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現場で必要とされる総合的なスキルを持つ“エッジインテグラルエンジニア”が語る!TAIの挑戦できる働き方とチームの魅力
Tokyo Artisan Intelligence株式会社(以下、TAI)には創業2期目から参画し、現在も現場の第一線で活躍しているエンジニアのSさん。マネジメント、AI開発、UI開発、組み込み開発、VFX制作まで──多岐にわたる業務を担いながら、現場主義と柔軟な対応力でチームをけん引しています。
今回のインタビューでは、Sさんのキャリアの歩み、TAIでの挑戦、そして“技術者として成長し続ける”働き方に迫りました。
プロフィール
エンジニア
・大学では食品工学を専攻
・大手食品会社にて商品開発業務に従事
・時勢の影響を受けてエンジニアに興味を持つ
・独学でプログラミングを学習
・転職後は車両ECU開発に携わる
キャリアは一本道じゃなくていい。異分野から飛び込んだ技術者の今
Q. 現在の主な業務内容と、特に注力している技術領域について教えてください。
TAIでは受託開発プロジェクトを中心に、マネジメント業務、AIモデルの開発、組み込み開発、UIアプリケーション開発、VFX制作と、5つの領域に携わっています。創業当時からいろいろな役回りをしてきており、エッジインテグラルエンジニア(現場で必要とされる統合的なスキルを持つエンジニア)としてさまざまな業務に関わっています。
そんな中でも最近は、UI開発に特に注力しています。社内に専任が少ないこともあり、自分が責任をもって主導する機会が増えました。
東日本旅客鉄道株式会社や九州旅客鉄道株式会社とのプロジェクトでは、AIの解析結果を可視化するアプリケーションを担当しました。地図上に設備情報をアイコンで表示したり、使いやすさを重視したUI設計を心がけています。利用者の直感的な操作を実現するため、現場からのフィードバックを活かして、改善を繰り返しているところです。単に見た目を整えるだけでなく、実際の使用シーンを想定した操作性を追求しています。
※参考
・JR東日本グループとの取り組みの事例
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000072103.html
・九州旅客鉄道株式会社の勉強会の事例
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000072103.html
Q.TAIに入社された経緯や、入社を決めた理由をお聞かせください。
もともと大学では食品工学を学び、大手食品会社にて商品開発業務に従事していたのですが、時勢の影響もあってエンジニアに興味を持つようになりました。独学でプログラミングを学び、転職後は車両ECU開発に携わっていました。
その後再び転職を考えていた頃に、AIという分野に興味を持ち始めて、ちょうどそのタイミングで中原先生の講演会に参加したんです。すぐにTAIを調べて、「ここで働いてみたい」と思いました。当時AIに関して未経験であったものの「AIをやりたいので、TAIの業務に関わらせてほしい」とお願いしたんです。結果的にその熱意が伝わって、TAIで業務委託からスタートし、のちに正社員になりました。当時の自分にとっては、大きな挑戦でしたが、TAIはその意欲をしっかりと受け止めてくれる場所でした。「やってみたい」という気持ちに真剣に向き合ってくれる会社って、実はそんなに多くないと思うんです。
Q.これまでのキャリアが、現在の業務にどのように活かされていますか?
前職の経験や、趣味で続けていた3Dプリンターを活用したモノづくりが、今の仕事にかなり役立っています。展示会のブースを作るときに、自分で筐体を設計・出力して組み立てたり、社内で使うちょっとしたツールを作ったりしています。
また、大手企業での経験があるおかげで、仕様書やドキュメントの作成、開発プロセスへの理解など、ベンチャーではあまり整備されていない部分でも、バランスを取る視点があるのかなと感じています。細かい管理が苦手な環境でも、自分の中での基準や品質管理を持てるようになったのは、過去の経験が大きいです。
※鉄道技術展で九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と共同展示をした時の写真
Q.TAIでのプロジェクトで、特に印象に残っているものはありますか?
一つは、九州旅客鉄道株式会社の「軌道カート」プロジェクトですね。線路上を走る点検用のカートにカメラや照明を搭載し、AIで異常を検知するというもので、UI設計から筐体設計、ハード選定まで、ほぼすべてに関わらせてもらいました。最初の提案から量産まで、全体を通してやりきったことが自信にもつながりました。また、鉄道技術展でJR九州様と共同で出展させて頂き、顧客と直接会話できて反響を得たことも良い経験になりました。展示会で支給された西九州新幹線の記念Tシャツは今でも宝物です(笑)。
もう一つは、バス向けのAI解析プロジェクト。TAIに入社してすぐにアサインされたのですが、仕様を考えるところから、プレゼン資料の作成・提案まで、いきなり全部任されたんです。ベンチャーらしいスピード感と裁量の大きさを実感しましたし、その経験が大きな学びになりました。特にこのプロジェクトでは、公共性の高い案件に関わることの責任や、行政と連携する難しさなども体感できた貴重な経験でした。現場での対応力や、突発的な変更にどう対応するかなど、実務に必要なスキルが一気に鍛えられたと思います。
“型にはまらない”を歓迎する職場─TAIの自由で柔軟なカルチャー
Q.TAIの社風やチームの雰囲気について、どのように感じていますか?
