貢献することを目指しています。具体的には、クライアントの事業内容や市場環境を深く理解した上で、ターゲットとなる企業や業界関係者に響くようなPR戦略を立案し、実行していくことが主なミッションです。
小向:そうですね。BtoBのPRでは、製品やサービスの機能的価値だけでなく、それが顧客企業のビジネスにどのようなメリットをもたらすのか、といった導入事例や成功事例を交えながらストーリーを構築していくことが重要になります。
また、購買決定に関わる方が複数いるケースや、検討期間が長期にわたることも多いため、継続的かつ多角的な情報発信を通じて、じっくりと信頼関係を築き、理解を深めていくアプローチが不可欠です。ターゲットメディアも、日経新聞のような経済紙や、業界専門誌、ターゲット企業のキーパーソンが読むビジネス系オンラインメディアなどが中心になりますね。
ーーアウルではPR以外にもイベントやブランドコミュニケーションなど幅広いサービスを提供されていますが、PBチームはどのように連携していますか?
南上:はい、僕たちPBチームはPR組織の一部ですが、お客様の課題はPRだけに留まらないことも多々あります。例えば、新しい技術やサービスを市場に投入する際には、PRと連動した製品発表イベントの企画・運営が必要になることもありますし、企業のブランドイメージを刷新したいというご要望には、ブランドコンサルティングの専門チームと連携して対応します。
尾崎:特にBtoBのクライアント様からは「自社の強みや独自性を、どうすればターゲット企業に効果的に伝えられるか」「業界内での確固たるポジションをどう築くか」といった、より本質的なブランドコミュニケーションに関するご相談をいただく機会が多いです。そういった場合は、メッセージング開発からコンテンツ企画、そして実際の情報発信まで、ブランドコミュニケーションの専門チームと緊密に連携し、一貫した戦略のもとで最適なソリューションを提案、実行しています。
ーーPBチームは、アウル社内でどのような位置づけなのでしょうか?
尾崎:PBチームは、toC向けのPRチームとほぼ同時期に、それぞれの領域における専門性を追求する目的で発足しました。BtoBのPR案件は、先ほど小向さんが話したように、比較的長期間にわたるお付き合いが多く、短期的な成果だけでなく、中長期的な視点でのブランド価値向上や、継続的なリード獲得といった目標に向けて伴走させていただくケースが中心です。
小向:そういった特性から、会社としては安定的な事業基盤の構築や、クライアント様との長期的な信頼関係に基づくリピート率の高さといった部分で、チームの貢献が期待されていると感じています。また、BtoB企業特有の複雑な製品やサービスを、社会やターゲット企業に対して分かりやすく魅力的に伝えていくという、PRコンサルタントとしての腕の見せ所が多い領域でもありますね。
リアルな働き方と成長の軌跡:それぞれの立場から
ーー次に、皆さんの具体的な業務内容やチーム内での役割分担について教えてください。尾崎さんからお願いします。
尾崎:私はリーダーとして、まずクライアント企業の事業目標や課題を深くヒアリングし、市場調査や競合分析などを踏まえてPR戦略の全体像を描きます。その上で、具体的な施策プランを策定し、チームメンバーへのディレクションを行います。
例えば、新しいSaaS製品の認知度を向上させたいというご要望があれば、ターゲットメディアの選定から、メディアごとのアプローチ戦略、キーメッセージの開発、プレスリリースの内容、さらには発表会の企画骨子まで、多岐にわたる方針を示し、メンバーと共にブラッシュアップしていきます。また、メンバーからの提案や成果物に対するフィードバック、いわゆる壁打ちを通じて、プロジェクトの質を高めていく役割も大きいです。
ーー小向さんはいかがですか?
