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【社員紹介】ソフトウェア開発とお客様の間に立つためにキャリアチェンジ

こんにちは。採用広報担当のドラゴンです。
今回はベテランシェアード社員「らっちょ」にインタビューを行いました。
UGアワード(毎年1月の拡大全社会で行われる社内表彰式)の「名司会」っぷりが好評ならっちょ。ぜひご覧ください。

「UGの名司会」のこだわり


ーーらっちょさん、お久しぶりです。本日はよろしくお願いします。

ドラゴンさんとお話するのは久しぶりですね!よろしくお願いします。

ーーコーポレートITの話の前に、らっちょさんに「名司会」の話を聞きたいです(笑)。毎年恒例となったUGアワードで、毎回らっちょさんとみわさんが司会を担当されていますね。あの漫才のような華麗な喋りはどうやって身につけたのでしょうか?

それなりの評価をいただいているようで、うれしく思います(笑)。昔からお笑いが好きだったからかもしれません。小さいころからテレビっ子で、テレビの向こうの人への憧れがあったんです。私が子供のころは第1次漫才ブームと言われて、ツービート、ザ・ぼんちなどが有名でした。人前に出てみんなを盛り上げようとすると、ついそれっぽいことをしたい気持ちになりますね。「どうせやるならプロみたいにやりたい、やるなら振り切ろう」という感じです。中途半端にやると見ている側もしらけてしまうし、やる側もつまらないですよね。

ーー芸人さんの名前を聞くと時代を感じますね(笑)らっちょさんはUGアワード司会以前にも、全社会(毎月開催される全社員参加の集会。2020年2月からはオンライン開催)の運営に携わっていましたよね?

そうですね。2016年から、当時は「全社会コミッティ」という名前で活動していました。それまでの全社会は事業部のユニット(事業部を構成する少人数のチーム)で運営を行っていたのですが、ある程度決まった形になりつつあり、少し飽きている感じがありました。全社会の運営に携わるからには、「次回もおもしろそうだから参加したいな」と思える場にしたいと考えて、個性の強いメンバーに話してもらってエンターテインメント色を出したり、参加型のコンテンツを取り入れたり工夫をしました。

豪快な掛け声で毎回挨拶する人、バク転を披露する人などいましたね。
また、スマホを見ている人やあまり積極的に参加していないと感じる人を見かけたら、笑いに転換しながらいじっていました。「ただ聞いているだけじゃだめっぽいぞ。」と思ってほしかったんですよね。

ーーなぜそのようなこだわりを持っていたのでしょうか?

私自身がそれまでの全社会で「つまらないなあ」と感じてしまう場面があったからです。せっかく時間を割くなら楽しみたいじゃないですか。楽しんで参加している中であれば、たとえ「売上目標達成がんばろう」「今期目標未達になってしまいそうだからがんばろう」などメッセージがあっても、より気持ちが乗ると思うんです。

42歳でシステム開発者からコーポレートエンジニアへ


ーーUGに入社するまでのことを教えてください。20代はどのような仕事をされていたのですか?

20代前半はアルバイトをしながらパンクバンドをやってました。それなりに活動して、深夜のオーディション番組に出たりもしました。ただ、「25歳までがんばって、芽が出なかったら会社員になろう」と決めていたんです。なので、25歳まではバイトとバンドの日々でした。

ーー漫才ではないものの、もともと「人を楽しませる」活動に力を注いでいたのですね!25歳でどうなったんですか?

残念ながらプロにはなれなかったので就職をすることにしました。パソコンが世に出始めたころで憧れていましたね。IT業界は注目されるも人手不足。バブルも相まって、パソコンを触ったこともなかった私でもソフトハウスに入社することができました。それから17年間、UGに入社するまでずっとソフトウェア開発に携わってきました。

ーーそうだったんですね。そこからなぜUGに入社したのでしょうか?

