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インスタ映え、インスタジェニック、インスタで話題・・・などなど、最近の世の中はインスタというキーワードでいっぱいです。カバー写真はグアムのタモントレードセンター前というインスタで人気のスポットです。
メディアで過剰にとりあげられる「インスタ映え」
この数ヶ月過剰なくらい急激にインスタがメディアに取り上げられているように感じます。こうなってくると、批判的な意見も増えてきます。インスタに踊らされているんじゃない?いつまでインスタブームは続くんですかね?など様々な意見も散見されます。
実際、インスタ映えやインスタで話題などキーワードはそう長くもてはやされないと思います。流行りとはそんなもんで、また新しい話題にうつりかわっていくものです。
ただ、インスタがなくなったり、ユーザーが去っていくということは無いと思います。
ツイッターやフェイスブックもいっときの話題性はなくなったものの現役に多くのユーザーが利用しています。
そもそもインスタ映えという言葉自体が流行っているだけで、インスタがユーザーを惹きつける根本的な理由は、美しいとか、可愛いとか、楽しいとか、そういう様々な感動体験を視覚的に切り取ってシェアができる、自分の感動体験に周りのみんなが共感していいね!をくれるそういうポジティブな体験ができるというところにあるのです。
インスタ映えというのは、元々みんなが感動してシェアしたくなる場所やものがインスタに集中的に投稿された際に、これはインスタ映えしていると認定されるのであって、本来後付の認定なのです。
企業が取り組むべきは、「写真映え」の用意ではない
ただ、インスタで投稿されて評価をうける構図やシーンが大分体系化されてきており、壁×翼や、広大な自然×背中、パステルカラーなどよくインスタで見かけるようなシーンは実際にインスタに投稿されようがされまいが、一括りにインスタ映えというキーワードでまとめられている。そういうシーンや商品や空間をつくればシェアされる、というのも企業側もわかってきているため、前例にならって意図的につくられたインスタ映えにユーザーの嫌悪感も出始めているのです。なので、今後同じような仕掛けだけではユーザーはついてこないかもしれません。単に写真映えするもの用意しとけばシェアしてくれるでしょ!という企業のシェアして欲しさだけが全面に出ているものだとやはりシェアされませんが、本当にユーザーが喜ぶ体験だとかを用意していくことが、今後大切になってくると感じています。
価値観の変化が新たな流行を生み出す
インスタが今の日本で支持される理由をもう少し視野を広げて考えてみると、元来日本は中身重視でした。見た目よりも中身。質重視。そういうところがmade in japanの信用につながっていたと思います。一方で、ファッションやデザインに対する感度の高い欧米では、デザインと質の両方が伴ってないと消費者に受け入れられない文化です。そして、昨今の日本はそういう欧米文化に近くなってきていると思います。デザインと、質が消費者に求められる時代になってきているのです。食べ物は味だけでなく見た目も大事、日用品も機能だけでなくデザインも良い方が生活が豊かになる。そういう価値観になってきているのだと思います。そして、インスタがその消費者の流れをわかりやすく表してくれているだけなんだと思います。
インスタ映えというキーワードは恐らく衰退すると思いますが、インスタには今後も美しいとか、可愛いとか、楽しいとか、そういう様々な感動体験はシェアされていきます。
企業は消費者がどういうものに感動し、シェアしたくなるのかという動向を追っていく必要があると思います。インスタグラムマーケティングはそういう観点で今後さらに重要になっていくと思います。