小向:私はこれまでのPR経験を活かして、尾崎さんのディレクションのもとで、具体的なPR施策の実行プランを作成したり、プレスリリースやメディア向け資料などの作成、メディアリレーションズ活動などを担当しています。時には、自分自身がプロジェクトリーダーとしてクライアント様と直接コミュニケーションを取りながら、戦略立案から実行までを一貫して推進することもあります。
特に前職までの経験でtoC向けのPR、例えば化粧品や生活用品の知見があるので、そういった案件では製品の魅力を引き出すストーリーテリングや、ターゲット顧客に響くメディアアプローチを主体的に行います。また、アウルには約500名のフリーランスPRパーソンとのネットワークがあり、大規模なプロジェクトや特殊な専門性が求められる場合には、そうした外部リソースと連携しながら業務を進めることもありますね。
ーー南上さんは新卒入社2年目ですが、どのように業務に関わっていますか?
南上:入社当初は、先輩方の指示のもとで業界やクライアントに関する情報をリサーチしたり、競合他社の動向を分析したり、メディアリストを作成したりといった業務が中心でした。そこでBtoBのビジネスモデルや、特定の業界構造について基礎知識を叩き込みました。そこから徐々に、企画書の一部作成、例えば特定のメディア向けの企画案を考えたり、プレスリリースのドラフトを作成したりといった業務を任せていただけるようになりました。
現在は尾崎さんの指導を受けながら、クライアント様との定例会での報告や提案資料の準備、窓口としてのメールや電話でのやり取りも担当するようになっています。最近では、先輩のサポートを受けながら、メディアプロモート活動を一部担当させてもらうこともあります。
ーー南上さんが約1年間で顧客折衝まで任されるようになった背景には、どのような成長サポートがあったのでしょうか?
南上:一番大きかったのは、尾崎さんをはじめとする先輩方とのコミュニケーションが非常に取りやすい環境だったことです。業務で分からないことがあれば、どんな些細なことでもすぐに質問できますし、特に尾崎さんとはほぼ毎日、業務の進捗確認や課題相談、時には雑談も含めて話す「壁打ち」の時間を設けていただいています。そこで日々の業務の悩みだけでなく、中長期的なキャリアについても相談できるので、安心して業務に取り組めました。
その壁打ちでは、「このリサーチ結果から何が言えるか?」「クライアントの課題の本質はどこにあると思う?」といった問いを通じて、PRパーソンとしての思考力を鍛えてもらっています。また、目の前の課題解決だけでなく、数ヶ月先を見据えたアドバイスをいただけるので、とても視野が広がります。
尾崎:新卒や若手メンバーが、何か問題が起きてから相談するというのは心理的なハードルが高いと思うんです。なので、常に相談できる受け皿を用意しておくこと、そして彼らが自ら考え、行動するための「問い」を投げかけることを意識しています。アウルには動画教材などの学習リソースもありますが、やはり日々の実務を通じたOJTと、先輩からの細やかなフィードバックが成長の鍵だと考えています。
「個」を活かし「チーム」で輝く!アウルならではの文化と挑戦
ーーアウルの「チームで働く文化」について、PBチームの雰囲気も交えて教えてください。
尾崎:これは僕が言うのもなんですが、アウルの中でもPBチームは特に上下関係がない、フラットなチームだと思います。もちろん経験年数やスキルによる差はありますが、それがそのまま人間関係の上下につながることはありません。肩書や年次に関わらず、誰もが自由に意見を発信できる雰囲気がありますね。
小向:本当にそう思います。前職などと比較しても、アウルのチームは風通しが良く、自分の意見を言いやすい環境だと感じます。尾崎さんが言うように、スキルや経験年数に関わらず、お互いを尊重し合う文化がありますね。周りからは「変わった人たちの集まり」と言われることもありますが(笑)、メンバーそれぞれの個性は強いものの、アニメやゲームの話になると止まらなくなるなど、共通の趣味で盛り上がることも多いです。仕事の合間のそうした雑談が、意外な企画のヒントになったりもします。
南上:僕の印象では「何かしらのオタク」が集まっているチームです。それぞれが何かを強く好きで、それを周りにも広めたいというエネルギーがある。その探究心や熱量が、クライアントの製品やサービスを深く理解し、その魅力を情熱を持って伝えるというPRの仕事にもダイレクトに活きていると感じます。
ーー若手でも意見を言いやすく、挑戦できる環境はありますか?
