今回は、サッカー一筋の人生から一転、フットゴルフ、そしてSNSマーケティングを経て、現在は採用領域に挑戦している辻本亮さんにお話を聞いてきました。
大学を辞めてまで飛び込んだマイナースポーツの世界。
そこで直面したのは、「好きだけでは続かない」という現実でした。
それでも、自分の選択を曲げなかった辻本さん。そのキャリアの軌跡には、“納得して選ぶ”ためのヒントが詰まっています。
プロフィール
SNSマーケター|辻本 亮(Ryo Tsujimoto)
大阪府岸和田市出身/幼少期からサッカー一筋で、週5の練習に打ち込む学生時代を過ごす。
大学でも続けていたサッカーを辞め、フットゴルフへ転向。「サッカーより面白い」という直感を信じ、大学も中退。
日本代表として世界大会に出場するも、遠征費は自己負担で赤字という現実に直面する。その経験から「競技を広めたい」とSNS発信を開始。
現在はSNSマーケターとして、「ここで働きたい」と思わせる発信を通じて、企業と人の出会いを生み出している。
「やんちゃで、サッカー漬け」の幼少期
――幼少期ってどんな子どもでした?
正直あんまり覚えてないんですけど(笑)
物心ついた時にはもうサッカーやってましたね。
たぶんお父さんがサッカー好きで、気づいたらボール蹴らされてて(笑)
運動も好きやったんで、結構活発なタイプでした。
――やんちゃだったんですか?(笑)
そうですね、
どっちかというとやんちゃな部類で、保護者呼び出しとかもありましたね(笑)
――ぽいです(笑)
でも、ほんまにずっとサッカーで!(笑)
クラブチームに所属していたので週5で練習があって、土日もあるんで友達とほぼ遊べなくて。
サッカーしかない、みたいな生活でしたね。
「就活はしてない」普通じゃないキャリアの始まり
――サッカーはいつまで続けていたんですか?
大学までですね!サッカーの推薦で大学に入学しました。
でも、大学の途中でフットゴルフに出会って。
サッカーとゴルフを掛け合わせたスポーツなんですけど、やってみたらサッカーよりおもろいやんってなって(笑)
それで一気にハマって、もうそっちにいこうって決めました。
――その流れだと、一般的な就活はしなかったということですか?
そうですね。
もともと推薦で大学入ってたんで、サッカー辞めたら学費とかも自分で払わなあかんくなって。
その時に、別に大学通い続ける意味あるんかな?って思ったんですよ。
正直、なんとなく行ってるだけやったし、それやったら今おもろいと思ってることに振り切った方がいいなって。
だから、そのまま大学も辞めてフットゴルフにいきました。
――かなり思い切った決断ですね!
今振り返ったらそうですね(笑)
でも当時はほんまに深く考えてなくて、やりたいからやるっていう感覚だけでした。
将来どうなるかも分からなかったですけど、その時はそれが一番しっくりきたんで。
「大会で優勝しても赤字」それでも続けた理由
――フットゴルフを始めてからは、どんな感じだったんですか?
フットゴルフって、めちゃくちゃマイナーな競技で、大会とか優勝しても普通に交通費で赤字なんですよ(笑)
ゴルフ場でやるんで、関東遠征とかも多くて、大阪からやと新幹線とホテル代で普通にマイナスで。
日本代表とかもあるんですけど、ワールドカップとかアジアカップに出ても全部自己負担なんで30万〜40万は余裕で飛びます(笑)
――え、それはきついですね。
そうですよね(笑)
でも競技自体はめちゃくちゃおもろいんで、もっと広めたいなって思ったんですよ。
日本でまだ全然知られてないし、自分でスポンサー取る活動とかもしてたんで、認知が広がれば自分にも返ってくるなっていうのもあって。
それで、もっと知ってもらえたらいいなと思ってSNSを始めました。
――SNSではどれくらい反応があったんですか?
最初は全然伸びなかったですね(笑)
最初はフットゴルフの発信してたんですけど、そもそも誰も知らないんで興味持たれなくて。
それでどうしようって考えた時に、サッカーとゴルフの融合なんで、まずはサッカー好きな人に届けようと思って。
そこからサッカー系のYouTubeに切り替えました。
そしたら、運よくちょっとだけ伸びて。
そのまま卒業のタイミングで、YouTubeとフットゴルフのイベントを軸に独立しました。
独立のリアルと「一人の限界」
――独立してみて、どうでした?
正直、収入の波がめちゃくちゃありましたね。
稼げる時はめっちゃ稼げるけど、全然稼がれへん時はほんまに稼がれへん、みたいな感じで。このままでいいんかなって思うタイミングもありました。
「一人でやる」から「チームでやる」へ
――トランキロに入社することになった経緯って、どんな感じだったんですか?
ちょうどSNSの活動を一度止めたタイミングで、企業のSNSコンサルをやり始めてたんですよ。
その時に宮城から声をかけてもらって、最初は社員としてではなく、宮城個人のSNSを運用する形で関わっていました。
宮城とは23歳くらいの時からの付き合いで、もともとは普通に飲み友達でした(笑)
そこから、SNSだけじゃなくてトランキロカップに誘ってもらったり、サッカー系のSNSをやってたこともあってゲストみたいな形で関わるようになりました。
――最終的には、どのタイミングで入社を決めたんですか?
