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今回は、当社のCFOを務める金子さんに、オクトパスの新規事業について伺いました。
事業の構想はもちろんのこと、再エネを世の中に普及することの社会的意義や金子さんの想いについても語っていただきました!
初期メンバー募集に際してのメッセージもございますので、ぜひ最後までご覧ください!
安心かつ安全な未来を遺したい-新規事業開始に込めた想い-
ーはじめに、金子さんの簡単なご経歴について教えてください。
東京ガスに入社後、関連会社や官公庁への出向などを経て、2021年のオクトパスエナジー設立から在籍しています。
これまで、新設されたビルや工場内にエネルギー設備を導入するプロジェクトの管理や、技術開発関係の仕事に加え、電力業界の新たな制度設計や業務設計など、幅広い業務に従事しておりました。
また、オクトパスの設立期から関わらせていただき、財務という新たな役割にも挑戦させていただいていることはとても嬉しく思っています。
ーそうなんですね。ところで、新たに始める再エネ電源開発事業の統括も金子さんが担っているのはどうしてなのでしょうか?
ビジネスの側面と私個人の想い、それぞれあります。まず、ビジネスの側面について、これは電力小売ビジネスの収益構造から話した方が分かりやすいかと思うので、まずはそこから話しますね。
電力小売ビジネスは、本質的には薄利多売のビジネスです。
なぜなら、電力とは人々の生活を支えるものですから、不当に利益だけを追求すると、当然ながらお客様の支持は得られません。
また、あまり一般的には知られていないのですが、電力の価格は、大元となる電源の調達にかかる費用がそのほとんどを占めています。
つまり、会社全体のお金を管理する財務という役割と、電源調達という業務は表裏一体なんですね。
ーなるほど。財務面において会社の経営に大きな影響を与えるわけですね。金子さんの想いについてもよろしいですか?
「災害が絶えない未来」、そんな未来が訪れないように、エネルギーの在り方をお客様と一緒に考えていきたいと強く思っています。
極端な話でいえば、インドネシアでは住んでいた町が海に沈み、生活の場が無くなってしまった地域などがあります。一方で、このような実情は中々可視化されませんので、身近に感じづらいのも一定理解はできます。
しかし、こういった悲しい出来事が私たちの国で起こらないか、と言えばそんな保証はどこにもなく、その予兆としてスーパー台風と言われるような気候変動は日本でも起こり始めています。
日本は先進国であり、様々なサービスや財に溢れた豊かな国です。
私たちはそんな国に生まれ育った、ある種多くの利点を享受し続けてきた側であり、その分大量のエネルギーを消費し続けてきた存在であるともいえます。
そのため、現代を生きる私たちの環境を守ることはもちろん、未来に生きる私たちの後世が安心かつ安全に暮らしていける環境を残していく責任が私たちにはあると考えています。
ゆえに、今回新たに始める再エネ電源開発の事業は重要な意義があると思っています。
従来の電力業界は、発電、送電、電力利用といった領域がそれぞれ縦割りとなっていることが当たり前であり、お客様の行動が領域によって見えづらい側面があります。
しかし、数あるエネルギー企業の中から支持され、真に再エネ普及を牽引する企業となるためには、愚直にお客様と向き合い、お客様と”共に”エネルギーの在り方を変えていける企業にならないといけないと考えます。そういった意味でも、お客様と直接の接点を持っているオクトパスが、再エネの開発もする、すなわち発電から電力利用まで一気通貫で行える会社となることは、大きな挑戦になります。
お客様からの直接のフィードバックを受けながら再エネの開発が進み、結果として、お客様と一緒にエネルギーの使い方を変えていける、そんな世界を一歩ずつ創っていきたいですね。
オクトパスの理念を実現する、新規再エネ電源開発事業を開始
ーとても理解できました。新規事業の詳細を教えてもらえますか?
ひと言でいうと、”太陽光を起点とした自社の再エネ電源を開発する事業”ですね。
現在、日本における再エネは十分普及しているとは言えない状況にあり、再エネの普及においては、まずはお客様に安価に再エネの電気を提供し続ける、すなわち、いかに安価に再エネ由来の電気を調達できるかが重要です。しかし、日本で再エネの電気を調達することは決して容易ではないため、自分たちでも再エネ電源を開発していくことを決断しました。
ただ、単に再エネを普及させると言っても課題は多く、例えば昨今度々報道される洋上に風力発電所をつくるにしても、漁業関係者の皆さんに迷惑をかける訳にはいきませんよね。地熱も同様、日本は温泉街が多いので、そう簡単には進めることはできません。もちろん太陽光にも課題はあります。
ー確かにその通りですね。その中でも、どのようなことから取り組むのでしょうか?
