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2児のママ営業が語る、社会人の学びなおしとキャリア選択について。

トーコン ホールディングス前原です。3連休が終わりましたね。年末年始休業のおまけ的なこの連休が終わってしまい、少し目を細めてしまいそうな今日この頃です。

さて、そんなヌルい気持ちを吹き飛ばす気合いの入った記事をUPしたいと思います。

弊社では3カ月に一回組織の見直しが発生します。事業環境などを踏まえ組織の最適化をはかるというもの。いわゆるジョブローテーションのように定期的に一定数が異動するというようなものではなく、あくまで組織の再編成が必要であれば発生し、それに伴う異動となります。組織だけでなく、個人の適性やキャリアを考えての適正化というものも存在します。

例えば、昨年の10月はトーコン ヒューマンリソースの中にあった「介護業界の採用に特化した営業チーム」がより業界特化を強化していくために、トーコン マーケティングに部署ごと異動になりました。また個人でも半年に一回の「自己申告制度」を活用して、自分が挑戦したいポジションへの異動を申告も可能です。ちなみに私前原も「自己申告制度」をきっかけに将来的なキャリアを社長へ相談し、「採用代行事業」から「広報」へと領域を拡大したという背景があります。

制度にかぎらず、個人が自分で自分のキャリアを考えていける状態が私はとても重要だと感じています。従業員が、意欲・能力・適性に応じて自分が今後どうなっていきたいのか?どういうことができるようになりたいのか?またその実現によってどんな生活をなし得たいのか、そうしたことを考え、準備し、また周囲と相談でき、意欲的に取り組めている状態がこれからの企業にはとても大切だと感じます。

実際に、そうした取り組みをしている従業員がトーコンの中にも増えてきています。今日はそんな一人を取り上げてみます!

インタビューに答えてくれたのは、松村マネージャー。トーコンに新卒で2008年入社。長きにわたりアルバイト・パート系の採用の支援に従事し、また江東区や墨田区を中心としフリーペーパーのタウンワークの拡販にも取り組んできてくれました。

営業畑一筋だった彼女が、自分の将来を真剣に考えるきっかけとなったのが2人目のお子さんを妊娠したタイミング。彼女はそこから「キャリアコンサルタント」の国家資格の取得に向けて動き始めます。

前原 松村さん、忙しいところすみません。今回、キャリアコンサルタント資格を取得しようと思ったきっかけについて教えてください!

松村 はい、ぶっちゃけてお話します!きっかけは、1人目の長男を出産した後の仕事復帰で大苦戦したことでした。認可保育園に落ち、通える範囲の認可外や職場近くの認可外まで問合せをしましたが「100人待ちです」と言われる状況・・・上司からはありがたいことに、在宅勤務での復帰など私がスムーズに復職できるような体制を考えようと声をかけて頂きましたが、区役所の保育課の方にその話をすると「在宅勤務すると更に点数さがってもう認可は入れないと思いますよ」と言われてしまいました。まさに選択肢を失った状況です。ただ、奇跡的に認可外保育園へ入れることが出来たので職場復帰は出来ましたが、毎月75,000円という高額な保育費が必要となり家計としてもしんどかったです。

前原 本当に「保活」ってそんな感じなんですね・・・ブルブル・・・(;^ω^)

松村 いや、本当に大変ですよ~!!!!!この経験から「自分と同じように困っているお母さんたちってたくさんいるんだろうな」と思うようになり、そういう人達の力になるために自分に何かできないかな・・・と思って調べ始めて、そこでこの資格の存在を知りました。いろいろ調べていると、上記のようなケースもですが、他にも自社内の女性社員は色々なライフチェンジで仕事を続けていくことに対して不安な気持ちになることもあるだろうと思い、私が資格取得をすることで自分が関われる範囲から女性・ママさん達のキャリア相談やサポートの支援も出来るかもしれないと思うようになったんです。もちろん不安もありましたけど、それ以上に自分の未来も広がる気がして。誰かのためにっていうことと、自分自身のこれからのキャリアのために、って感じですね。

前原 志高すぎてびっくりです!!・・・でも、子育てと資格取得へ向けた勉強の両立はめちゃめちゃ大変じゃないですか?