その後、1年ほどクライアントの一人のような形で関わる中で改めて声をかけてもらいました。
「これからは採用領域を一緒にやっていこうと。
人材の領域は絶対伸びるし、今のまま一人でやり続けるよりもチームでやった方がいい。」そういう話をもらいました。
僕自身、ずっと一人でやってきたので、チームで何かをやる経験がほとんどなくて。
だからこそ、一緒にやったらおもろそうやなって思ったのが大きかったです。
その流れで宮城と2時間半くらい話して、その日のうちに入社を決めましたね。
「バズらせる」だけじゃない。採用SNSの難しさ
――現在はどんな業務を担当しているんですか?
企業のSNS運用を担当してます。
その中でも採用に特化したSNSがメインで、企業の魅力を発信して応募につなげるところまで行ってます。
――これまでの集客系SNSと、採用SNSって違いますか?
全然違いますね。
――具体的に、どういうところが違いますか?
採用って、やっぱり人生の中でも大きい決断じゃないですか。
だから、リーチは取れても、そこから採用につながらないっていうケースが結構多くて。
いかに発信側の魅力を伝えて、ここで働きたいって思ってもらうか。
それを動画とかSNSを通して伝えるのが、一番難しいところですね。
――集客とはどう違うんですか?
集客やったら、美味しそう!とか楽しそう!で一回行ってみようってなるじゃないですか。でも、働くってなるとハードルが一気に上がるので、そこを超えてもらう必要がある。
だから、集客に比べてもう一段階難易度が高いなって感じますね。
ただ見られるだけじゃなくて、会社のリアルとか、働く人の雰囲気とか、ちゃんと伝えていかないといけないので。
そこは意識してやってますね。
「一人でやる」から「育てる」へ。今直面している壁
――今ぶつかっている壁ってありますか?
今ちょうど向き合っているのは、“教育”の部分ですね。
もともと自分は、全部一人でやるタイプで、任せて教えるくらいなら自分でやった方が早いって思ってたんですよ。
でもそれだと、やっぱり限界があって、プロジェクトも回らないし広がっていかない。
だから今は、下の子を育てるっていうところに向き合ってるんですけど、
そこが一番難しいなって感じてます。
――具体的にどんなところに難しさを感じてますか?
特にSNSマーケって、再現性が高いわけじゃなくて、結構センスとか感覚に依存する部分もあるので、それをどうやって言語化して伝えるかが難しいですね。
しかも学生インターンが多いので、社会人としての基礎の部分から伝えていかないといけない。
報連相ができてなかったり、返信が遅かったりとか。
そういう部分も含めて、モチベーションを下げずに指導していくのが難しいなって思ってます。
――その壁に対して、どんなふうに向き合っているんですか?
思ったことはそのまま伝えるようにしてますね。
前は結構気を使ってて、これ言ったらモチベーション下がるかなとか、やる気なくなったらどうしようとか考えて遠回しに伝えたり、一回失敗してから言えばいいかなって思ってたんですけど、やっぱりそれだと育たないなって。
本人のためにもならないなと思って、ちゃんと伝えるように変えました。
もちろん言い方は気にしてるんですけど、大事なことはストレートに伝える。
その中でも、それでも食らいついてくる人とか、やる気ある人をちゃんと育てていきたいと思ってます。この業界って、正直そんなに甘くないので。
それくらいのスタンスで向き合わないと、生き残っていけないなっていうのはありますね。
「楽しんでる人」にしか、人は集まらない
――仕事をする上で、大事にしている価値観はありますか?
何事も楽しむことですね。
ちょっと浅いかもしれないですけど、これが一番大事やと思ってて。
SNSって、撮る側と出る側がいるじゃないですか。
でも、やってる側が楽しんでなかったら見てる側も絶対楽しくないんですよ。
楽しそうにしてるところには同じように楽しい人が集まるし、逆にそうじゃないところにはそういう空気の人が集まる。
だからこそ、自分が一番楽しむっていうのはどこに行っても意識してますね。
――ぶっちゃけ、正社員経験がないことに不安はなかったんですか?
全くないですね(笑)
むしろ、それが自分の強みやと思ってます。
もちろんできないこともありますけど、それも含めて自分やし、型にはまってないからこそできることもあると思ってるので。
――言い切れるのすごいです!困ったことはありますか?
ネクタイがまだ結べないくらいですね(笑)
――意外な弱点きましたね(笑)
「やりたいことがないなら、とりあえず動け」
――最後に、キャリアに悩んでいる方へメッセージをお願いします。
やりたいことがない人ほどとりあえず動いた方がいいと思います。
今って、多分同じコミュニティの中でずっと過ごしてる人が多いと思うんですよ。
でも、その中にいるだけじゃ見える景色って変わらないので、一回外に出ていろんな人に会って、いろんなことを見てみる。
それだけでも、結構変わると思います。
で、一個じゃなくて10個でも20個でもやってみる。
そうしたら、自分に合うものと合わないものがなんとなく見えてくると思うので。
だからまずは、今いる環境の外に出てみることですね。
あとは、いっぱい失敗したらいいと思います。
その中でしか分からないこともあると思うので。
サッカー一筋の人生から一転、フットゴルフ、そしてSNSマーケティングへ。
その時々で「面白そう」「やってみたい」と感じた方向に自分の意思で舵を切り続けてきた辻本さん。
順調な道ばかりではなく、不安定な収入、一人でやることの限界などさまざまな壁にも直面してきました。
それでも止まらずに動き続けてきたからこそ、今のキャリアに繋がっています。
その姿から見えてくるのは、“やりたいことがないならとりあえず動いてみる”というシンプルだけど本質的な考え方です。
もしこの記事を読んで、少しでも「このままでいいのかな」と感じたり、何かを変えたいと思った方がいれば、ぜひ一度お話しできると嬉しいです。
まずは気軽に、あなたのことを聞かせてください。