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使命は”働く場”づくりのすべてを担うこと

個性豊かなツクルバメンバーのこれまでのストーリーや想いを紐解く「ツクルバメンバーズ!」。今回は、tsukuruba studiosでオフィス空間のデザインディレクターをしている立岩宏章(2016年6月中途入社)に話を聞きました。

設計事務所からの転職

ツクルバに入る前は、ゼネコン系の設計事務所に約4年間ほどいました。
オフィス設計を3年程担当した後、途中からファシリティプログラミングと呼ばれるオフィスのコンサルティングをし、後半は設計手法の開発や、大学と共同で建築計画の分野について研究などもしていました。

当時のクライアントは大手企業が多く、担当者の一人として知名度のある会社のオフィスを手がけられる事に喜びを感じる一方で、既に成熟を迎えた設計事務所が持つブランドというか、自分が大きく見える制服を着させてもらってる気持ちがありました。

4年目の後半に入り、一通りの仕事をこなせる様になってからは、自分はどのように生きていきたいかを考えるようになりました。
正直、転職を考えていた頃は、ベンチャー企業やスタートアップ界隈の生態系を全く知りませんでしたし、当時20数名のツクルバに半信半疑でしたね。(笑)仕事柄色んなオフィスを見てきたのですが、ツクルバへ初めて訪問した時はこれまでの設計ボキャブラリが通用しない、パスポートが必要な異国に来てしまった感がありました。良くも悪くも「なんだかすごいなぁ」と。(笑)
そんな中、面談を重ねる内に、手法は違っても大事にしてる事は同じだと分かってからはDANDAN心が惹かれ、2016年3月、4年間着させてもらっていた制服を脱いで下着姿くらいの気持ちで入社を決断しました。

多様な役割、スキル、メンバー

写真左:TECH::EXPERT 渋谷校(PM/設計/FF&E: tsukuruba studios)
写真右:株式会社div(PM: tsukuruba studios 設計: Bespoke architects

(制服ネタを続けます)会社員たるもの、A社はA社の、B社はB社の服を着て、所属する会社の名前で仕事をするのが常だと思うのですが、ツクルバには服がありません。(最近は入社するとオリジナルTシャツをくれるようですけど)

下着姿で来ても「自分で服を選んで着る」か、「新しく作るか」のどちらかを笑顔で迫られます。「風通しの良いオフィス」とよく言ったりしますが、ツクルバは最初から屋外にいる様な環境なので、服を着ないとすぐに風邪を引いてしまいますし、大きな声を出さないと強風に流されてしまいます。ですので自分で考え続け、技量を身に付け続け、社内外で発信し続ける事が求められます。

ツクルバは案件により役割を変える事が頻繁にあります。
例えば現在、本業の経験を活かしてシェアオフィス事業の一部を兼任したり、あるメーカーの固有技術を活用したオフィス家具のデザインワークショップに参加しています。その他、意図的に無駄をクリエイト(略して無駄クリ)しようと有志でtsukuruba studiosのエンジニアとデザイナーが集まり、トイレにまつわる電子工作もしています。(笑)

関わるメンバーは多種多様で、同じ空間設計系のメンバーには、BIMやパラメトリックデザインをしていた人から、建築アトリエ、構造設計と、様々なバックグラウンドを持った人達が集まっています。空間以外にも同じデスクで肩を並べてUIやグラフィックをデザインしている人もいれば、反対側の島ではiPhoneアプリを開発しています。ついでをいうと、コーヒーを淹れにいけば中古リノベ売買をしているエージェントがいて、複合機へ印刷物を取りに行けばメディアを作っている人もいます。
現在の規模(126名 2018年6月現在)で、建築・不動産・IT・クリエイティブ業界の人が同じ場所に集まって仕事をしている会社は、結構珍しいんじゃないでしょうか。

働く場づくりに関しては、すべてやる

株式会社アカツキ 目黒本社 8/9F(PM: プロジェクトフォース 設計: tsukuruba studios)
第30回「日経ニューオフィス賞」関東ニューオフィス奨励賞、健康経営オフィス賞受賞

ツクルバに入社後、半年間は大型案件の実施設計を担当していました。
竣工後は設計だけに限定せず、PMや設計監修、工事を目的としないデザインコンサルなど、オフィスに関わる様々な業務は万遍なく取り組んでます。現在はそれに加え、設計メンバーのマネジメントにも力を入れており、プレーヤーとマネージャーの半々といった塩梅ですね。

設計に限定せず、立場を変えて様々な業務を取り組むのはワケがあります。
クライアントは企業ですので、ビジョンを掲げる経営者、事業を推進するBizサイド、プロダクトを作る制作サイド、執務環境をより良くする総務etc...と、それぞれの視点で思い描く「理想のオフィス」が異なっている事がよくあります。
そのどれもが重要で、それらが欠けてしまっては良いオフィスは作れません。
ですので、設計の進め方自体を工夫し、例えば窓口以外の方ともコミュニケーションを取れる座組をこちら側から提案し、設計という枠からはみ出た360°の視点を持ってオフィスづくりに取り組んでいます。社内ではこの事を、「クライアントと"共犯関係"を結ぶ」と表現しています。

未来の設計者像を考えたい

転職を考えていた頃は「せっかく入ったのに勿体無い」「まだ経験が足りないのでは」といった意見を周りから頂いていた事もあり、しばらく悩んでいた時期がありました。
具体的にいうと、設計者人生を歩んでいる途中でベンチャーに転職すると、二度と大きな案件に携われなくなるんじゃないかとか、例え「やりたいこと」が実現出来たとしても、それと引き換えに設計者としての技量や経験の面で成長が止まってしまうんじゃないか、と当時思っていました。

入社してちょうど2年経った今、その心配は無くなったと思います。
大きな案件は、今までとは異なる役割で携われる様になりましたし、気にしていた設計者としての技量は、これからの時代に本当に重要だと思う価値提供は何かと問い直す機会が幾度もあり、今では未来の設計者像そのものを自分が提示せねばという意識に変わり、日々実践しています。

話が二転三転してしまいましたが、「選択」に正解も誤りもありませんので、自ら下した判断を信じて進むだけです。

ベンチャー企業、スタートアップの空間づくりに漠然と興味をもっている方がいましたら連絡ください!
自分の体験を交えてお話しできると思います。

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