ソフトウェア開発を長年続けていると、ソフトウェアベンダーとお客様は、最終的に対立構造になってしまいがちな現実を感じるようになりました。受注ができてしまえば、「いかに利益を確保するか」という思考になりがちです。もちろんビジネスなのでそれは当然なのですが、コストを最小限に抑えたい余り顧客の立場で考えていないと感じてしまう場面がありました。お客様は技術的なことはわからないので、専門用語を並べられちゃうとベンダーの言いなりにならざるを得ない。「ああ、お客様側に回って助けてあげたいな」って思い始めたんです。

そんなことを考えていた矢先、たまたまUGを見つけました。「中堅中小企業を応援したい」というキャッチコピーを見た時「これだ」と思いましたね。これまでのソフトウェア開発会社とお客様の間に立って、通訳のような、弁護士のような立場になれる仕事だったので、「自分がやりたいのはこういう仕事なんじゃないか」と思いました。そんな想いを持って入社し、現在15年目です。関わったお客様は50社以上になりました。これまでの経験を活かしてデータベース関連を中心に、アプリケーション周りの運用支援や開発ベンダーコントロール、Microsoft Accessなどを使用した小規模なアプリケーション開発もしています。

ーーなるほど。バンド活動、シェアード社員、名司会、とつながったような気がします。人の前にでて、なにかを伝える、それを工夫して楽しんでもらう、そういう活動にやりがいを感じられているのですね。

うーん、そうですね、単なる出たがりなんですよ。(笑)
ただ、その根幹として「みんなの役に立ちたい」という想いはあるのかもしれません。
自分では「名司会」なんてぜんぜん思ってないですけど、自分のできることは全力でやろうというスタンスです。結果、それがめちゃくちゃ楽しかったって感じですね。

ーー17年間も従事してきたソフトウェア開発から、コーポレートエンジニアへのキャリアチェンジは苦労もあったのではないですか?

そうですね。当時42歳、違う領域の仕事を覚えるのは一苦労でした。私はブライダル関連のお客様に長く携わることになり、そのお客様の仕事を通してPCの配付・交換、インフラの管理、IT統制など幅広くコーポレートITを学べたのがよかったです。

とくにIT統制の立ち上げから取り組むことになり、苦労した覚えがあります。当時のお客様担当者の方が大企業出身であったこともあり、かなり高い水準の統制を希望していました。そのような状況下で多くの部分を私に任せていただきましたが、とはいえ教科書的な運用に持っていくのは困難なことが多く、現実的な落としどころを探りながら仕組みを作っていくのは大変でした。監査法人の方と入念に打ち合わせした上で、監査法人の見解も含めてお客様に情報共有をするなど、コミュニケーションの仕方は工夫しましたね。

ーーまさに通訳のような立ち位置ですね。失敗談はありますか?

ウイルス対策ソフト全社リプレイスを行ったときのことです。全国に拠点があり、1000台ほどのPCに対して、ネットワーク経由で自動配布を行いました。入念な準備をしたつもりだったのですが、いざ配布を始めたところ途中で配布が止まってしまったんです。原因はネットワーク負荷が多量になりすぎたことでした。その後なんとか配布を終えることはできましたが、観点が足りませんでした。ソフトウェアの仕組みやインストールの動きは把握できても、インフラの知識が足りませんでしたね。

そのときのことはよく覚えています。私はお客様の本社で仕事をしていたのですが、別フロアの業務部門を尋ねると、ウイルスソフトがうまく導入されないことによる業務影響が不満の声となって直接届きました。申し訳ないなと真摯に受け止めました。今になって振り返ると、そういった声に向き合えたことはよかったなと思います。お褒めの言葉はうれしいですが、そればかりではいけない。企業の中で現実に起きている問題と向き合うには、ときには厳しい声もしっかりと聞かなければいけないのだとあらためて思いました。

