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作っては捨てる、の繰り返しがユーザーの体験価値を最大化させる。時間と行動を設計するデザイン。

UI/UXデザイナー
匂坂 徹

静岡県生まれ。静岡文化芸術大学デザイン学部卒業後、アドウェイズに入社。インターネット広告のデザインを習得する。その後、大手プロバイダでマークアップエンジニアとしてのスキルも身に付け、キャリアの選択肢を拡大。一休でサービスサイトやアプリのデザインからSEO、A/Bテストまで幅広く経験したのち、ウェルスナビにジョイン。趣味は海外ドラマを見ることと、週末に家族で出かけること。

圧倒的ユーザーファーストの思想

──現在の仕事について教えてください
UI/UXデザイナーとしてアプリ、サービスサイトのデザインに関わっています。ユーザーにアカウント登録していただくところから、そのあと資産運用を行なっていく管理画面のデザインを担当しています。前職でもアプリのインターフェースのデザインをしていて、ユーザーファーストの考え方についてはもともと持っていました。ウェルスナビではそれをさらに徹底して追求している感じです。

──いわゆる“一枚もの”のデザインとは異なるわけですよね
「ユーザーに情報ををわかりやすく伝える」という大きな概念としては同じなんですが、アプリのUI/UXデザインには時間の概念が入ってきますね。時間の経過、画面遷移やインタラクション、理解度の進化。そういったいくつもの軸を同時並行で考えてユーザーの体験をデザインする必要があります。ユーザーがどういう画面の遷移を経て目指すゴールにたどりつくのがベストか。これを達成するには、自分だけでは不可能なんですよね。

──客観的な視点が必要ということですか
客観的な視点が必要ですし、自分ひとりの視点だけでは足りません。プロダクトの改善施策、機能追加プロジェクトにおいて、ワイヤーフレームから粗いデザインまで、まずは自分ひとりで作ります。そのあとチームメンバーに情報の設計、画面遷移の設計、ビジュアル的な表現などをレビューしてもらいます。そこで良い点、悪い点をコメントしてもらってブラッシュアップをかけます。プロトタイピングをたくさん回し、チームメンバーの意見を取り入れることが、ユーザーに良いサービスを提供するために大事なんです。それともうひとつ、これはダメだよねといった指摘があったものは容赦なく捨てること。捨てて作り直すこと。この“平気で捨てるマインド”があるかないかも、この仕事には結構重要なポイントだったりします。

──せっかく作ったのに捨てるなんて
もちろん自分が作ったものへのこだわりというか、誇りをもって作っていますよ。でもそれ以上にユーザーに極力いいものを届けたい、最高の体験をしてもらいたいという想いのほうが強い。価値あるプロダクトを提供するためにも作っては捨てて、を小さいサイクルでたくさん回していったほうがいいんです。


施策が数字に反映されるやりがいとプレッシャー

──クリエイティブ以上にプロダクトに近い印象ですね
そうですね。1枚ずつの画面を作っているというよりは、アプリ全体を設計しているという感覚が強いかもしれません。プロトタイピングツールを使って、情報設計や画面遷移、インタラクションをどう見せるのがベストか、ということについては都度チームメンバーと相談しながら開発を進めています。

──お金を扱うサービスだけに、制約などシビアな面も多いのでは
そういった息苦しさはありませんね。ただ自分たちが考えた施策がリリースされ、何らかの数値に跳ね返ったりすることにはやりがいと同時にプレッシャーも感じます。いろんな指標がありますからね。追加の入金額が増えたり、登録者数が増えたり、登録画面で滞在時間が短くなったとか。取り組みの結果が芳しくないと、これらの数字が下振れしてしまいます。それはなんとか避けたいですよね。

──基本的には改善ですから、良くする方向ですよね
もちろんそうなんですが、本当にちょっとしたことで数字は動きます。良かれと思ったことがユーザーにとっては邪魔だったり、なんてことが絶対にないとは言い切れないわけです。だから先ほどもいいましたが、プロトタイプの時点でできるだけたくさん作っては壊して修正して、ということをやるんです。

──ユーザーファーストを徹底するために必要なことって何ですか
なかなか難しいんですが…自分に対しても必ず疑うこと、ですかね。これいいな、と思っても疑う。サービスのターゲットユーザーに対して、見やすい画面を作っているつもりでもうまく伝わらない可能性がある。極力ユーザーにわかりにくいことがないように、伝わるようにと心がけてはいるんですけど。そのうえで疑うことですね。さらに、プロトタイプのフィードバックをもらうことでユーザーに伝わらないという悪い可能性をそぎ落としたいと思っています。


ユーザーに愛されるプロダクトを作りたい

──今後のキャリアビジョンを聞かせてください
ゆくゆくは上流からサービス全体のユーザー体験設計ができるようになりたい。そのために必要なスキルや経験をどんどん獲得していこうと考えています。いま以上にWebマーケティングの知識も必要だし、関係各所とのつながりを増やしたり、人をまとめたり…そういったことが少しずつできるようになれたらと。なんにしてもウェルスナビのユーザーにいちばんいい体験をしてもらいたい、という想いが心の中に強くあるんです。

──金融サービスのハードルを下げていくわけですね
ユーザーに愛してもらえるプロダクト、サービスを作りたいんですよね。使った人が感動して思わず誰かに勧めたくなるような。そもそも資産運用のサービスですから、ちゃんとお金が増えてうれしい、という体験をユーザーに味わってもらいたい。まあ、「お金が増えてうれしい」というのは正直デザインの範疇ではないですが…使いやすい、見やすい、資産も増えている。だから家族にも友人にも紹介する。そういう波がひろがっていけばと思っています。

──UI/UXデザインが果たす役割はかなり重要ですね
ものすごく重要だと思います。もともとフィンテックには興味があって、金融の持つ「難しそう」「めんどくさそう」というイメージをデザインの力で解決できると思ったんです。もちろんそのためには前提として“いいサービス”であることが外せません。その点、ウェルスナビは申し分ないじゃないですか(笑)。だからあとはいいユーザー体験を組み合わせれば、世界でいちばんの金融インフラになれるはず。

──経営理念にも通じるところですね
数あるフィンテック企業の中からウェルスナビに決めたのも、CEO柴山の「働く世代を豊かにする新たな金融インフラを作りたい」という想いに惹かれて、ですからね。転職活動中にいろいろ業界のことを調べたんですが、ウェルスナビがいちばん丁寧に代表のビジョンを語っていました。やっぱり理念や考え方って大事だと思うんですよね。日々の仕事にも自然と結びつきを感じることが少なくありません。


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