表面加工の工場内で行われる初期作業として行われるラッキング工程(枠掛)とは、専用に作られた枠に品物を吊るしたり、治具に掛ける作業となります。アルミニウム製品を電解処理する上で一番始めに行うこの作業はとても重要で、この工程で枠と品物の通電してない場合、アルマイト処理(陽極酸化処理)が正常に行えなくなるため、品物のつなぎ方や向き・角度等注意しながら作業します。
<品物をかける方法は主に4種類>
1.コマ掛け
頭、コマ、足を使用して品物を枠に取り付ける方法。 コマなどの剥離処理が十分でない場合、通電しないため必ず確認が必要です。
2.吊るし
大きめの品物で貫通している大きめの穴があるものや、穴があまりないものの場合こちらの方法を使用します。2mm線を主に利用して穴に通していきます。
3.挟み込み
貫通している大きめの穴がある品物の場合。挟み込み専用のコマを使用します。コマと頭、足に関して指示書に記載されているためそれを参考に作業をします。2本のアルミ線の間に品物を挟んでいきます。
4.治具
小さな品物を大量にアルマイトする場合などに使用します。向きや方法に注意し、接点がずれないように硬いしっかりとした治具に取り付けます。
足と枠の繋ぎ目には専用のゴムを使用します。枠は何度もアルマイト処理液につけることとなり、ひび割れなど劣化したゴムはアルマイト処理中に落下の危険性があるため、事前にゴムの強度を確認してから取り付けます。
また、ゴムのテンションが十分でないと品物が揺れ、接点がずれて上手く陽極酸化処理が行われない場合がありますので、基本はゴムの伸びの長さは指3本分となっています。
ここでどの品物を何個ラッキンングしたなど、作業者のバーコード登録も含めて、システムに入力して管理しています。また、品番をシステムにて確認することにより、過去1つの枠に何個かけていたなどの情報も確認することができます。こうした作業を経て次の工程へと進んでいきます。
大量の品物をラッキングするので、パートさんも多く活躍するこの部署では、パソコンに抵抗のある方も多かったのですが、徐々に慣れて今ではスムーズに登録もできるようになりました。
ラッキングの工程は最初の重要な工程となります。品物の落下、傷などを発生させないように慎重かつ、迅速に作業を進めなくてはならないポジションです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!