松村 とにかく全てが大変ですね。久しぶりの暗記や勉強も大変でした。教科書を元に用語や技法、法律、理論家などの学科を学び、育休中とはいえ子供2人の育児をしながら勉強時間を創出する事も大変でした。・・・また学科だけではなく実技の勉強もあるんです。これがつらかったですね。学校でロールプレイングの授業を行うにあたり今までの営業経験(顧客との商談でのコミュニケーション力)が活きると思って臨みましたが、営業のスキルとカウンセラーとしてクライエントの悩みを聴くスキルは全く違ったんですよ。

前原 うーん、たしかに営業とは異なりますね。

松村 今まではお客様の話を聞いている状態でも営業としての観点が入りどこかで「自分の思い描いた営業シナリオに載せて提案につなげたい」という気持ちで、自分主導のコミュニケーションしてたことに気づきました。普段からせっかちで短気な自分にはクライエントに合わせること、相手が話したい事をじっくりと聴くという力が足りず、授業でも何度も指摘されましたし上手くいかず悩んだり、家族や友人を相手にロープレしてもらうなど非常に大変でした・・・。そして家族への負担(特に子供たち)も感じておりこれは精神的に辛かったです。学校に通い始めたころは次男が産まれて間もなかったこともあり、私が不在時はずっと泣き続ける、ミルクも水も何も口にしないという状況など 「自分が学校にいくことで家族に迷惑をかけているのか、子供たちに辛い思いをさせて通う必要はあるのか?」など悩み夫ともよく話し合いをしていました。でも、最終的には応援してもらって支えてもらって、夫には感謝しかありません。

前原 確かに大変さが段違いですね。でも、学ぶことを通じて得たことたくさんあると思うんですよ。この学びをこれからの仕事にどう活かしたいと思っていますか?

松村 まだまだこれからですが、確かに手ごたえがたくさんあります。今の仕事は「人」に関して様々な側面で関わっています。「自社の社員について悩む企業の経営者や人事担当者などのお客様」「自社内の若手社員や今後の事を漠然と不安に思う中堅社員などTOKON社内の人たち」など。さらに今回、斡旋事業部へ異動することにもなりました。ここでは「人生の1歩を踏み出そうとしている求職者の方たち」がいます。それぞれの立場の違う様々な人達に対して、今までの経験と掛け合わせて学んだ知識を元に力になれることを見つけ支援していきたいと思います。

前原 可能性が広がりましたよね。100年キャリア時代を迎え、「学び続ける」ことの重要性が問われていると思うんですが、まだまだ「それは一部の特殊な人」と思っている人も多いように感じるんです。

松村 う~ん、私自身が特殊な人とは全く思っていませんよ。そもそも今までも「勉強する事」は苦手でしたし。しかし、今回は自分の体験から同じような想いの人を救うにはどうしたら良いのかと考えるきっかけがあり、“自分がやりたいこと”が明確になったからそのために必要な資格として取得に向けてたまたまアクション出来ただけだと思います。

前原 すごく計画性を持って進めた行動というより、勢いとか思い切りが後押しした感じしますね。よくある意識高い系のイメージじゃない(笑)

松村 そうかもしれません(笑)正直なところ、復帰後はそう簡単に時間作れないと思ったので、後がないからこそ必死になれたと思います・・・

前原 でも、その結果、自分自身のキャリアにも変化があったわけですよね。

松村 そうなんです。今回の一連の「学ぶ」行動によって、自分に自信がもてる・やりたいことへの道が開ける・知識が増えたことで人に伝えられるなど様々な点で周りや自身の変化を強く感じる事が出来ました。「選択肢が増える」のって重要ですね。

前原 本来の目的以外の可能性も広がりますよね。そこが面白い。

松村 仕事や育児などどんな場にも誰にでも学ぶチャンスは転がっていて、そのチャンスを活かすことで常に人は成長していけると考えるようになりました。もちろんいきなりそんなチャレンジ難しいって思う人が大半だと思うので、そんな人の背中を押したり、気持ちに共感できる、そんな私でありたいですね。

前原 これからの活躍がますます楽しみです!頑張ってくださいね!!!!!

ちなみに、インタビュー内にもありますが松村さんは今年1月から弊社内の人材紹介事業へと異動になりました。採用に悩む企業様だけでなく、求職者にも直接支援ができるポジションということで、今回の学習がそのまま活きるというということになります。これ、もともと松村さんが希望したことというより、そんな彼女の想いや志を踏まえ、会社から「こんな部署での活躍はどう?」と提示されたものだそうです。

今は新しいミッションになじむことが優先ですが、将来的には社内向けのキャリアコンサルティングも実現していきたいね、と話をしています。

もちろん会社が作った仕組みでこうした個人のキャリア開発支援が行われるというのもいいと思うんですが、社員から自発的に「どうありたい」「どうなりたい」かがポジティブに発信される。そういうものが、トーコンらしさではないか?なども考えています。

1月は勝手に“キャリアのミライを考える”月間を社内で始めます。と、以前発信させていただいたのですが、これからランダムにこうした従業員のキャリアの道のりを社内外に投げかけていきたいと思います。お楽しみに!

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