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クリーニング業界に25年いるおっさんが、おうちの洗濯でやっていること

この記事は、WHITEPLUS Advent Calendar 2022 22日目になります。(以下、仙波代理投稿)

こんにちは。株式会社ホワイトプラス カスタマーサクセスグループの若林です。

お客様からのお問い合わせに対応するセクションで、クリーニングや繊維製品についての技術サポートをしております。

我が家は共働きですので、家事にも積極的に参加して、洗濯は私の係になっています。

ホワイトプラスに入社して、クリーニングの現場からは少し離れているので、おうちで洗濯係をして勘が鈍らないようにしています。

そこで、クリーニング業界に25年いるおっさんが、おうちの洗濯でやっていることを紹介します!


①洗濯機はやっぱりタテ型がオススメ

我が家では、タテ型の洗濯機を使用しています。

クリーニング工場ではドラム式が主流ですので、
ドラム式のほうがキレイになると思われがちですが、決してそんな事はありません。

洗浄力は、縦型洗濯機の方が優れているんですよ。

では、クリーニング工場ではどうしてドラム式を採用しているの?と思うかもしれませんが、

構造上、大型の機械だとドラム式になってしまうという理由もあるのですが、

水道代が安くなる、水温を上げるためのエネルギーが少なくて済むというメリットがあるので、ドラム式を採用しています。

クリーニング工場では、洗うアイテムによって時間、温度、洗剤を使い分けているのでキレイになるんです。

たとえば、皮脂汚れがベッタリついたワイシャツは温度を上げて、アルカリ剤や漂白剤を入れて、時間も長めに洗います。

一方、色柄物は、冷水で中性洗剤で短時間洗いをしています。

話を元に戻しまして、

家庭では洗い分けするほど洗濯物の量がないですし、水温を上げて洗うこともあまりありません。

なのでやはり洗浄力の高い縦型洗濯機がオススメです。価格もドラム式に比べて安いですからね。


②季節によって洗剤の使い分け

我が家では洗剤を、春夏→粉末洗剤、秋冬→液体洗剤と使い分けてます。

最近の家庭用の洗濯洗剤も性能が上がっていて、

粉末洗剤は弱アルカリ性のものが多く、皮脂汚れに効果があります。ですので、春夏の汗をかきやすい季節は粉末洗剤で洗濯しています。

一方、冬場は水温も低く、洗剤が溶け残ってしまい洗剤の効果を十分発揮できないので、液体洗剤を使用しています。

洗濯後の糸くずフィルタ掃除のときに、洗剤の溶け残りがあったら液体洗剤に切り替えるようにしています。

③洗剤も柔軟剤も、入れすぎはダメ

「洗剤は多く入れたら汚れがよく落ちるんじゃない?」っていうの、間違いです。

洗剤は濃度が上がると洗浄力は上がっていきますが、一定の濃度以上になると、洗浄力が徐々に下がっていきます。使用量は製品の指示に従うことが一番です。また洗剤を入れすぎると洗剤が濯ぎきれずに衣類に残ってしまうので、お肌トラブルの原因になったりもします。

また、柔軟剤っていい香りもするし、たくさん入れたら香りも強くなって、衣類がもっと柔らかくなるって考えてませんか?

たくさん入れても何のメリットもありません。むしろデメリットだらけなんです。

▼柔軟剤を入れすぎるデメリット

・吸水性が下がるので、汗や水分を吸わなくなる。

 柔軟剤には弱い撥水効果があります。たくさん使うと素材の吸水機能を奪ってしまいます。

肌荒れが起きる。

 柔軟剤の主成分はカチオン系界面活性剤で、抗菌や殺菌の効果を有しています。適正量使用している分には問題ないですが、高濃度で肌に触れてしまうと肌荒れが起きる場合があります。

洗剤も柔軟剤も入れ過ぎはダメってことがお分かりいただけたかと思いますが、単純にメリットがないことにコストは掛けるのは無駄ですよね。

④洗濯ネットは色んなものを用意

縦型洗濯機は洗浄力が高いと最初に説明しましたが、洗浄力が高い反面、衣類が傷みやすいというデメリットがあります。なので洗濯するときにはネットで衣類を保護します。

一概にネットに入れるといっても、使う目的は様々です。なので、目的に応じて色んなサイズが必要になります。

▼ネットに入れる目的

・飾りなど引っかかりやすいものを保護/糸くず付着の予防
→目が細かいものがオススメ

・摩擦や揉みを軽減/型崩れを予防/シワを予防
→ネットのサイズとピッタリの大きさに衣類を畳んで入れます

⑤干すときも工夫して

洗濯物は6時間以内に乾かさないと生乾き臭の原因であるモラクセラ菌が急速に繁殖してしまいます。

そこでハンガーや干し方を駆使して、早く&キレイに乾くように工夫しています。

▼我が家のハンガーたち

・クリーニングから戻ってきたハンガー
・すべらないハンガー

大体この2つでいけます。

▼アーチ型ハンガー

→主にスカートに使ってます。
→肩にハンガーの跡を残したくない場合にも使うかな


そして干し方はこんな感じ。

・ノーマル干し → 基本の干し方

・筒干し → パンツが早く乾く

・お化け干し → ニット類が伸びない

・お化け干し(改)→ 重くて身頃も伸びそうなときは

・フーディは物干し竿の端っこで → フード用ハンガーとか面倒ですんで

・平干し → 大切なニット類(ほぼ妻のものですが。。)


⑥乾かす前にアイロン掛けちゃう荒技

クリーニング工場でのワイシャツ仕上げは、所謂「濡れ掛け」といって、脱水したものをプレスしながら乾かしていきます。その方が、断然ピシっと仕上がります。

耐熱性の高い綿やポリエステルに限りますが、おうちでも応用できます。

完全に乾くまでアイロンしなくても大丈夫ですよ。


⑦おうちシミ抜きはコレがオススメ

「3ステップステインリムーバー」と、ピーリング機を使ってシミ抜きしています。

▼3ステップ ステインリムーバー

3ステップというのは、①「油汚れ用」、②「タンパク汚れ用」、③「色・黄ばみ用」の3段階の処理でシミを処理します。

またピーリング機というのが、かなり優れものです。

▼ピーリング機

歯ブラシなどで擦ったり叩いたりしなくても、シミ抜き剤をつけて、当てると超音波の振動で繊維を傷めることなくシミを引き剥がしてくれます。

かなりマニアックな内容になってしまいましたが、興味が湧いた方はぜひトライしてみてください!

こんなの面倒、難しそう、時間ないよって方は、クリーニングをうまく活用して、ファッションのメンテナンスをしてみてください!

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