今回は、WOILでプロデュースチームと美術チームからなる撮影部門を統括し、取締役としてもチームを支える里見さんにインタビュー。実際の業務内容や仕事のやりがい、日々どのようにチームを動かしているのかなど、PMという仕事の魅力とリアルについて、じっくりお話を伺いました。
PM(プロダクションマネージャー)ってどんな仕事?
― まずは簡単に自己紹介をお願いします!
2021年7月にWOILへ中途入社。現在は取締役として、プロデュースチームと美術チームからなる撮影部門の部門長を兼務しています。
入社前は、新卒で広告制作プロダクションに入り、PMやプロデューサーとして約10年間キャリアを積んできました。実はその頃からWOILとはお付き合いがあり、プロデューサーチームの立ち上げタイミングで声をかけてもらい、ジョインすることになりました。
― PMってどんな仕事?
一言でいうと「広告制作の進行全般の担当者」。
スタッフィング手配、香盤表作成、提案書作成、撮影準備、備品手配など、現場が滞りなく進むよう全体を管理します。プロデューサーが司令塔なら、PMは現場を動かす"縁の下の力持ち"です。
この仕事のやりがいと面白さ
― PMの仕事の"面白さ"って?
「自分を介して現場が動く」こと。
多数の関係者と連携しながら、ないものを可視化して0から作る。自分が設計した通りに現場が進むと、とても達成感があります。「PMが優秀な現場は回る」と言われるほど、PM次第で現場の雰囲気も変わる仕事です。
― 印象に残っている仕事は?
ある海外案件で、タレントの拘束時間が数分しかない中、完璧な一枚を撮影する必要がありました。
短時間に最大限の準備をして挑んだ現場で、チーム一丸となって「最高の1枚」が撮れたことは、今でも忘れられません。
難しさ・向いている人
― PMの仕事で大変なところは?
情報が多く、常に頭と手を動かし続ける必要があります。調整力・資料作成力・現場での判断力…どれも欠かせません。
でも、その忙しさもどこか文化祭前日の準備みたいで、ワクワク感があります。
― どんな人がPMに向いている?
- 人と話すのが好き
- 映像や写真が好き
- 自分のやりたいことを明確に持っている人
「やりたい」を発信し続けると、周囲は必ずチャンスをくれます。
― 未経験でもPMになれる?
もちろんです。とにかく「やってみる」ことが大切。
最初はわからないことだらけでも、自分にできることを一つひとつ見つけていく。その繰り返しが、少しずつ自信や実力につながっていきます。
そして、「どうすればもっと良くなるか?」を常に考え続けられる人は、PMとして必ず成長していけると思います。
最後に。PMを目指すあなたへ
広告の現場にとって、PMは欠かせない存在です。
関わる人も、条件も、プロジェクトごとにまったく違うなかで、ゼロからひとつの形をつくっていく。その過程には大変なこともありますが、それ以上に大きなやりがいがあります。
毎回、新しい出会いがあり、同じ仕事はひとつとしてありません。だからこそ、自分自身も飽きることなく成長していける仕事です。そして、そのプロジェクト全体を動かす中心にいるのがPM。大変な場面もある業界ですが、やりきったときの達成感は、とても大きいです。
いろいろな人と出会い、考え、力を合わせて何かを形にしていく中で、自分の未来も自然と見えてくる。そんな経験ができる仕事です。私はこの仕事を選んだことに、後悔はまったくありません。
少しでも「面白そうだな」と思ったら、ぜひそのワクワクする気持ちを持って飛び込んでほしいです。PMという仕事に挑戦することでしか見えない景色や、自分の新しい可能性にきっと出会えるはずです。