ーー入社時の志「ソフトウェア開発とお客様の間に立つ」に関して、最も印象に残ってる場面を教えてください。

上記とは別のお客様のことです。社内システムの開発をベンダーに依頼していて、当時そのシステムのある問題について調査を行っていました。しかしなかなかベンダー側の調査に進展がなかったんです。そこで私が参画し、私自身もその問題について調査を行いました。

すると、開発プロセスにおいて初歩的な段階で決定的な問題が見つかりました。しかし、ベンダーさんは、その問題を「ブラックボックスなので」と説明して確認をしていなかったようでした。

私が問題を指摘したことでベンダーの方にもあらためて確認していただくことができ、
結果的にお客様に満足していただきました。

ーーシェアード社員として働いてきた15年の中で成長を感じていることは何でしょうか?

役職のある方と堂々と話せるようになったことです。前職の時代は恐縮してまともに話せませんでしたね。

小さな出来事ですが、あるお客様の懇親会に参加した際、たまたまあまり話したことのない役職者の方が隣の席になったんです。どうにか場を取り持とうとがんばって話していたら大滑りしまして・・・(笑)無理に経済の話をしたら、「???」というような顔をされた気がします。そこでなにか自分のなかで吹っ切れたというか、開き直ったんですよね。「等身大の自分で話す、相手も人なのでそれでいいんだ」と思いました。

コーポレートITの仕事をしていると企業の経営者の方々と話すことが多いので、この気づきは大切なものになりました。

ーーアプリケーション開発も日々進化しています。コーポレートエンジニアとして開発の経験に強みを持ち続けるために工夫していることはありますか?

開発言語のトレンドはこの15年でも変化してきました。新しい言語は、それを仕事で使うチャンスに恵まれないと仕事で使うレベルまで高めることは困難です。

私は普段から広く浅く学習することにしています。そしていざある言語を仕事で使うという場面になったときに、まず「できます!」と言って、そこから猛勉強しますね。UG自体はシステム開発に強みを持っているわけではないですし、お客様の環境も多様なので、いつどういう言語をどういうふうに求められるかは予想できないんです。
システム開発の経験を強みに持つ私が、コーポレートITの分野でその強みを発揮し続けるための工夫ですね。

前人未到、60代のシェアード社員へ


ーー15年間のUGの成長を振り返って、感じていることを教えてください。

UGは「つながりと成長」をコア・バリューとしています。組織として「つながり」を推進する取り組みも充実してきています。
組織の規模は拡大してきているなかで、個々が自律して動くスタイルのUGではそういった取り組みが大切なのを理解しています。でも「つながり」というのが、ときには自分にとって苦手に感じてしまうときもあるんですよね。組織としての取り組みも、振り返って見れば「もうちょっとナチュラルな感じの取り組みにしたほうがよかったんじゃないか?」というようなこともありますよ(笑)長年在籍し、UGアワードの司会でみんなを盛り上げる側を担当している私ですらそう思うんですから、人によって組織の「つながり」に対する感じ方はさまざまですよね。
これを読んでくださる方に伝えたいのは、そんな私含め「『つながり』って聞くとちょっと苦手だな」という人でも、自分にとって大切にしたい「つながり」があれば気持ちよく活躍できる場所だよってことです(笑)!

ーーたしかに、人によってさまざまですよね。話しやすいらっちょさんでも苦手に思うことがあるなんて意外ですけど!(笑)最後にこれからの抱負などがあれば聞かせてください。

私は今年で58歳ですので、あと2年で60歳。60歳のシェアード社員って前人未踏ですよね。その前に引退するかもしれないですが節目には感じています。

そもそも42歳でUGに転職したときでさえ、転職市場で見ればずいぶんと上の年齢です。当時はこの年齢になってもこんなに働いてお客様に感謝していただけるとは思っていませんでした。時代とともに常識も変わっていくんですよね。

前人未到のシェアード社員として良き前例になれればうれしいなと思います。

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