農地の遊休地を活用した、中小規模の太陽光発電所をつくっていきます。
日本において、山の斜面やゴルフ場跡地に大規模な太陽光発電所を作るような適地は少なくなってきているというのが現状です。太陽光発電所の適地として残っている農地の遊休地を活用し、中小規模の太陽光発電所を作っていくことから取り組み始めます。また、中小規模の太陽光発電所であれば、大規模な発電所建設よりも建設期間がすごく短く、建設によって起こる環境破壊のリスクも少ないです。
なお、本来は中小規模の発電所を数多く作り管理していくことは、各発電所の管理が煩雑になり、結果としてコストが高くなりやすいという課題があるのですが、オクトパスは独自開発しているテクノロジー「クラーケン」があり、創業当初からテックドリブンで物事を解決することを大切にしています。
ゆえに、このような”管理”はテクノロジーを持っているからこその得意領域であるため、私たちが参入する余地が大きいのです。
また、ビジネスモデルとしては、アパート経営のようなものをイメージしてもらえると良いかと思います。
私たちが作った太陽光発電所=アパートからは電気が生み出されます。その電気を売った利益、要するに家賃収入ですね、この収入を期待している投資家等のお客様に、私たちが作った太陽光発電所そのものを売却します。そして、そこから生み出される電気についてはオクトパスが再エネ由来の電気として調達ができるビジネススキームを作ることが最大の狙いです。
ー理解できました。業務フローについても教えてもらえますか?
はい、大きくは4つの行程に分かれます。土地探しから始まり、太陽光パネルの調達、パネルの設置と運用保守、そして投資家等の買手への売却、ですね。
業務範囲は広いですし、関係するステークホルダーの幅も広いですが、最初から全領域をカバーしないといけない訳ではありません。
今回の事業開始にあたって、既にビジネススキームを構築している企業との提携を結んでいるため、まずは提携企業の皆さんと一緒に仕事をしながら、オクトパスとしてのビジネススキームを確立し、全国にスキームを展開していきたいと思います。もちろん私たちもフォローしますし、決して丸投げ状態にはしません。
業界をリードする稀有な人材になれるチャンス
ー非常に理解が進みました。まさに当事業の1人目のメンバーを募集している所ですが、キャリアチャンスとしてはどのように考えていますか?
ビジネスパーソンとしての実力、それも経営レベルでの実力が身に着くと思っています。
そもそも、土地探しに始まり、発電所の開発、そして発電所の売却までの一連の行程をお客様や関係者を巻き込みながら推進できる時点で、社会人としての足腰は相当に逞しくなっていると思います。
加えて、ビジネスモデルを全国に展開していく事業戦略やそれに伴った財務戦略など、経営の観点が必要になってきますので、ある種の経営者としての素養も鍛えることになります。
また、縦割りな組織がほとんどの電力業界において、”発電からお客様にご利用いただくまでの一気通貫のプロセス”に精通した人材は、業界の中でも稀有です。
特に、今後の時代においてはエンドToエンドでお客様と向き合い、寄り添うことができないと、真にお客様から支持され続ける事業を継続することは難しいです。
そういった意味でも、供給側の視点と需要側の視点の両方を兼ね備えた人材こそが、今後のエネルギー業界を席巻すると思います。
ーとは言え、候補者さんの視点ですと1人目メンバーとして入社することへの不安もあると思いますが、その点はいかがでしょうか?
そうですね。もしかしたら尻込みしたくなる気持ちもあるかと思いますが、安心していただきたいのは、私たちオクトパスは人と人との関係がとても近い、ウェットな会社であり、ほったらかしにすることはない、ということです。
日々の業務におけるサポートはもちろんしますし、提携企業の皆さんもオクトパスの価値観に共感してくださってますので、先ほどご説明した4行程の業務を、彼らに同行しながら一つ一つ学んでいっていただきたいと思います。
また、このビジネスはこれまで信頼と実績を培ってきた提携企業さまと一緒にやっていくため、決してハイリスクなビジネスではないのです。
一方で、ビジネスの世界なので、時に悩むことも、うまくいかないこともあって当然だと思います。そんな時には遠慮なく私たちを頼っていただきたいですね。
人の側面、環境の側面、そしてカルチャーも、全てが味方だと思っていただきたいです。
ーありがとうございます。最後に、この記事を読んでくれている方へメッセージをお願いします!
まず、勇気を持って飛び込んでみて欲しいと思います。
パッと見ですと、「こんなことできるのか?現場周りとか大変そうだなぁ。」という印象を持つかもしれません。しかし、先ほどお話しした通り、チームとして全力でサポートをしますし、ビジネスの基盤もあります。
私は、会社という場を通じて、多くの挑戦をさせてもらい、成長させてもらいました。
今回の新規事業もまた、ビジネス的な側面はもちろん、世の中の再エネに対する向き合い方を変えていく大きな挑戦になりますので、皆さんと手を取り合い、時に苦難を乗り越えながら、一緒に成長していきたいと思います。
再エネを通じて電力業界ないしは日本のエネルギーに対する当たり前を変えたい、そんな気持ちをお持ちの方と一緒に働ける日を楽しみにしています。
いかがでしたでしょうか?
会社の経営を支えるためのビジネス的な側面はもちろん、その裏に秘められた金子さんの事業への想い、社会への想い、そして一緒に働くメンバーへの想いが伝わりましたら幸いです!
当ポジションは事業責任者候補となる、初期メンバーの募集を行っておりますので、皆さまからのご応募を心よりお待ちしております!