一言でいうと「フットワークが軽い」です。創業期からそうでしたが、「これやってみて」「じゃあ自分が行ってきます」みたいな会話が日常的に飛び交う、前向きで柔軟な雰囲気があります。最近は組織も少しずつ大きくなってきて、若手メンバーがどんどん力をつけてきています。20代のメンバーのレベルが本当に高くて、自分も刺激をもらっています。年齢や立場に関係なく、意見を出し合える環境があるのは、すごく働きやすいですね。
社内では、役職や年次に関係なく「技術で会話ができる」文化があると思います。技術の話をするときに遠慮がいらないので、建設的でスピーディーな議論ができますし、それがまた成長につながっています。
Q.リモートワークやフルフレックス制度など、柔軟な働き方が可能な環境でのメリットや課題を教えてください。
今は時間を限定した形でのフルフレックス正社員という形で働いています。副業で起業を考えた時期があり、実をいうと一度は卒業も考えましたが、中原先生から「契約形態を変えてでも続けよう」と言っていただいて、今の形に落ち着きました。
リモート中心の働き方は、集中して仕事ができる反面、自己管理が大切です。ただ、必要に応じて出社したり、出張したりと、柔軟に対応しています。出社の機会があることで、メンバーと直接話す時間も持てて、リズムが作りやすいですね。子育て中のメンバーや、副業をしている人もいて、働き方に関してはかなり自由度が高いと思います。その分、成果をきちんと出すことが求められますが、それが逆にやりがいにもなっています。
Q.他のメンバーとのコミュニケーションやコラボレーションで、工夫している点はありますか?
Slackやテキストだけでは伝わらないことも多いので、なるべく音声通話やビデオ会議を使うようにしています。リアルで会うことも大事にしていて、出社時には積極的に雑談するようにしています。
また、若手のメンバーが言いにくいことを代弁するような、“潤滑油”的な立ち回りも意識しています。技術だけでなく、チームの空気をつなぐような存在でありたいと思っています。気になることがあったらすぐに聞ける、そんな雰囲気づくりを意識しています。安心してチャレンジできるような空気が、よりよいアウトプットにもつながると思うので、日頃からコミュニケーションは大切にしています。
“興味”をカタチにする力─TAIで身につけた実践的スキルと未来
Q.TAIでの業務を通じて、どのようなスキルや知識が身についたと感じていますか?
技術力はもちろんですが、提案力や現場対応力など、実践的なスキルがすごく鍛えられたと感じています。自分が「こうしたい」と思ったことをそのまま提案できて、それがすぐに形になるスピード感がTAIにはあるので、挑戦するほど成長できる環境です。趣味だった3Dモデリングや電子工作も、業務の中で自然と役立つようになってきて、自分の興味をそのまま仕事に活かせる面白さも感じています。
また、クライアントとのやりとりの中で、要望をどう具体的な仕様に落とし込むか、どうやって意図を汲み取るかといった、いわゆる“伝える力”も磨かれました。技術者としての幅が広がった感覚があります。
Q.今後、技術者としてどのような分野やプロジェクトに挑戦していきたいですか?
これまでいろんな領域に手を出してきたので、今後は広げた分を深めていくフェーズかなと考えています。既存のスキルセットをもっと洗練させて、レベルアップしていきたいですね。
また、チーム作りや後進育成にも興味があります。自分が経験してきたことを次の世代に伝える、そんな役割にも挑戦していきたいです。自分自身がチャンスをもらってここまで来たからこそ、今度はそのバトンを渡していけたらと思っています。
Q.これからTAIに入社を検討しているエンジニアに向けて、メッセージやアドバイスをお願いします。
TAIは本当に「やってみたい」と言えばチャレンジさせてもらえる会社です。突出したエンジニアとしての経験がなくても、好奇心と行動力があれば、いくらでも成長できる環境だと思います。
特に若手メンバーの勢いがすごくて、自分も常に刺激を受けています。年齢や立場に関係なく、フラットに議論できる空気があるので、「自分らしく働きたい」「技術で社会に貢献したい」と思っている方には、ぴったりの場所だと思います。
自分のやりたいことを形にしたいと思っている方、ぜひ一緒に仕事しましょう!