1
/
5

これからも成長し続けるーー創業期を支えた管理職を動かすベンチャースピリットの源泉

株式会社うるるは、クラウドワーカーの能力を活用した「CGS(Crowd Generated Service)事業」を展開中です。今回は幹部社員の野坂枝美と渡邉貴彦の2名が、当社が掲げるベンチャースピリットをどのように体現し、メンバーとともに仕事に取り組んできたのかをご紹介します。


創業してから数年間、社員が定着しない日々

                第二創業当時の経営陣(左端が野坂)


株式会社うるるは「人のチカラで世界を便利に」をビジョンに掲げています。


仕事を探しているクラウドワーカーの力をネット上に集結させ、その能力を活用した「CGS事業」。そして、仕事を発注したいクライアントとのマッチングサービス「シュフティ(クラウドソーシング事業)」をはじめ、データ入力・スキャニングを中心とした「BPO事業」など、数々のサービスを展開中です。


家事や介護があり、なかなかフルタイムで働けない方のために、在宅ワークをもっと浸透させるための仕組みを作りたい――。そんな想いのもと、当社は2006年に現在の代表取締役社長である星をはじめとする4人のメンバーが集まり第二創業されました。


熱い想いを持った当時のメンバーは、事業を軌道に乗せるためにひたすら働く日々。その甲斐あって、データ入力を代行するサービスを開始し、2007年には、クライアントと在宅ワークを希望する主婦のマッチングサイト「シュフティ」の運営をスタート。


事業が拡大し、会社は少しずつ軌道に乗りはじめました。とにかくもっと会社を大きくしたい。そんな思いが先走り、ただ目の前のことに頑張る生活が続きます。現在、当社の子会社「株式会社うるるBPO」のマネージャーを務める野坂枝美は、2006年の第二創業以来、星とともに事業を軌道に乗せるべく活躍したメンバーのうちのひとりでした。


野坂「弊社のビジョンに共感して新しく社員が入社したのにもかかわらず、その夢を共有する暇もなく、当時はただ忙しいだけの状況でした。だから高い志を最初は持っていても、すごく疲弊して、皆のキラキラした感じが失われていきましたね。そのため当時は新しい社員が入っても、なかなか定着しませんでした」


社員の入れ替わりが続く中、新しく入った社員の働きかけにより、役員と社員の間にあった見えない壁が取り払われていきます。役員同士が自分たちを戒めるルールを作ったことで、野坂たちは徐々にチームワークを見直すようになったのです。スタッフも含めると、気づけば当社は約20名の体制になっていました。


2008年には、全国の官公庁や自治体のサイトにアップされる入札情報を、民間企業へお知らせする「入札情報速報サービスNJSS(エヌジェス)」の運営を新たに開始。


社内でもまとまりが生まれつつある中、2009年、野坂が1年の産休へ入ります。


自由な社風のおかげで攻めの営業ができ、業績が向上

     2010年の社内決起会集合写真(最前列右から二番目の星の左後ろが入社直後の渡邉)


野坂が産休に入った後、2010年には渡邉(現・執行役員)が中途入社しました。


渡邉「実はもともと、仕事よりもプライベートを重視する性格でした。だからうるるに転職した当初も、いかに定時で帰ってアフター5を充実させるか、ということばかり考えていたんです(笑)」


会社を出たら仕事のことを一切忘れていた渡邉でしたが、徐々に心境の変化が訪れます。


当時、NJSSの営業ツールは、サービス案内のパンフレットのほかは、簡単なアンケートを取るための資料ひとつのみ。そのため、各々のクライアントが抱える問題に応じた提案が難しく、営業の際に渡邉はいつも不便さを感じていました。


そこでもっと仕事を円滑に進めるために、上司のもとへ相談に行きます。


渡邉「『こういうのやってみたいんですが…』って伝えると、『ああ、やってみれば』という感じで気軽に了承してくれました。自分がやりたいことを、頭ごなしに否定されることがなかったんです。そこで営業の際の提案書や、各営業社員の進捗管理をするためのツールを、全てイチから作りました」


仕事大嫌い人間だった渡邉が、自分の好きなようにできる環境のおかげで、試行錯誤を繰り返しながらNJSSに貢献するようになっていきます。


渡邉「NJSSは後発サービスなので、競合他社よりも価格設定を下げて提案するのが普通です。でも商品の質はどこにも負けない自信がありましたので、逆に価格も営業も強気で攻めて、競合を気にせずにマーケットを築き上げてきました。商品の質が良いのはもちろんですが、何でも自由にさせてくれる社風のおかげで、売り上げを徐々に伸ばすことができるようになっていきました」


NJSSは2017年現在、約2,500社が有料利用している入札情報サービスにまで成長しています。


一方、野坂は産休から復帰し、再びうるるで働きはじめることに。復帰初日、朝礼に参加した野坂は、当社のあまりの変化に驚いてしまいます。


野坂「産休に入る前と比べ、アルバイトを含めたスタッフの数が倍の60人になっていて……。オフィスも再び移転していましたし、規模の大きさに面食らいましたね。完全に浦島太郎状態でした(笑)」


野坂は復帰してから「シュフティ」事業部に携わり、在宅ワーカーたちの教育を担当するなど精力的に働きはじめます。


事業の行き詰まりで、経営を見直すことに

        2014年当時の新人歓迎"おもてなしランチ"の風景(右端が野坂)