小向:はい。企画提案は年次に関わらずフラットに聞いてもらえますし、良いものは採用されます。ただ、甘やかされるわけではなく、「その企画の目的は?」「ターゲットに本当に響く?」といった鋭い問いかけや、的確なフィードバックを通じて、思考力を鍛えてくれるコミュニケーションが多いです。
私自身、toBのPRはアウルに入社してから本格的に始めたので、最初は戸惑うこともありましたが、尾崎さんからBtoB特有のメディアの見方やアプローチ方法などを具体的に教えていただいたり、社内チャットで「この記事はtoBの事例として参考になるよ」と有益な情報が共有されたりするので、日々インプットしながら成長できている実感があります。
南上:新卒の私が出した意見でも、それが論理的で、かつクライアントの課題解決に繋がるものであれば、中身をしっかりと評価してくれて「それいいね、やってみよう」と採用してもらえます。
上司の一存で全てが決まるわけではないので、「もっと良い企画を出したい」「次はこんなアプローチを試してみたい」というモチベーションに繋がっています。例えば、自分の好きなゲーム業界のトレンドをヒントに、クライアントの製品プロモーションに関する新しい切り口の提案をさせてもらったこともあります。
尾崎:企業なので達成すべき目標はありますが、それだけでは良い仕事は生まれないと考えています。メンバー一人ひとりの特性や「好き」というエネルギーを仕事に活かせるように、そしてそれぞれのキャリアプランを尊重したアサインを心がけています。クライアント先ではプロフェッショナルとして緊張感を持って臨みますが、チームに戻ってきた時は鎧を脱いでリラックスし、また新たな挑戦へのエネルギーを充電できる、そんな「ホームルーム」のような場所でありたいと常に考えています。
私たちがアウルで描く、PRパーソンとしての未来
ーー最後に、皆さんがアウルで今後挑戦したいことや、目指す姿について教えてください。
尾崎:チームとしては、BtoB領域におけるPR戦略の成功事例をさらに増やし、そのノウハウを社内に蓄積・共有することで、より多くのクライアントに対して質の高いコンサルティングを提供していきたいです。また、変化の速いBtoB市場のトレンドを的確に捉え、新しいコミュニケーション手法も積極的に取り入れていきたいですね。
個人としては、メンバーそれぞれのユニークな強みを最大限に引き出しつつ、苦手な分野も着実に克服できるようサポートすることで、チーム全体のパフォーマンスを向上させていくことが目標です。
小向:チームの方針に加えて、私個人としてはtoB・toC問わず、どんな業界のクライアントに対しても最適なPR戦略を提案し、実行できるオールラウンダーなPRパーソンを目指しています。将来的にもマネジメントに専念するよりは、プレイヤーとして現場でクライアントの課題解決に直接関わり、価値を発揮し続けたいという思いが強いです。「この複雑な案件は小向さんにお願いしたい」「あの斬新な企画は小向さんならではだね」と、社内外から頼られる存在になるのが目標です。
南上:まだまだ入社2年目で学ぶことばかりですが、まずは先輩方の力を借りずに、自信を持って一連のPR業務を完遂できる実力をつけることが直近の目標です。具体的には、より深い業界分析に基づいた戦略的な企画立案能力や、メディア関係者との強固なリレーション構築スキルを磨いていきたいです。
将来的には、尾崎さんのようにチームをリードし、後輩たちの成長をサポートできるような存在になりたい。そのためにも、まずは自分自身の専門性とスキルを徹底的に高め、一つ一つの経験から多くを吸収していきたいです。