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【CTO Message #16】試行回数を増やす

Photo by Ellicia on Unsplash

筆者:田村 秀一(取締役/CTO)

おはこんばんにちは。
田村です。

麻雀が非常に面白いボードゲームであることに今更気づいています。
もちろん運の要素が多分にあるゲーム性ですが、そこに介入する知識、経験、読み合いを知り、その判断が反映された時が楽しいです。
雀魂というアプリで段位戦をコツコツやってます。

この麻雀とかいう超有名ゲームは、34種類各4枚ずつある計136枚の牌を使い、基本4人で順番に牌を拾ったり捨てたりを繰り返して合計14枚から成る"役"を他の人より先に作って勝つ、というルールです。

このゲーム展開の組み合わせはほぼ無限にあり、同じ展開になることはありえないと言って良いでしょう。

もし過去に戻ることができたとしても、自分がその一戦で勝つことは極めて難しい展開のことだってありますし、最初に配られた牌だけでいきなり勝つという展開もあります(天和という最強役の一つ、役満)

あるとき全く勝てなくて、ゲーム中の段位も下がり腐っていたとき、ふと一戦で勝てる確率を調べてみました。

4人いてその中の1人しか勝てないゲームなので25%…

まあそうなんでしょうけど引き分けもありますし…なんか微妙に納得はいかないのですが、ただ上手ければもっと勝てると思い込んでいた部分もあったので、少し気が楽にはなりました。

そこで某大手広告代理店の方と仕事していたとき、「受注なんて10回提案して1つ取れれば上等」と言っていたことを思い出しました。

私の麻雀歴と同じように、何故か浅いときほど考えが甘く、数回で成果に繋がると思い込みがちです。

別に才能があるとか特別運があるとかでもないのに、なんだかんだうまくいくのじゃないかと成功する期待感があります。
それはきっと難しさを真に理解していないからだし、早く結果が欲しいからなのだと思いました。

何かしらの結果を求めるとき、諦めずに繰り返し行動し続けることが成果につながるということもあります。

以前、高難度のゲームで何度も挑戦するという話を書きましたが、今回については麻雀で同じ展開がないように、一回一回の試行それぞれが全く同じ条件ではないのなら、環境や運で結果が変わる可能性があるということです。

あなたがウォーターサーバーのセールスマンだとして、いつもは門前払いでも10回目に訪問したとき、訪問先がちょうど断水に備えたいと思い直していたタイミングなら成約する可能性がありますよね。

現実はそうではないことは重々承知の上で、確率は50%で一回8時間かかるプランAと、確率は5%だけど一回10分でできるプランBだと、後者の方が効率が良いということになります。
また、プランAの方は試行回数そのものが少ないため(短期間での)結果のバラつきが大きく、試行そのものが難しい、そして実行そのものができなかったときのリスクが大きいです。

もちろん、ただ同じことを試行するだけでも可能性はありますが、プランBであっても一回あたりの確率を高める意味で効率を模索することも大事ではあると思います。

ただし、この例だと得られる成果に重みがなく、また試行する対象に制限がない条件になっていますが、仮に営業活動だとすると営業先の数は限られていますし、成功時に得られる売上も異なるので、そういったことも加味してプランを決定する必要があります。

SalesforceなどのいわゆるSFAは、試行対象(リード)を管理し、営業活動とその成果を分析してプランを効率化するためのツールです。
ほとんどのリードは期待値が低いのですが、自動送信メールを開いてくれたとか、製品ホームページを見に来たとか、問い合わせの電話があったとか、そういった情報からプランAを実行するに値するリードを見つけ出す、というようなフローです。

麻雀から営業の話になりましたが、物事には元々成功確率がそう高くないものがたくさんあります。
99回失敗して1回成功するものなら、1000回やれば10回成功するし、10000回やれば100回成功するので単純に数で押すのも戦略の一つです。

そのときの環境や事情などタイミングの問題かもしれないのに、少ない試行回数で「向いていない」とか「才能がない」などと諦めるのはもったいないです。

もう一度、もう一度、としつこく挑戦してみましょう!!

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