2011年は渡邉にとって、壁にぶち当たった時期でした。管理職試験に落とされてしまったのです。


渡邉「少しナメていた部分があったんでしょうね。向き合わなければいけない課題があっても深くは考えずに、気持ち次第だ!とか言って、その場しのぎの根性論で解決していました。本当は他のエリアを営業したり、商談力を上げたり、働き方自体の仕組みを変えなければいけませんでした」


挫折を味わった渡邉は、仕事に対する姿勢を改めて見つめ直すように。もっと業績を上げるべく、土日も資料作りに励みました。そして半年後、努力が実り、渡邉は部長に昇進します。


2014年、会社としてひとつの軸を作るため、自分たちのビジョン、創りたい世界を言語化することになります。


野坂「社長の星がよく、『成長していく過程で、ただの大きな青虫になってはいけない』と言うんですね。青虫は成長すれば蛹(さなぎ)になって蝶になる。でも当時は、進化せずに大きな青虫のままでした。新規ならまだしも、既存サービスの業績もあまり上がらなかったんです。だからちゃんと蝶になるために、これからの変革を、改めて考える必要がありました」


それまでは、他社の人からどんな仕事をしているのか訊かれる際、説明が複雑になるため「仕事はIT系です」と答えることが多かったという野坂と渡邉。事業の見直しの甲斐もあり、自分たちの事業内容を「クラウドワーカーの能力を活用したCGSを運営している会社です」と答えられるようになります。


それは社員の中で、うるるが社会においてどのような役割を果たしているのかが、明確に腹落ちできた瞬間でした。その改善は、具体的な行動になって現れはじめます。同年の秋頃、野坂はずっと考えていたことを、ある日社長の星に居酒屋で話します。それは新サービスの構想でした。


野坂「BPOの事業では紙を集めてデータ化をしていましたが、紙を使うことで作業の手間が増えているなと思っていました。その頃はちょうど、タブレットが流行り出した時期。代用できれば、紙をスキャンしたり情報を入力したりする必要がなくなるため、スムーズに仕事が進むと思ったんです」


星は野坂の提案に賛同し、すぐにローンチが実現することになりました。そのサービスは「KAMIMAGE(カミメージ)」と名付けられ、新規事業として野坂は筆頭に立ってマネジメントに奮闘。まさに、創業当初の熱いベンチャースピリットが再び涌き上がってきた瞬間でした。


野坂「当初は全然売れませんでしたが、今ではクライアントの要望にマッチできるような提案を、徐々に増やせているところです。これが世の中に広がったときのことを考えると、やる気がますます出てきますね。自分の子どもにも、『このサービスはお母さんが作ったんだよ』って自慢できるくらい、有名なサービスにしていきたいです」


ベンチャースピリットを持ち、成長し続ける

          うるるスピリットを体現しながら最前線に立ち続ける二人


第二創業から11年。株式会社うるるは「シュフティ」をはじめとした多くのサービスを提供しています。


2児の母となった野坂も、執行役員になった渡邉も、働く上で、創業時と変わらない熱いベンチャースピリットを大切にしながら働いてきました。それは月日を経ても、変わっていません。


野坂「創業から、さまざまな部署で働いてきたので、常に要求されることは変わってきました。それでもすべて打ち返せるようにやってきたと思っています。また、そんな状況でも新サービスの発案をするなど、新しいことに挑戦する気持ちは忘れずに持っていたいと思っています」


中途入社した渡邉は、管理職に就いてからもとにかく攻めの姿勢で仕事に取り組んできました。


渡邉「仕事の楽しさを覚えたことは、本当に大きかったですね。ひとりで業務をしているときは、自分にしか影響はありません。でも部長になってチームを持つと、私が決めた方針に従ってチームのメンバーが動いてくれるんですよね。チームで動く分、結果もグンと上がるときが非常に嬉しくて。非常に頭を悩ませて出した企画が当たるとか、そういうところにとても楽しさを感じます」


幹部社員のふたりの下には、多くのメンバーが働いています。野坂は彼ら、彼女らに対して、とにかく自分の考えを持って働いてもらうことを望んでいます。


野坂「上司から言われたことをただやるだけでは、自分で疑問を持つことが徐々に減っていくと思います。指図されたままやっているのが、自分の仕事になっていく。それはとても怖いことです。今、自分の部署には何が足りていないのか、お客様がほかに必要とするものは何かと、もっと考えることで仕事の質も高まっていくと思います」


自分の意志をもって仕事に取り組んでもらうため、野坂は工夫を加えるように。情報共有で終始して形式化しがちな朝礼を、部下の自発性を高めるための機会にしています。


野坂「毎日、誰かをランダムに指名して、昨日失敗したことで学んだことや、成功して良かったことを言ってもらうようにしています。小さなことでもいいから恥ずかしがらずに、とにかく『自分で考える』というクセをつけてほしいですね」


渡邉は楽しさを見出したために働くことが好きになり、今では執行役員に。彼は仕事をしていて面白いと感じた経験を、メンバーにも体験させたいと願っています。


渡邉「教育といったら大げさですが、まずは教えながら色々と挑戦してもらい、成功体験を積んでもらえればいいなと思っています。こういうことをやってみたいという希望があれば、過去に自分が経験させてもらったように、権限を渡して何でも挑戦させてあげたいですね」


当社のベンチャースピリットは、野坂や渡邉といった幹部社員を始めとした一人ひとりの心がけによって、私たちの中に根付いています。


株式会社うるるはインターネット上で「人のチカラ」を集結させ、より便利になる世界をめざしたCGS事業を、これからも展開していきます。


Text by PR Table

Invitation from 株式会社うるる
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社うるる's job postings
6 Likes
6 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Taiyo Matsubara's Story
Let Taiyo Matsubara's company know you're interested in their content