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【CTO Message #7】ウソ・大げさ・まぎらわしいに気をつけて楽しいインターネット・ライフ(古)を!

Photo by Denys Nevozhai on Unsplash

筆者:田村 秀一(取締役/CTO)

『情報化社会』
ー物や資本などにかわって知識や情報に価値が置かれ、情報の生産・収集・伝達・処理を中心として社会・経済が発展していく社会。情報社会。
デジタル大辞泉よりー

おはこんばんにちは。田村です。
今回はいつもと違う導入にしてみました。

今や情報は我々の身近にたくさん溢れていて、「ある」と思わなければ気づかない、もはや空気のような存在ですよね。意識的または無意識的に遮断しないと脳ミソがバグりそうなほどそこかしこにあって、もしも全てをARやVRで表示したら画面一杯に埋め尽くされることでしょう。
人の考えていることがわかる超能力者が情報を遮断できなくてグロッキーになっていることがありますが、それの更にひどいバージョンです(伝わる自信はない)

基本的には人間の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)のいずれかを介して情報を取得することができますが、情報化社会になってITが急速に普及することで特に視覚、聴覚から得られる情報が圧倒的に手軽に、素早くなっていると思います。
これまでの新聞、本、TV、ラジオなどの媒体もネット記事、電子書籍、インターネットTV、Youtube、SNSなどのチャネルが単純に"爆増"していて、それぞれから得られる情報の質やジャンルも多様性が広がっています。

そして、そのほとんどは無料です。なんと素晴らしい時代なんでしょうか!
…ってあまり思わないですかね。空気も溺れかけたあとにありがたみに気づきますが、そうでもなければ「空気ってなんて素晴らしいんだろう」とか思わない、みたいな。病気になって健康のありがたみを知る、みたいな。

前置きが長くなりましたが、本記事で伝えたいことの要約は「情報ってありがたいんだぞ!」ということと「疑ってかかれ!」です。

「情報ってありがたいんだぞ!」の方からですが、これを私が実感したのは、初めて触る技術を使ってシステムを開発するときに「どう扱えば後々困らないか」のような経験に基づくようなアドバイスがほしいと思ったときでした。
知人にその技術に先に触れている方がいて、FacebookやTwitterでフランクに聞こうと思ったときにはたと手が止まりました。
彼も苦労して、時間をかけて手に入れた経験や知識で、それをさらっと聞いてしまって良いのだろうか、と。
一緒に仕事をしたこともあるし、何度か食事もしたし、趣味の話や学生時代の話もしました。関係性は良かったと思いますが、それでも聞けませんでした。きっと聞けば彼は教えてくれたとは思いますが、なんだか失礼なことだと思ったのです。
このとき、情報は貴重で、モノによっては有償なんだということを自覚しました。
結局お返しをする約束をしてアドバイスをもらいました。彼が求めたのは「結果そのプロジェクトがどうなったか」という情報の提供と、美味しいお刺身が食べられるお店で私が一杯奢ることでした。

きっとその情報はエンジニアでなければ全く不要ですし、同じエンジニアでもカテゴリが違えば不要に思えるでしょう。私にとってはお金を払ってでも知りたい情報でも、他の方にとってはお金をもらっても聞きたくない退屈で意味不明な情報かもしれません。

自分にとって有益な情報を提供してくれる人やサービスは大切にしてください。仕事に限らず、普段の生活の中でも、です。

情報に形はありませんが、モノと同じように人によって価値が異なります。
無価値だと思った情報が、思ってもみない場所で役立つこともあります。
誰かの話を聞いているとき、自分自身が体感がしたとき、時折「この情報は自分にとって、他の誰かにとって、価値があるのかないのか」少しだけ意識してみるといつもより捉え方が変わるかもしれません。

ただ、冒頭の通りこれだけ氾濫している情報を全て深くキャッチするのははっきり言って無理です。できたら神です。くれぐれも欲張ってバグらないようには気をつけましょう。

もう一つは「疑ってかかれ!」です。
タイトルの(略してますが)「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」は2000年のひろゆきこと西村博之さんの言葉です。
※ ここで言う掲示板とはひろゆきさんが当時運営していた2ちゃんねるという悪名高きインターネットコミュニティサイトです。

ーインターネット上では様々な情報が飛び交い、嘘が真実のように伝えられたり真実が嘘の様に伝えられたりするため、それを見ぬくことができない人はインターネットを使うのには向いてない」ということを意味している。
ニコニコ大百科(仮)よりー

これは2000年の話ですが、今では言わずもがな、その時代よりも遥かに膨大な情報が飛び交っています。しかも、その時代にはほとんどなかった高画質の画像や動画も普及していて、悪意ある情報を流すにしても説得力を格段に持たせることができるようになっています。

まず無償提供された情報は真実か否かに関わらず、その情報を信じた結果について誰も責任を取ってくれません。名のあるメディアが誤報でみなさんに迷惑をかけても謝罪いただけるくらいでしょう。(そのメディアの情報の信頼性は落ちますが)
さらにインターネットに散らばるどこの誰が発信源かもわからない情報の信憑性は限りなく怪しいものです。

だからといって有償の情報なら信用していいのかと言えば全くそんなことはありません。100円でも10万円でも保証などありません。

一つ皆さんに気をつけてほしいことは、真実とは限らないという前提を持つこと。そして確証もないままウワサ、伝聞を断言して触れ回ることはしてはならないということです。
悪意がある者が流した情報を悪意なき者が拡散することも簡単になっています。

特に政治、宗教、人種、金銭、医療に関わるようなことは重々気をつけてくださいね。(そもそもこれらは話題として軽々しく選択するようなものではありません)

「オリジナル騙そうとする人」というのは"わかっている"のでまず自分を信用させようとしてきます。頭が良く、優しく、丁寧で、寄り添ってくれます。だからとても判断が難しいです。耳障りの良い情報商材などにはくれぐれもひっかかりませんように。

ただ、氾濫する情報を一つ一つ真実かどうか確かめている暇もないはずですし、常時疑ってかかっていたら楽しむものも楽しめません。

どうしても誰かに伝えたいときは、こんな話もあるよ、信じるか信じないかはアナタ次第。これぐらいが丁度良い加減なのだと思います。

信用したいと思える情報もあるでしょう。ではその情報の信頼性はどこにあるかというと、私は人にあると思っています。その人を信じて、その人が発した情報なら信じることができます。
「いい人だから」は長年付き合って、その人となりを良く知ることができているから出てくる理由であって、数回やり取りした程度ではまずわかりません。
人を信頼することは美談になりがちですが、信頼するリスクは自分で取らなければなりませんから、裏切られない前提ではなくて、裏切られても良いという前提の信頼の仕方が良いと思います。

それ以外では「利害の一致」ですね。

会社というのは同じ目的(会社の成長)のために共に活動する仲間です。優しいとかアットホームとかではなく、最低限、単純に仲間が騙されたら困るので協力する意味があります。「利害の一致」です。そこにはどこぞのよくわからん情報よりも信頼できる情報が存在している可能性が高いと思います。惑わされそうなときは是非仲間に相談してみてください。
(特に年上は若い子の相談が大好きな傾向があります)

それでは皆さん、ウソ・大げさ・まぎらわしいに気をつけて楽しいインターネット・ライフ(古)を!

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